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平穏な休日と書いて良いように操られた日と読む。

お待たせしました。


まあ若干気になる事もあったけれど。

今日は!なんと!お休みです!!

と、言う事で、私はマイホームで素晴らしき休日を謳歌してます!

ああ、ドラマの見れる幸せ。

この気持ちを誰か分かってください。


…みたいな風になるはずだった。

……おかしい。

絶対おかしい。

なんで俺様社長は私の家を知ってるんですか!?

いきなりチャイムが鳴ったと思ったら、俺様社長が玄関前に立っていたんです…!

もういやだぁ(涙)


「コーヒー飲むか?」

「…ハイ。」


……おかしい。

絶対おかしい。

なんでこの人は家のキッチンをさも自分の家のキッチンであるかのように使っているのですか!?

ああそれ、そこじゃない!

…言えませんけど。


ズズッ。

コーヒーうまい!同じインスタントのはずなのに!


「で、どうすんだ?」

「どうすんだじゃねぇぇぇぇぇぇ!」


もう私は自分を抑えられませんでした。


「どっか行くか?車出すぞ。」

「…」


なんでそんなお得なポイントを押さえてるんですか。

だがしかしここで了承したら負けだ…。


「押し掛けたからな。全額奢りでいいぞ。」


くっ…ここで了承したら(ry


「ドライブに行きませんか?」


…って、私の口ぃぃぃぃぃ!

無意識だ。無意識だよ!

うわーん。


「いいな、どこへ行く?」


もういっそどこでもいいです。

さようなら、私の平穏な休日。


「どこでもいいですよ。おすすめで。」


商談とかでいつもは嬉しいお口全自動も今日は全然嬉しくない。

いっそひとおもいに殺してくれぇぇぇ!


「じゃあ、いくか。」


不敵な笑みを浮かべないでください…。

ていうか、部屋ぎじゃ流石にファッション系の仕事をしている者としていただけないので着替えていいですか?


「…着替えるんで待っててください。寝室入ったらコロス。」

「ん?ああ。」


若干返事が上の空だったのが気になりますけど、さすがに人んちの寝室まで入るわけが無かろう。

きっと大丈夫!


「ああ…外出……久しぶり…私服ちゃん……元気だった?」


え?テンションがおかしい?

きっとそれはどこかの社長さんが休日に押し掛けてきたからですね!

…それはおいといて。

じっくりワードロープをチェック。

白いТシャツにハイウエストのガウチョ、アクセサリーは金色でまとめましょう!

そして着ていた部屋着のトップスを脱いだ時でした。


ガチャ


となんの迷いもなく寝室のドアが開いた。

そしてそこに居たのは俺様社長。

私は上半身下着姿でしたとさ。




目の前には、床に正座した俺様社長。

その麗しきご尊顔には立派なもみじが散っています。

私はしっかりと服を着てソファにふんぞり返っている。


「で?言い訳があるなら聞きますけど?」


今の私は超絶おこなのです!

事もあろうか一社長がぁ?人んちの寝室にぃ?許可なく入るぅ?

ありえねぇぇぇぇぇぇ!


「す、すまない」


私の無言の圧に屈した俺様社長からはもはや謝罪しか出てこない。


「り、リニーのアイスクリーム…」


な、なんですか。

子犬の様な目で下から見つめてリニーと言う有名店のアイスクリームを出したって…。

出したって…


「トリプルも可」


くっ…。

ここであっさり物に釣られる訳にはいかない…。


「期間限定スペシャルフレーバー」

「乗った!」


……本日二回目。

なんだか、良いように操られている気がしませんか…?

うわーん。


「…とりあえず、行きますか………」


怒りの感情何て消えました。

もう自分の食欲に呆れるばかりです。

くっ、なんで俺様社長はお得なポイントばっかり抑えるんだぁ…。


この人のスキル、実は相当疑惑。浮上。

ありがとうございました( *´艸`)

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