はるか先へ・第二章〜加入編〜
私こと、長月春華は15歳の頃母レミリア・スカーレットを亡くした。その5年後母の妹フランドール・スカーレットも亡くした。父はその昔に亡くした。20歳の時3人組の男女に捕まり【M&N】の新人育成場に気づいたら居た。その育成場を卒業し、今私は…
「ここが、【M&N】の本部…ここに加入すれば良いの?」
「そうだな」
「え?」
急に魔理沙の声が聞こえて
「魔理沙!?どうしてここに?」
「どうしてって、私もここに加入しろって、ちなみにもう、霊夢は入ったぞ?」
「霊夢もここなの!?」
「まぁな、とりあえず行こうぜ!」
「う、うん」
と魔理沙に腕を引っ張られながら私は、入っていったのであった。
「証明書を…」
そう言われたので、私達は証明書を見せた。そうすると。
「マジか…6人目だ…」
「え?何がですが?」
「まさか…第三、新・新人育成施設出身か?」
「え?あ、まぁはい?」
とりあえず、質問されて答えたが、これで良いか分からない。
「あそこから、Sランク級の実力者がこんなに…いつもは、多くても一人なのに…しかも、ここに行けるなんて…」
「ええと…」
「とりあえず入ってくれ!」
と言われたので私達は入っていったのであった。そこには、霊夢もいて
「あ、2人とも遅いわよ!」
「あら?春華が居るのね…」
そして、リナもいた。
「あ、霊夢!と……リナ?だっけ」
「あってるよ?不安にならないで!」
「何?こいつと知り合い?」
「うん、まぁ。知らずに居た従姉妹」
と私は答えた。
「私は、存在は知ってたし。」
そして、少しキャラ変してそうなリナは置いといて。知らない人達が来た。
「今から、お前達Sランク達で4人グループを作ってもらう。」
そして、私は霊夢、魔理沙、リナと組んだ。
「よし」
そして、司会の話から合計で4人グループが3組と1人が出来ているらしい。
「十六夜咲夜…気の所為だよね?なんか…お母さんから聞いたことがある名前のような。」
そして、私はその時の事を思い出していた。
「だいぶ昔なんだけどね、十六夜咲夜と言う少女が私の家にその娘はね、時を止めることが出来てね。彼女はそれを使って家事全般してくれたのよ。十六夜咲夜って名前は、私がつけたの。良い名前でしょ?」
そして、十六夜咲夜って娘に私は近づいて…
「あの…」
「はい、何でしょうか?」
咲夜さんは、礼儀正しく敬語で私に話した。
「いや、貴方の名前がお母さんから聞いたことがあって。」
「お母さん?いったい誰ですか?」
「ええと…レミリア・スカーレットですけど」
レミリア・スカーレットと言う言葉に咲夜さんは目を大きくして。
「え、あ…う」
膝から落ちてしまった…
「え?あ、あの…大丈夫?」
「大丈夫なわけないでしょ!」
咲夜さんから出そうに無い言葉が放たれた。それに、霊夢と魔理沙が駆けつけて。
「おい、何したんだ?」
「本当よ…」
「お嬢様…お嬢様の娘様?」
「何言ってるんだこいつ」
「何処かのメイドかしら?」
そして、咲夜さんがどうしてこの様な状態になったか説明した。
「貴方様がお嬢様の娘様でよろしいでしょうか?」
「え?あ、うん」
と私は了承してしまった。事実だけども。
「あの…」
「はい、何でしょうか?」
「確か、お母さんから聞いた話だと、私が産まれる数百年前に寿命で死んでしまったって聞いたけど…」
「…」
「ええと…どうしたの?」
咲夜さんが黙っていると。
「そうですか…私は、寿命死で…アハハ…これは偽物なんですね…」
「え?」
そして、咲夜さんは何処かへ消えてしまった。
「行っちゃった…」
「大丈夫なのか?偽物なんちゃらって言ってたけど。」
「大丈夫だと良いわね。」
遠くからリナが嫉妬と哀しみの目でこちらを見てきている。
「あの…あれ見て」
と私は2人に対してリナの方向を見させた。
「「あ…」」
「やべ…これ後で何か有るよなあいつから。」
「だね」
「私は逃げたいと思う。」
「「賛成」」
そして、魔理沙以外は何処かへ行った。
