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旅人カズキの旅行記  作者: Haruto
6/8

悪魔が出る国6

あの事件から2、3日経った頃、お世話になった警備員さんが報酬の受け渡しと今回の事件の結末を話したいと言われたので私は先日この仕事を紹介された事務所にいた。


「カズキさんお待たせしてすいませんでした。それでは今回の事件についてご報告と報酬を差し上げます。」


「サキュバスは全ての罪を告白し、無期懲役の処分が下されました。罪の内容は殺人罪、住居侵入罪、強制わいせつ罪の3つです。」



「でしょうね。」



「それと今まで報告された以外の事件の他にも複数の人を襲ったと自供しました。」



「そうなんですね…でもよく自供する気になりましたね。普通だったら無罪を主張すると思いますが。」


(目撃証言があった事件以外のは別のサキュバスがやったのでわからない)と言ってしまえば分からないし、

親子連れの事件以外の事件は目撃証言もないから無罪を主張する事だって出来たはずなのに。


「それはですね…えっと…なんといえばいいですか…」



警備員さんは困った表情して話を続ける。


「えっとですね…それはカズキさんのおかげなんですが…」



「私ですか?特に自供する様に言った覚えはないんですが…」



「そうではなくて…もう少し詳しく言うと、自供する程、精神的に追い詰められたといいますか…」



「っえ?…私そんな事しましたっけ?…」



「…正直に言いますと…サキュバスは「旅人の方…えっと…カズキさんにとんでもないセクハラをされた」と…それがトラウマなどになり全て自供する様になりました。」



「っえ?私がセクハラ?」



「…はい。…サキュバスから聞いた話ですと、酔っ払いながら「怪しからん体してるなぁ~サキュバスさんよぉ~」と怒鳴りながら色々な所をセクハラされましたと聞きました。」



「ええ!?私が!?……!!」



っあ…なんか思い出してきた…私はキレた後、冷蔵庫にしまってあったお酒をガブ飲みした後…確か散々胸がないことを馬鹿にされたのを気にしてサキュバスに八つ当たり(ほぼセクハラ)をしていたような……………何してんだ私は!!



「すいません…思い出しました…やりました…」



「謝ることはないですよ…実際サキュバスの方も被害届けも出す気力すら無くなっているので…本当ならば厳罰に処す所ですが、今回は被害者…サキュバスも被害届は出さないと言っているので…」


「は…はい…すいません…」


「なので今回はカズキさんへの罰則もありませんので報酬も先日お話しした通りで問題ございません。」


「それでは報酬をお渡しします。今回はお仕事をお受けしていただきとても感謝しています…ありがとうございました…」


と引きながら警備さんが報酬を差し出す。


そこまで引かなくても良いのに…別に襲うわけでもないのに…あの時は酔っぱらって機嫌が悪かっただけなのに…



私は警備員さんから受け取った報酬を気まずそうにカバンにしまった。


「あの…私はそういう…愛は良いと思うのですけど…ちゃんと相手の気持ちを考えてからにして下さね…あと…お酒は程々に…」


「は…はい…気を付けます…」


もう誰か私を殴ってくれ。


「それではこれで以上になります…お疲れさまでした。残りの滞在期間をご堪能くださいませ。」


「っあ…もう出国するので、ホテルのチェックアウトなどその他の手続きをお願いしてもよろしいですか?・・・」


「わかりました。」


本当はあと4日ほど宿泊費が無料だったのだけど、サキュバスのセクハラ行為をした事で

警備員さんが私の事を避けているこの状況が耐えられないので私は警備員さんから一通り話を聞き

ホテルのチェックアウトを女性警備員さんに頼み、早足で国を後にした。





カズキがサキュバスが出る国を出た後、この国ではカズキの事をサキュバスを捕えた英雄「酒乱の旅人カズキ」とこの国の伝説になる事をこの時のカズキは知る由もなかった。


ここまで読んでいただきありがとうございました!


これで「悪魔が出る町」の話は以上となります。


この話を書き終わるのに約三か月をかけて作成しました。


小説一つ作る大変さをさらに実感できました。


これからも色々な小説にチャレンジしていこうと思っています!



旅人カズキの旅行記の新しい話はまだ決まっていませんが決まったらまた是非読んでください!


感想、アドバイス、良い点、悪い点のコメントしていただけたら幸いです。



ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!

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