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何かを垣間見た気がする…

短めです!

それから、遅くなってすみません><


その後私は何事も無かったかのように仕事に没頭しました。

あの男…許さん。

これだから俺様は!

社長だからってなんでもうまくいくと思ったら大間違いなんですよ!

同じ社長として私まで品位を窺われるわ!


「あの…社長。」

「…あ?」

「先ほどから社長の携帯電話が鳴っていますが…」


知ってます。

でも、この番号は出たらいけないやつやで…。


「知らん。私には聞こえん。幻聴だ。空耳だ。」

「で、ですが…」



「聞 こ え な い よ ね ?」



ニッコリ。

よし、黙ったな。

私はな超絶おこなんだよ!めちゃくちゃおこなんだよ!OKOだよ!

おっといけない。

私はイケメン俺様社長なんて知らない。

いくら顔がタイプでもいくら顔がタイプでもいくら顔がタイプでも許せないものがあるんだ!


「あ、あの…社長…」


今度はなんだよっ!


「たった今、大鷹社長がお越しになられたという連絡が…」


もういやだぁ(涙)


「…で?」

「社長とお会いしたいと…」


そうですよねー。

でも、なぁ…。


「でも、アポ無しの人と会う義務なんて…」

「さっき電話なってたじゃないですか。」

「…」


うわぁぁぁ…。

ちょい墓穴掘ったかもいや確実に掘った。

こりゃもう、観念して行くしかないか…。


「…社長をここまでお通ししなさい。」


くっ…この苦渋の決断を下す私の思いは誰が分かるものか…。

どーして嫌なことがあると寝たくなるんだ?どーして嫌なことがあると寝たくなるんだ?どわっはっはーよ~う~〇~い~の~せいなのねそうなのね?


「失礼します。」


と、規則正しいノックと共に部下と社長さん入場です☆


「ようこそお越しくださいました。どうぞお掛けください。」


そして私は目で社員に合図する。

つまりは二人にしろ、と。


「失礼します。」


うん、さすがは優秀な私の部下。

私のアイコンタクトの意味を正確に読み取って出て行ってくれました。この前は調子が悪かったのかな?


「本日は、どの様な用件で?」


私も座りつつ、にこやかに問う。

もちろん営業スマイルで。


「その愛想笑いは要らない。今日押し掛けたのは、プライベートな用件だからな。」


おぉー!

この俺様社長、自分がやっていることは押し掛けだって気付いてたんですね。

だったら最初から来るなよ…あらおほほ、口調が乱れましたわ。


「…じゃあ遠慮なく。」


と、内心大荒れですが営業スマイルは止めても決して真意は探らせません。

今まで積み上げた経験値、なめるなよ。


「お前、なぜ電話に出ない?」

「…ノーコメントで」


若干迷ったけど、ノーコメントにしとく。

…と、睨んでくる俺様社長さん。怖い。

ただ、イケメンは睨んでもイケメンっ…。

(だけ)がタイプなだけあってたじろいでしまう…。


「なぜ、電話に、出ない?」


ゆっくりと、区切りながら話しかけてきました。

じっと見つめられて…撃沈。


「出たくないからです。」

「それはなぜ?」

「あんな事を言われたら、出たくありませんよ!」


そりゃそうでしょ!

“惚れさせてやる”だよ!?

お前は王かっっ。

いやある意味社長=権力者=王…って、ならない!!


「別に、大しておかしなことを言った覚えはないのだが。」


まさかの無自覚。

あ?天然か?必要ねえ。


「あの『惚れさせてやる』ってやつですよ!!

 乙女の純粋な心を弄ぶかのように…」


あ、自分で乙女の純粋な心とか言っちゃった。

ちょっとイタイな…。


「…」


なんか、俺様社長、黙っちゃいました。

反省タイムですか?正直に謝ったなら許してあげないこともなくもない。


「そうか…あれは………語弊が…」


と、何やら今度は顎に手を当ててブツブツ呟いてますね。

五平…五平餅??


「…そうか。よし!!」


何やら自己完結したみたいですね。

これで明後日の方向だったらお引き取り願いましょう。


「謝る。悪かった。」


ん?

…私の聞き間違いかもしれない。

まず、謝ると言ったことは良いです。花丸です。

け・れ・ど!

「悪かった」?これって、謝罪の言葉ですか??「すみません」じゃないんですかっ!?

ったく…コイツ…。

ああ、なんかまたイライラしてきたっ。


「どうした?謝ったんだ。だから、これからは電話に出ろ。」


もうやだぁ(涙)

何の戸惑いも無く言わないでぇ。

怒りと通り越して逃げ出したいです。

これが素だっていうんですか?巷で噂のイケメン社長はパーフェクトじゃないんですか?


「…は「ため息をつくな」…。」


ヤバイ。

つい、こらえきれないため息が。

ちらっと視線を俺様社長に向けてみる。

うっ。なんという純粋なまなざし。

じっと見つめてこられると…やっぱイケメン…(だけ)タイプ…。


「……………俺はようやくここまで…」

「?」

「忙しいところ悪かったな。帰る。」


あれっ。お帰りですか。

まあいいけど。


「お気をつけて。」


お見送りをして、ミッション完了です。

まぢ疲れた。

…なんか、最後に残した社長さんの言葉が気になる…。

小さい声だったからあまりよくは聞こえなかったけど、なんか深刻そうな声色だった。


あの人にも、何か事情があるのかな?

ありがとうございました( *´艸`)


次は二週間以内に頑張ります…()

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