「ちょっ…あれ、本気なんかよ!可哀想だろ流石に…」
「だよね、」
「ひゃ!?び、びっくりした〜…」
その後、魔理沙の悲鳴が響いた。そして、数時間後私の班に招集命令が来た。
「なんでしょうか…」
「君達に、早速仕事が来た」
「仕事、ですか…」
「ああ、その仕事内容は、政府直属の監獄【AKARI】に収容されて居る超極悪人の[ERROR]と名乗る者を監視と言う数週間そいつの監視役が家庭の用事で居ないからな。」
「[ERROR]さんが超極悪人?んなわけ…ねぇ?リナ」
「そ、そうよ!お父さんは何も…」
「君達は、[ERROR]と知り合いか?」
「「はい!」」
私達は何回も有るためはいと答えた。
「本当に、其奴は魔王、レミリア・スカーレットとの妹、フランドール・スカーレットを殺してないと」
「勿論!」
「お父さんはお母さんの事を死んででも守るって言うぐらい好きなのよ!」
「そうか…ただ、あの現場は其奴しか居なかったからな…」
「私が居た!周りの人を呼びに言ったらお父さんが捕まってたの!」
と必死にリナは言うが…
「まぁ…政府が無実と認めないと釈放できないからな。とりあえず行けばどうにかなるだろ。場所はここの紙に書いてある。」
「分かりました…」
そして、私達は政府直属の監獄【AKARI】に向かった。
「今日からあいつが帰るまでの数週間お前達は、[ERROR]を監視しといてください、Sランク様」
「Sランクって?」
「Sランク様は一般の方や我々政府直属の方を守ってくださる方々です!Sランク様が居なければ、私達はもうとっくの昔に死んでなさいます。」
「はあ…」
そして、私は[ERROR]さんの元まで案内された。
「こちらです、それではお願いします。」
そして、あの看守長の前田太朗さんが外へ出て…
「あの、[ERROR]さん?」
「ッ!?春華?…気の毒だな母まで失って」
「うん…」
「リナもか…フランを守れなくてごめんな…」
「いや、他殺なのは違いないけど、なにもない所で急に刺された感じだったから!」
「透明化の能力者だよな…」
「うん…」
とリナと[ERROR]さんが話し込んでいると
「あの…何の話?私ついていけないんだけど…」
「あぁ…私も」
「あ、ごめん…」
「春華」
「何?」
「お前が一番可哀想だよ…」
「え?」
「父、長月露を病気で失い母、レミリア・スカーレットも露と同じ病気で失い…主人公の呪いを受けて…」
「え?主人公の…なに?」
「いや、何でもない。」
と[ERROR]が言ったら…
「やっぱりすげーよな春華…」
「え?」
「そうね、父が勇者で」
「母が魔王って」
「露が勇者…レミリアが魔王…あの世界を思い出す」
と[ERROR]さんは急に言い出した
「あの世界?」
「いや、何でもない。それに、子供も居るんだ、もう死にたいなんて思っては行けないな」
と[ERROR]さんは変なことばっかり言う。そして、数時間後
「ご飯の時間だって」
「あぁ、今日の飯は?一応聞きはするが…」
「特別にこの春華ちゃん特製のフルーツサンド!」
「あ!あの美味しいやつか、久しぶりに食べるな」
と[ERROR]さんは本当に嬉しそうに言ったが、目は嬉しそうでは無かった…フラン伯母さんを失って生きる気力が無いのかな…だからさっき
「どう?」
「美味しいな…」
「ふふ、なら良かった。少しでも元気で居たら生きる気力も出てくるかもだから!私がそうだったように…」
「だな、言われたとおり生きる気力が出てきた。」
それに、私は笑顔で返した。
「そんなに、お前のフルーツサンド美味しいのか?」
「あぁ、砂糖の量が丁度よく苺やみかんの酸味やマスカットも水々しいしくて美味しいぞ」
「そんなに褒めてもありがとうしか出ないよ」
「食べたくなるな!」
「そうね、私も久しぶりに甘いもの食べたくなったわ」
「私も!私も!」
「分かったから!昼休憩に入ったらね?」
「「はーい」」
「分かったわ」
この光景を見て、[ERROR]さんは私達には聞こえない声量で
「あの時を思い出すな…フラン…レミリア…春rーーーー」
