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旅人カズキの旅行記  作者: Haruto
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悪魔が出る国2

私は入国審査と仕事を探すために手前の都市に入っていた。


前の国で大分資金を使ってしまったので私は入国審査をさっさと終わらせ仕事の掲示板を眺めていた。


そこには深夜の建物警備、郵便局の配達員、ライブのスタッフ、などがある。


深夜の建物警備は(長期間働ける方募集!)と書いてあるが私は旅人なので何年もこの国に滞在する訳でもないし、ライブのスタッフは2日間の勤務だけで、それに2日間働いただけの給料だと酒飲み代…ではなくて旅の資金としては足りないのでこの二つは却下する。


郵便局の配達員は二週間の勤務でそこそこ時給が良いのでここに決める事にした。


私は郵便局のチラシを持とうとした時、掲示板に貼ってある異様な仕事内容のチラシを見かけ私は驚きのあまりそのチラシを凝視した。


そのチラシには(2日で○○万稼げる!)の文字がデカデカと書かれていたが、条件が(体力に自信がある男性の方募集!)と書かれていて、仕事の内容が(この近辺に出没する悪魔の確保)と読むだけでも身の危険しか感じない仕事内容だったので私は先ほどの郵便局のチラシを持とうとしたが、その時、此処で働く職員さんに声をかけられた。


「っお!お兄さんその悪魔の仕事に興味があるのかね?君みたいな立派な人に是非やってもらいたかったんだよ!」


「っえ?私?」


私以外の人に声をかけたのかと思い周囲を見渡すがそこには私しかいないのでとりあえず反応する。


「そうだよ!そこの君!今この仕事を見てたでしょ?君にはもってこいの仕事だよ!」

と職員さんが(悪魔の確保)と書かれたチラシを持って私に近づいてきた。


「で…でも私…」


私が話そうとすると、職員さんは私の話を聞こうともせず勝手に話を続ける。


「(命を落とす危険性があります)って書いてあるけど大丈夫!我々が考えている計画があれば必ず悪魔も捉えることができる!君には指一本触れさせやしないから大丈夫!」


不安な言葉が炸裂してるんですけど…心配しかないんですけど!新手の詐欺かなんですか??


「私はこの仕事を受けようと思ってるんですが…」


身の危険しか感じないので私は断ろうと、郵便局のチラシを持とうとしたが、職員さんはやはり聞く耳持たず私の腕を掴んで、

「ありがとう!君が受けてくれれば私達の国は救われる…!あぁ…嬉しくて涙が出てきそうだ…!」と涙を溢すどころか満面の笑みで私を事務所へと連れて行った。


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