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追放王子と生態系調査人  作者: 水野青色
17/23

17:どのルートで行こうか

お読みいただきありがとうございます。

不定期更新のため、急な更新をさせていただいております。

短めです。

まだまだ忙しいです。



        17:そのルートで行こうか


 準備に戸惑うことなく、ウィルもルードヴィヒも、旅の支度は終わった。

 ルードヴィヒの行きたいという侯爵領までは、地続きのルートと、川から船で下っていくルートがある。どちらが早いかといわれれば、船で渡るルートのほうがはやい。


「まずは港のあるはずれまで行かないとな」


 ウィルがルートを示す。


「そんな急いでないから、地続きルートでもいいよ」

「そうなのか?それなら依頼受けながらのんびり行くか」

「そうだな。それじゃ、ここの依頼はあとは王都向けだから、次のとこ行ってからにするか」


 門の近くで次の集落に行く乗合馬車を待つ。

 歩いていくよりは早いし、安全でもあるからだ。

 

「馬車で二三日ってとこだな」

「結構遠いな」

「王都からここまでだって、遠かっただろ。集落なんてまばらにあるもんなんだよ」


 そうなのかもしれない。辺境では、近くに集落があった。それでも、魔獣に襲われた時に助けに行くには遠かった気がする。

 それに日々生きるのに精いっぱいで、近くの集落と森しか知らなかった。

 学園に入るために王都に来た時も、外に出ることはなかった。


「俺は世間知らずなんだろうな」

「いまさらじゃないか」


 何を言っている?というようにウィルは噴き出す。

 

「ガキってのは、世間知らずなもんなんだから気にすんなよ」

「俺は子供じゃない」

「ガキだな」


 馬車の中だというのに、ウィルは大声で笑いだす。

 ルードもなんだかおかしくなって一緒に笑いだす。

 馬車が、石に乗り上げたのだろう、舌をかんだ。


 しばらくして、馬の休憩を兼ねて、昼食を取り、また馬車に乗り込む。

 腹が満足したからだろう。眠くもなってきたが、馬車の揺れが転寝すら許さないようで、頭をぶつけそうになりながら、野営場所までを過ごした。

 

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