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第十三話 異世界で竜との町探索

かなり久しぶりの更新です。私事ですが、結婚をして結婚式に新婚旅行といろいろ忙しく更新がストップしていました。更新頻度がゆっくりになると思いますが、また更新を再開します。


 人生、何が起きるかわからない。と、異世界に来てから幾度となくしみじみと感じる。まあ、異世界に召喚されたとなればそりゃ、何が起きてもおかしくない。と、感じる。

 とにかく、今は夜が遅いので……。と、言ったのでとりあえず朝までは我慢。と、いうことになった。そして、ドラゴンは立ち去った。と、言う嘘をいうことになった。

 知っているのは、長をはじめとして俺が連れてきたそれぞれの世界の代表格だ。俺としては、争いを推奨するつもりはないが、これから大きな町を作るとしたら似たような種族、似たような言語の存在が集まるようにするつもりだ。

 大きさや好む環境、それらを無理に合わせるのは難しい。それぞれのエリアを作っていくつもりだが、今のところはリザードマンが数十人いるのが大人数。

 人間が二人であとは、小人レナードだけという存在だ。マーレファはある意味、システムのようなので除外する。

 大きさや食文化、食べ物など違うこともあるのでこうしたい。と、思っているが人数が増えてからにしたい。

 そう思いながら、俺は一晩眠って起きたらやっぱり、フレアルドさんはいた。

 ……どうせなら、夢だったらよかったのだが……。

 そう思いながら朝食を作る。

 日持ちする塩漬けの肉を焼いて、巨大な鳥のスクランブルエッグだ。ちなみに、このスクランブルエッグはライラが鳥が巣からいなくなったのを確認してから、盗んだのだ。

 五歳の子供ぐらいの大きさをしているので、一つだけで全員分になる。

≪人間は獣を飼育して、それから乳や卵をもらい受けている。と、聞いたが≫

「あいにくと、育てられる小さなの獣を捕まえていないんですよ」

 迷子になっていた人。と、ごまかして一緒に朝食を食べているフレアルドさんの言葉に俺はそう答える。たしかに、農畜はしたいがやり方は素人だし、本を読みながらするにしても、近くに農畜に向いているような動物がいない。

 一番、弱そうなのでどれも成人男性よりも頭二つ分は大きいのだ。しかも、狂暴でありすべてが肉食。人間だろうがぺろりと食べる。

 肉食でも、人を食い殺すのは大変だな。と、いうような弱い動物が良い。と、言うのが本音である。せめて、人の背丈の半分ぐらいのオオカミ程度でとめたいものだ。

 ……狼がなにを畜産できるかはさておいて……。

「牛とか鶏とかですよ。基本的に農畜で飼育されているのは……。

 あとは、豚とか山羊かもしれませんね。それと、羊や馬」

 意外かもしれないが、山羊は畜産としては優秀だそうだ。

 草食なので、肉は食べないし足腰は上部。ミルクは飲める(飲みなれていないとお腹を壊すそうだが)し、肉も食べれるし皮膚も服になる。

 畜産として人間が飼育した動物の中では、もっとも歴史が古いそうだ。

 まあ、メジャーなのは牛鶏に豚だろう。牛はミルクを出し、鶏は卵を産む。豚は成長が速いし、なんでも食べるので育ちが速い。馬は労働力になり、羊は毛皮がとれる。

「今は、基本的に借りが主体となっていますね。

 農作もしていますけれど、初めてばかりなので」

 と、俺は言いながら食べ終えて彼女の案内を始めることになった。

 重要な仕事である。彼女の機嫌を損ねたら最悪、俺たちは彼女の昼食になるかもしれないのだから……。

 その後、いろいろな施設を見せる。

 植物を育てる畑はいまだ、大したものは育っていない。だが、育ちが速いものはすでに芽が出ている。さらに、養殖魚。川から育てた小魚を育てている生け簀。そして、保存食。ここがジャングルのような高温多湿地帯じゃなかったら干物ができたのだろうが、それはできないので塩漬けにしている。

 幸いにも、岩塩がとれる場所があって良質の塩が取れるのが幸いしている。

 他にもハーブなどを見つけて、保存をしている。

 そして、技術開発部質。今、この町の問題を解決できる技術を持っているのが、レナードだけだ。リザードマンで比較的、手先が器用なものもいる。だが、問題は言葉が通じないことだ。