そして、私はふと[ERROR]の方を見ると
「え?どうして泣いてるの!?」
「ごめん、昔を思い出してた…」
「良かった…泣かせちゃったかと思ったよ…」
「まぁ…ある意味お前達の光景を見て思い出したから泣いたんだが…」
そして、昼休憩になり3人にフルーツサンドを作ってあげて
「「「美味しい!」」」
と言ってくれた、正直嬉しい。一方[ERROR]さんは…
「…そうゆうこと。じゃあフランを殺した奴は今年【M&N】に入った奴の中に居るってことだな…この事は、あの4人に黙っておこう。」
そして、昼休憩が終わった。
「ふぅ〜…疲れたぁ…」
「あはは…ごめんって」
「おかわりしすぎ…お陰で疲れたよ」
「良かったな、春華のフルーツサンド美味しいだろ?」
「うん!美味しかったよ!」
そうリナが[ERROR]さんと話している所を見てると親子だな〜と思ってしまう。そして、一日目は幕を閉じた。
「来た…」
「何か悪い?」
「いや、来てくれたのが嬉しいだけ」
「そう?嬉しい」
「それにしても、今日は春華だけか?」
「いや?早起きして、皆のご飯作ってここに来たから、そろそろ皆起きてる頃だろうし」
「そうか」
それから私達の間に無言の時間が流れた…だけどその時間が気まずいとかではなく。ただただ心地よい
「何か、心地よいな」
そう、いきなり[ERROR]さんが言った。そして、私は
「そうだね」
と返した。魔理沙達が来るまで話したのはこれだけだった。お昼時になった時に
「また後でね!」
「ああ」
「お父さんいつでれる?」
「出られないな」
「どうして?」
「容疑が晴れないから」
そして、私達は厨房へと向かった。
「毎回思うけど春華は、早起きだよな!」
「そう?」
「ちなみに、その調味料は何処から出したんだ?」
「え?あ〜…内緒!」
「教えてくれたって良いじゃないか!」
「一回魔理沙黙って」
そう言って、霊夢は魔理沙を手刀で気絶させた。
「あはは…別にいいんだけどな〜」
「そうもしないと、五月蝿いから」
「確かに?」
そうして、私は班の全員分の料理を作った。ちゃんと[ERROR]さんのも作ったよ?
「ごちそうさまー!」
そう、魔理沙は元気な声で言った
「お粗末様」
「本当思うけど、春華の料理は上手いよな!」
「お世辞だとしてもありがと」
「私は、お世辞は言わないぞ?」
「本当よ魔理沙昔からお世辞は言わないから」
「なら、ありがとう」
そうして、戻ろうとした時。『ドカン!』と大きな音が[ERROR]さんの独房の方面から音がした
「急ごう!」
「「うん」」
「だな!」
そして、私達が[ERROR]さんの独房に来た時には、[ERROR]さんは変な形をした生物と戦闘をしていた。
「え…まさか…あれが…〝化け物〟」
「おい!そこから離れろ!」
そう[ERROR]さんが言ったが時すでに遅し化け物の攻撃が私達のところに来た…が
「〔二重結界〕」
その声が聞こえ、化け物の攻撃が私達に当たらなかった。
「大丈夫?」
そう、霊夢は心配してくれた
「あれって…」
「私の家系は代々巫女の家系でねあれは能力とは違うけど、巫女の力なのよ」
「そうなんだ」
[ERROR]さんは大丈夫なのか私はそんな事を思った…[ERROR]さんは沢山攻撃を食らっては居たが[ERROR]さんはピンピンとしていた
「〝もしも〟勇者長月露の能力が使えたら」
突然とそんな事を言った…そして
「〚独創空間〛」
そう言った時[ERROR]さんとあの化け物の姿が消えた。
「オリジナルスペース?」
「この感じ“結界”?」
「え?結界」
「ええ、多分能力か魔術で巫女や術師の結界術を模倣したんだと思う。ただ、模倣にしてはよくやってると思うわとても強固な結界だから、相当な体力もしくは魔力が消費すると思うけど…」
その頃、結界内では…
俺は、露の使っていた〚独創空間〛を使ってみた。
「あいつ、こんな体力を馬鹿使う技を短期間で2回使ってたのか…チートだな」
そして、俺は目の前の化け物を見つめた。
