17:どのルートで行こうか
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17:そのルートで行こうか
準備に戸惑うことなく、ウィルもルードヴィヒも、旅の支度は終わった。
ルードヴィヒの行きたいという侯爵領までは、地続きのルートと、川から船で下っていくルートがある。どちらが早いかといわれれば、船で渡るルートのほうがはやい。
「まずは港のあるはずれまで行かないとな」
ウィルがルートを示す。
「そんな急いでないから、地続きルートでもいいよ」
「そうなのか?それなら依頼受けながらのんびり行くか」
「そうだな。それじゃ、ここの依頼はあとは王都向けだから、次のとこ行ってからにするか」
門の近くで次の集落に行く乗合馬車を待つ。
歩いていくよりは早いし、安全でもあるからだ。
「馬車で二三日ってとこだな」
「結構遠いな」
「王都からここまでだって、遠かっただろ。集落なんてまばらにあるもんなんだよ」
そうなのかもしれない。辺境では、近くに集落があった。それでも、魔獣に襲われた時に助けに行くには遠かった気がする。
それに日々生きるのに精いっぱいで、近くの集落と森しか知らなかった。
学園に入るために王都に来た時も、外に出ることはなかった。
「俺は世間知らずなんだろうな」
「いまさらじゃないか」
何を言っている?というようにウィルは噴き出す。
「ガキってのは、世間知らずなもんなんだから気にすんなよ」
「俺は子供じゃない」
「ガキだな」
馬車の中だというのに、ウィルは大声で笑いだす。
ルードもなんだかおかしくなって一緒に笑いだす。
馬車が、石に乗り上げたのだろう、舌をかんだ。
しばらくして、馬の休憩を兼ねて、昼食を取り、また馬車に乗り込む。
腹が満足したからだろう。眠くもなってきたが、馬車の揺れが転寝すら許さないようで、頭をぶつけそうになりながら、野営場所までを過ごした。




