第2話
結局2話を見に来た人へ
残念だったな。俺はまともな小説は書けないぜ。
あと何回合成と実験を繰り返せば良いのだろう。
今回の薬もどうせ上手くはいかない。
爆弾みたいな簡単な兵器ならもう完成している頃だというのに。
「これ、試しておいて」
「了解です」
この薬で26パターン目
正直終わりは見えない。
「痛っ」
「大丈夫か?」
「はい。モルモットに噛まれただけです」
「ならいいが、気をつけろよ」
さっきの薬は確か‥‥‥
深夜テンションで作ったゾンビ化薬じゃね。
えっやばくね。
「あのさ、さっき噛まれたのって薬注射した前?後?」
「後ですけど。」
どうしよ、殺した方がいいのか?
このまま放っておいたら100%世界中に広がるよな。
でもこいつ仲良くしてくれたし、
今こいつだけなんとかしたら世界に広がるの防げるし、伝えた方がいいよな。
さっきの薬ゾンビ化薬だって。
「ヴヴヴヴァぁァァァ」
アウトォォォ!ゾンビになってますやん。
何? 前話と口調が全然違うって?
そんなもんカッコつけてただけだよ。
初めて会う人の前だと猫被ったり、
カッコつけたりなんて普通だろ。
それよりこいつどうしたらいいの?
研究所勤めのオタクにゾンビを殺せるような力なんて無いんだが。
とりあえず人を呼ぼう。
「誰かー!助けてくれー!」
いつもドアの向こうに立っている警備員の
ガチムチさんが‥‥‥居ない。
まさかパンツレスリングとかしてないよな?
あいつ肝心な時に役に立たないなほんと。
この前はベロベロに酔っ払ってたし。
なんで仕事中に酒飲んでるんだよ。自由すぎだろ。
というか今襲われそうなんですけど。
とりあえず研究室にアイツ閉じ込めたけどそのうち
ドア壊して出てくるだろうし。
誰か頼るにしても人が見当たらないし。
とりあえずここから逃げよう。
遠くへ、俺がやらかしたと気づかれないように。
日本に戻るとかもアリだな。この国にいたらいつ誰に撃たれるかわからないしな。
それだけの事を俺はしたんだから。
だからこんな作品読むくらいなら勉強しろって。