表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼の祭典  作者: 月海創
2/2

どうやら魔術はすごいらしい

 はいどうだい?世界中の画面を見つめる諸君?ないしは何かしらの手法をもって像を見ることができる諸君?僕のこの姿が見えて声が聞こえているかい?ん、オッケー。感度良好、魔導成功、と。

 さて、いきなりこいつはなんだ?水たまりの中からコンニチワしやがって!とか思ってるそこの錬金術師の高校生、まずは君の疑問から答えようか。僕の名前は風節龍厳。おお、おお慌てるねぇ。そこの米国国防長官、いい反応だ。そうだよな、僕は確かにブラックリストの人間だ。なんか動きがあったら、周辺住民の被害を度外視に核ミサイルを撃ち込むべきランクに僕の名前はある。あ、みんな、落ち着きなさい。少なくとも場所が特定できるようなところにいないから。詳しく言うとね、僕は近現代における最高の攻撃力を持つ魔術師だ。公表はされてないだろうけど、1989年、木星の重力で軌道を曲げられて飛来してきた隕石を地上から砕いたのはこの僕だ。ひどいよね、別に犯罪も犯してないのにそれだけの攻撃力があるからという理由だけで僕を永久冬眠させようとしているんだぜ?ま、一般人が核兵器持ってたら、それで何かをしでかさなくとも逮捕するようなもんかな。

 それくらいエキセントリックで優れた魔術師なもんだから、ま、当然不老なわけです。あ、致命傷はだめだよ。治癒能力はそういう系統の魔術使わなきゃ一般人レベルだから。真桜葉瑠とは違います。で、正直なところ知己もみんな死んで、無意味に生きてるのも寂しいなー、ということで、

 世界を滅ぼすことにしました。

 でもみんな困るでしょ?生きたいもんね。強欲な金持ちとか、金を貯めこむのはいいけど、使わずに死んでられるかって感じじゃない?違う?あ、そう。それはともかく、僕は優しいからね。君らにチャンスゼロで消えろっていうほど厳しくはしないよ。

 だから、ゲームをしよう。

 基本ルールは簡単、僕が世界中のどこかの大都市全域を舞台に巨大なゲームエリアを形成する。そこに行って、クリア条件を達成してくれ。もちろん、その回ごとに細かいルールが付与されたりするから、その辺は注意してくれ。

 殊更に注意してほしいのは、参加条件だ。参加条件は「隠匿された秘術」使い。わかるかい?いや、本人たちはわかるだろうが、一般人はわからないだろう。だからここで例出しよう。魔術士、魔法使い、魔導師、錬金術士、死霊術士、呪術士、霊媒士、陰陽士、祭司、信仰者、異能者、契約者、超技術者、宇宙人、被呪者、天道術士、気功術士、地脈士、巫女、等々。それと二級以下の神霊の参加も許可、そして、ばれないようにエリアに侵入できる神霊、もしくは侵入がばれても問題ない神霊も許可しよう。

 わかるだろ?一般人は呼んでない。銃や武器やらを携行して軍隊なんか来ても何の意味もなさないんだよ。これは「隠匿の歴史の崩壊」も目的だからね。そんな普通のやり方で片付けられちゃ隠蔽されて終わりだ。そうはさせるかってんだ。

 でも、どこでどんなことが起こってるのかわからなくて怖い!そんな人のために、僕が実況するチャンネルを開設してあげよう。つなぎ方は簡単。ジャンク品でもいいからスクリーンを手に取って、『つながれ』って念じたらそれでOK!そのときのエリアの好きな場所で起こってることを解説してあげるよ。

 さて、じゃあ、ゲームをクリアできなかったらどうなるか?その回答がこちら!すごいよね?これ、風節式陽熱焦土術式。上の魔法陣が描きあがりそうなのわかる?この魔法陣が描きあがると、太陽からのエネルギーで、地下3000メートルくらいまでを焼き尽くすんだよ。この通り!

 うーん、すごい光景だ。

 もちろん、熱はそれ以上伝播しないように結界で保護してあげる。四回焼却に成功したら、太陽が持つ全エネルギーの四分の一を地殻に打ち込んでこの星を破壊するから。様子見とか、最初から言ってらんないと思うよ。

 んじゃ、この場所もばれただろうし、最初の舞台を指定しておさらばしよう。

 ほら、空を見上げればわかるだろう?狂気の渦に包まれろ。

 ほんじゃならば、バーイ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