「はぁ…殺るか」
そして、相手の目にも留まらぬ速さで、渾身の一撃を叩き込んだ…が
「へぇ〜…止めちゃうのか…」
(ならば…)
「〚停止〛そして、さよなら」
そして…
私達は急にガラスが割れるような音がした。
「え?なになに!?何の音!?」
目の前から[ERROR]さんが出てきて…消滅しかけている化け物も出てきた。
「え?[ERROR]さん一人でしたんですか?」
と聞くと[ERROR]さんは「そうだよ」って言った。その後騒ぎを聞きつけて沢山の人が来たが私が化け物を[ERROR]さんが倒してくれたと言ったら驚いていた。そして…あれから一ヶ月
「へぇ〜[ERROR]さんが倒した化け物A上級ランク以上の実力があったの?」
「そうらしいぞ、まぁ…俺にとってはほんのちょっと強い程度だったが、主人公には敵わないんだよな〜…」
「ええと…主人公?」
いきなりよく物語やゲームに出てくる「主人公」と言う単語が出てきた。
「いや、なんでもない」
「え…」
「じゃ、今日から俺も【M&N】に加入することになったから。」
さも当然の事のようにとても重要な事を言ってきた。
「えぇぇぇぇぇ!!!!!!」
そして…一ヶ月の休暇から本部に帰ると…[ERROR]さんが加入と咲夜とペアを組むと言う話をさせられた。
「はぁ…なんか疲れた。本部に来てちょっとだけなのに。」
「確かにな…[ERROR]の監視、化け物の襲来…一ヶ月の休暇があったとしても、その後の[ERROR]の加入。たしかに疲れはするな。」
と魔理沙が私の思っていることを言ってくれた。それに対して、霊夢は
「確かに疲れはするわよ。ただ、別に休暇があったから良いじゃない」
「だけどよ〜こんな大きなイベントが立て続けに起こるとよ…」
「だから?一ヶ月休めたのよ?」
「は?」
「なによ…」
「一旦ストップ!そのまま続けると喧嘩になるかもだから…ね?」
と喧嘩になりかけていた霊夢と魔理沙の口論を止めてくれた。本当にありがたい、魔理沙と霊夢の喧嘩は始まると大事になりかけないから。
「俺の娘は仲裁役かな?務まらなさそうだけど」
とリナをからかいながら登場した[ERROR]さんとそれに付き添っている咲夜
「あ、咲夜!」
「ええと…なんて呼べばいいですか?娘様でもよろしいでしょうか?」
「まぁ、いいけど…大丈夫?」
「いいえ、少し辛いですよ?」
と咲夜さんはなんともない顔で言った。
「え?」
「私は多分クローン的なものでしょうから。よくよく考えたら今生きている年代と、お嬢様達に仕えていた時の年代では大きく違いすぎますそれに気づけなかった私が悪いので」
そう、今度は泣きそうな顔で言った。
「無理…しないでね、ずっと私は貴方の味方で居てあげるから…辛い時は私に相談でも何でもしにきていいよ」
その、私の言葉に咲夜は涙を少し…ほんの少しだけ流して
「ありが…とう…ござい…ます!」
「うん…」
私は咲夜を抱きしめてあげた。そして、少し経って咲夜と私は離れた。そして…咲夜は
「本当にありがとうございました。辛くなった時は相談しに来ますので…また……」
「タメ口でいいよ敬語は少し苦手だから…」
「また…ね?」
「うん!またね!」
そして、咲夜はいままで見せてくれなかった笑顔を見せてどこかへ行った。
「あいつとはどうした?」
「あ、咲夜の事?」
「あぁ」
「それは…少し心を救ったのかな?」
「何で疑問形何だよ!」
そして、私達は笑い合った。
あの感動シーンの途中で俺はその場を外していた。
「それで、俺に何か言いに来たんだろ…シロいや今は…香楽だったけ…何故か生き返っているけど…前回も牢獄越しで教えてくれたよな…あのままいるとここに加入できるとこ教えてくれたな」
「そうだね、僕はただ音葉を探すために別世界に転生してここに来ただけ…まぁ本題に入るね」
「そうしてくれ」
「今日は、少し先に起こるSSランク級の化け物があの子達に襲いかかるってことを伝えに来たの…君ならどうにか出来るかなって。」
「大丈夫だろあいつは主人公だからな」