表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呼ぶ声  作者: 工藤るう子
2/21

2回目







 若者は身内に宿った生命に恐慌した。


 彼は元々この世界の人間ではなく、両方の性を持っていたわけでもなかったのだ。


 元の世界で、彼はごく普通の高校生だった。


 ある日、何かに呼ばれたような気がして振り返らなければ。


 立ち止まらなければ、彼は今頃平凡な大学生になっていたことだろう。


 立ち止まった時、彼は白金色に輝くなにかを見たような気がした。


 すっぽりと抱きしめられたような気がした。


 そうして、


『すまない』


 男とも女ともつかない声で、謝られたような気がしたのだ。


 そのまま、何かがからだの中にはいってきた。


 そんな錯覚を覚えて気を失った。


 からだが内側から作り替えられてゆくかの苦痛に、どれだけの間さらされつづけたのか。


 気がついた時、そこは異世界だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