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SmileStory  作者: 神山 神
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笑顔の始まり

人気お笑いコンビに起きた不慮の事故。

姿を変え、現実に戻り、かつての仲間やファンそして愛する人に笑顔を届けに行くsmilestory。


初めて書くので誤字脱字などあるかもしれませんが、最後まで読んで頂ければ光栄です!!

連載小説なので出来るだけ早く続きを書いていくのでよろしくお願いします!!




「キィィードン!!」。

トラックが道路の地面を擦る音と、確実に人と衝突した生々しい音が夜の繁華街に鳴り響いた。そして、その事故の現場に集る野次馬達と自分と同じ顔をした遺体を前にただ呆然と立ち尽くす俺達二人。。。


 


 「俺とコンビ組んで芸人なろうや!!」


 五年前の春。幼なじみの章大のこの一言で俺達二人はお笑い芸人になることになった。

高校を卒業した俺は、勉強が嫌いで大学には行かず両親が営むパン屋でアルバイトをしていた。

 毎日が平凡すぎてくだらない日々。正直お笑い芸人なんて全然興味が無かったが、章大のキラキラ眩しすぎるその目に断り切れなかった。



 「別にええけど、お前大学はどないしてん?」章大は一応地元の私立大学に通っていた。まぁ頭の良さは俺と同じ位か下ぐらい。

「大学?あんなしょうもないとこ辞めたったわ!!俺は大学で勉強するよりもおもろい事を見つけたんや!!」

 全く、章大はいつもこうだ。自分が何か面白く無いと感じた時点ですぐに辞めてまた新しい何かに挑戦する。

俺はいつも章大の新しい事に挑戦する姿勢には尊敬していたが、しかし今回は訳がちがう。


「お前っ、そんな理由で大学やめてええんか?入学金とか、いろいろお金やばいんちゃうんか?しょうもないから辞めたとか、お前絶対後から後悔するぞ!!」

俺は結構強めに章大に言った。それは章大の事を思っての言葉でべつに怒りからくるものではなかった。


 しかし、章大には無意味だったようで、

「別にええやんけ~。俺の進む道は俺が決める。でもお前の道は俺が決めたる笑。せやから俺といっしょに芸人なろ!!」


 あまりにも満面の笑みでそう言うので俺はもう投げ掛ける言葉が見つからなかった。唯一あるとすれば、お前はジャイアンか!!ぐらいだった。


「お前はジャイアンか!!」思わず俺は章大にそう言った。俗に言う『ツッコミ』だ。

「おっ、ええツッコミやんけ!!俺がボケでお前がツッコミ。これで決まりや!!俺達二人で笑いの頂上獲ったりますか!!」


 こいつのその自信は一体どこからくるのか分からなかったが、章大の顔を見ていると何故か俺達ならやれるんじゃないかと、訳の分からない自信が俺にも出てきたのが不思議で仕方なかった。。。





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