 なので、言葉を翻訳できる道具を作り上げることを目標としている。とはいえ、

「異世界の言語を……知らない言語を瞬時に理解しろ。

 と、言うのは無茶だぞ」

 と、言うのがレナードだ。

 現在、本を見て頭をひねっているが限界があるらしい。

 ピリピリしているのが嫌でもわかるので、遠慮して離れる。

≪やはり、言葉に困っているのか?≫

 言葉は通じなくても雰囲気はわかるのだろう。

 フレアルドさんはそう尋ねた。

「ええ。言葉が通じるのは俺だけですけれど、これから先にも増えていけば俺一人だけじゃ無理ですしね」

 と、俺は言う。今は俺が一々、通訳をしているのでどうにかなっている。

 それでも、わりと限界というか苦労が多い。

≪なるほど、そういえば……。

 ここからさらに東の果てにある氷の山。その最奥に高い魔力を持つものがいたな≫

「東に氷の山?」

 北じゃないんだ。と、思ったのは内緒だ。とはいえ、それは俺の世界の感覚だ。世界によったら東が寒い地域になるのかもしれない。

 それに、そこは重要じゃない。

「それは、あなたのような魔力を持った生き物ということですか?」

≪うむ。我は寒いのが苦手だから、早々と立ち去ったが……。

 あれほどの魔力を持っているものならば、知能が高いのだろう。

 ひょっとしたら、魔法使いかもしれん≫

「魔法使い」

 おお! 剣と魔法のファンタジー世界でお約束だ。

 一応、この世界にも魔法書というのもある。だが、俺自身が魔法がある世界にあるわけじゃないことや、教科書を読んだだけで魔法が使えるわけがない。と、言う理論。

 そこから、俺は魔法が使えないし、ほかのメンツも同じだ。

 だが、魔法使いが居るならば技術が一気に飛躍する。別に科学技術をバカにするわけじゃないが、科学と魔法が交錯する時に新たな技術が生まれると思うのだ。

「どんな場所なんですか?」

≪雪山だな。わたしは火の山を好む。

 あまり、その場所にはいきたくないのが本音だ≫

 どうやら、そう簡単にいくことはできないだろう。雪山というのは、危険だ。遭難も数多くあるだろうから、危険性はよくわかる。

 それを考えると、危険と考えてもよいだろう。

 雪山のことを考えると、油断はできないのが事実だ。

 まあ、考えたところで何かが変わるとは思えない。

 と、いうか……。

「フレアルドさん。

 ひょっとしてここに来るまでにいろんなところを飛び回ったんですか?」

≪当たり前だ。

 異世界なんぞそうそう見て回らん。それに、世界は広く広大だ。

 世界をすべて見て回るのには、時間はいくらあっても足りない。

 たとえ、一度見たところでも数十年もすれば変化している土地もある。

 弱いものがたくさん集まっている町。そういうのは面白いのだ。

 十年もたっていると、跡地もなくなりなくなっている。あるいは、ものすごく発展して騒がしくなっている場所もある≫

「まあなー」

 フレアルドさんの言葉に俺は苦笑を浮かべる。

 土地柄や地域性もあるが、十年もあれば生まれたての赤ん坊も立派に育つ。数十年なら、下手をしたら成人してその子供ができている。

 町だって発展していく。

 そりゃ、大きい変化になるだろう。

 だが、この周辺を知っているなら助かる。

「すみません。ちょっと、頼みたいことがあるんですが」

 と、俺はフレアルドさんに話しかけた。

≪? なんだ?≫

「発展途上中の村は見ました。

 悪いのですが、あなたが旅をしてきた場所のことを教えていただけないでしょうか?」

 と、俺は頼みを始めた。

 そう。フレアルドさんの意見から地図を作りたいのだ。

 問題としては、俺は地図作りの知識も経験もないことだ。

 いや、小学校の時に地図を作ろう。と、いうのがあったがあれは簡単に道を作り建物の絵を描くというものであり、本格的なものではない。

 お世辞にもお店で売ることができるような品ですらない。

 だが、あくまでも目安にはなる。

 図書室の自習室。行ってしまえば、勉強や作成などをする場所だ。そこには、測量室という地図などの作り方の本も書いてあり、それに必要な書類も書いてある。

 ここで、町の設計図などを作っていたりする。それとは違う筆記用紙を作り中央にこの街を書いていく。

 うーん。やっぱり技術者が欲しいな。と、なると人材発掘の旅が必要だ。食料を確保したら車で移動する。と、いう考えもあるが、レナードは仕事で忙しい。

 人員が増えたなら話は別だろうが、その人員を確保するのに人員が欲しい。悪循環だ。こういうのを自転車工業というんだっけ? いや、自転車企業か?

 そう思いながらも、なるべくに効率を考えて俺は人がいそうな場所などを聞く。人が住めそうな場所。人を見かけた場所。そういった場所を確認していく。

 人がいたら、きっと会っていただろう。と、思っていたので人がいそうな場所しかないだろうな。と、思ったが思ったよりも人を見かけた情報をもらえた。

 なんでも、

≪たった一人で我の前に立つ。その度胸もなく逃げる。

 あるいは、問答無用で歯向かってくる愚か者ばかりだったな。

 まあ、戦ってやる理由もないので立ち去ったが≫

「ああ。そう」

 要するにまともに会話ができる人間はいなかったらしい。

 まあ、逃げ隠れしたやつの気持ちはわかる。俺たちの場合は、ここが住居なのだ。

 ここを逃げるわけにはいかなかったのだ。

 だが、不安なのは戦ったやつだ。

 好戦的なのか、それとも戦えると感じれるほどの自分の実力に自信があったのか?

 どちらかはわからないが、話し合いができるという保証はない。

 よくアニメや漫画などにある俺に戦って勝利してみろ。と、いうやつがいたらそれは本気で困る。可能性として、ゼロじゃないのが怖い。

 俺は、戦闘なんてまったくできない。

 剣道や柔道、空手といったスポーツすらまともにしたことがないのだ。

 そんな身の上で、ドラゴンに戦いを挑めるようなやつと戦え。そういわれても、間違いなく負ける自信がある。

≪何を考えている?≫

 と、俺が考え込んでいるとフレアルドさんが尋ねてくる。

「ああ。この町が発展するにはやっぱり人手が欲しいんです。

 そういった人材をスカウトしたいんですが、やはり遠いな。と、思いまして……」

 歩いて行ける距離にはない。まあ、そうだったらライラやユキノたちが気づくはずだ。 車で行けば別だろうが、車で行けそうにない場所もある。

 大きな川を渡ったり、崖を超えたりする必要がある。

≪ならば、我が連れて行こうか?≫

 …………

「は?」

 突然、言われた言葉に俺は思わず聞き返す。

≪我に乗ればよいだろう。我も人の里で暮らしてみたい。

 どうせなら、面白い良い環境が良いからな。

 しばらく、ここで暮らすのも退屈しのぎになる≫

 と、フレアルドはそういったのだった。

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