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デルバルン part2

今回は、武器の説明がほとんどで、物語としては少ししか進行していかないです。

 ただ、一応そういった設定も出した方が分かり易いかも、と思って書きました。

 それでは、お楽しみ下さい。









「ここがフリーギルドか・・・・・・」

「随分と変わったな」


 ギルドに到着した僕とダンは、ギルドの変わった姿に少々、驚いていてた。

 この街のギルドはゲーム時代では、RPGによくある酒場って感じだった。でも、目の前のギルドは綺麗に塗装された壁に、可愛い制服を着た受付嬢。それにクエストボードや待合場も綺麗になってる。

 えっと、それじゃあ・・・・・・


「取り敢えず、ギルドカードの発行をしてもらうか」

「あ、うん。そうだね」


 確かに僕達が持ってるギルドカードは昔の物。今のカードを新しく作ってもらった方が良いよね、流石に。

 んじゃ、早速


「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」

「すみません、ギルドカードを作って欲しいんですけど」

「はい、では少々お待ちください」


 そう言って、受付の人はカウンターの下から紙を2枚出した。

 見た事の無い物だけど、もしかしてこれが・・・・・・


「それでは、こちらのカードの名前をご記入ください。それから、額に当てて下さい。それで、登録は完了します」


 へえ、そういうやり方か。ゲームだったら、名前を書いて終わりだったのに。

 ・・・・・・それにしても、やっぱりというか、何と言うか、これって日本語だな。

 っと、それよりも早く書いちゃわないとな。えっと・・・・・・よし。


「これで良いですか?」

「はい、結構です。そちらの方も宜しいですよ。それでは、これよりギルドでのシステムをご説明いたします。まずは、ランクは上からS・A・B・C・D・E・Fの7段階となっております。ランク上昇方法ですが、FからBまではクエストを熟す事によって上昇しますが、AとSにつきましては、御本人の功績しだいとなっております」


 う~ん、ギルドも随分と変わったんだな。

 ゲームの時はキャラのレベルが一定になると、ランク上昇クエストが発生して、それをクリアするとランクが上がる、ってシステムだったのに。


「それと、クエストにつきましては、自身のランク以下のしか受ける事はできません」


 うん、この辺は昔と変わって無いな。


「それでは、以上で説明を終わらせて頂きます。何かご質問があれば、その時にいらっしゃって下さい」

「はい、ありがとうございました」

「ども」


 ふ~、取り敢えず、ギルドカードは作ったし、何か適当にクエストでも受けてみるか?

 それとも・・・・・・


「リリィ、ちょっと色々と見て来る」

「ん、それじゃあ、僕はこの辺に居るから」

「あいよ」


 行っちゃった。それにしても、いきなり見て来るって、何を見て来るつもりなんだ?それも1人で。

 はあ、まあ良いや。


「ねえ、君。ちょっと良い?」

「へ?」

「いや、君って魔法使いだよね?実は今、僕達のパーティー魔法を使える人を探してるんだ。良かったら僕達と組んでくれないかな?」


 ダンを待ってた僕に話し掛けて来たのは、赤い髪をして胸と腰、それに足に革で出来た防具を身に着けて、片手剣を持った二十歳前後位の男の人。

それにしても、パーティーか。

 確かにクエストを効率良くクリアするには、パーティーを組んだ方が有効だけど、この辺にあるクエストなら、僕1人でも大丈夫だろうし、ダンも居れば速攻で片付くだろうから、今更組んでもメリットは無さそうだな・・・・・・。

「あの、僕は・・・・・・」

「よう、ギール。また誘ってるのか? ははっ、止めとけよ、お嬢ちゃん。こいつのパーティーはすっげえ弱くて、今までまともなクエストはクリアした試しが無いんだ」


 僕とギールと呼ばれた人が話してたら、ギールの後ろから、全身に金属の鎧を身に纏った180センチはある大男が、ニヤニヤ笑いながら話しかけて来た。

 


「こいつらと組まずに、どうだ俺達と組まないか? お嬢ちゃんみたいに可愛い子なら大歓迎だぜ」


・・・・・・はあ~、こういう人は苦手だな。

 それに、こういう人って大抵やられキャラだもんな。

 さて、どうやって断ろうか・・・・・・。


「へえ、じゃあ俺も序でにさそって貰えるか?」

「ひっ!!」


あっ、ダン。いつの間にか戻ってたんだ。と言うか、いきなり首筋に剣を突き付けるのはどうかと思うよ。

まあ、ダンって前から、ああいう手合いは嫌いだったからな。それにしても、確かに前から沸点は低かったけど、こっちに来てから拍車が掛かってないか?

って、今はそんな事を考えてる場合じゃ・・・・・・


「お、お前、俺が誰か知ってるのか?」

「知らん。それに興味も無い。それより、どうするんだ?」

「あ、ああ。やっぱり止めとくよ」

「はあ~・・・・・・それで、お前はどうする?」

「・・・・・・」


 まあ、今のを見たら普通は断るよね。


「あの、あなたも一緒に来てくれませんか?!」


 やっぱり・・・・・・・・・・・・へ?


「はあ!? お前は今の見てなかったのか?」

「はい、その上でお願いしています」


 ダンが叫んだけど、ギースは至って真面目な顔で言ってのけた。


「だけど・・・・・・・・・・・・」

「そこを・・・・・・・・・・・・」


何か、ギースがダンを説得しようとしてるな。そしていつの間にか、僕は蚊帳の外。

まあ良っか。それにしても、ギースもだけど、さっきの人やここに居る人達って、ほとんどが片手剣と盾、弓ばっかりで、杖は殆ど居ないな。おまけに、両手剣とハンマーなんて、合わせても片手で足りる人数しか居ない。

ゲーム時にあった武器は全部で11種類。


『片手剣』

 最も基本的で扱い易い武器。

 これに、『盾』を組み合わせれば、攻撃も出来れば味方の防御も出来る割と万能型になれる。

 もう片方の手にも『片手剣』を装備すれば、防御を捨てた攻撃型の二刀流になる。

 近・中距離での戦闘が主な役割。


『盾』

 これは文字通り盾で防御する時に必要なスキル。

 盾は純粋に防御力が高い物もあれば、物理耐性や魔法耐性、属性耐性なんていった物まで多岐に渡ってる。

 弓や杖を使う人を守るのが役割として多い。


『杖』

魔法を使用する為に必要な武器。

魔法自体は杖が無くても使う事は出来るけど、威力が低くてMP消費が激しいから、魔法を使うプレイヤーは基本的に装備してる。おまけに装備すると、火魔法や水魔法、回復魔法といった魔法系スキル値が上昇する。

射程が最も長くて、戦闘では中・遠距離で戦闘する。


『弓』

矢にはそれぞれ色んな効果が付いてて、クエストの内容によって矢を変えるのが基本的なやり方。ただ、その分、他の武器よりもお金が掛かるのが難点な武器。

戦闘では中距離で戦うけど、重い防具だと、弓を弾いたりするのに邪魔になるので、基本的には後衛よりの方が多い。


この4つに、上位系の『両手剣』『ナイフ』『槍』『ハンマー』『斧』『ガントレット』『銃』の7つの計11種類が武器として存在してる。ただ、上位系の装備のスキルはレベルが40になって、それぞれ設定されてる必要スキル、

例えば『両手剣』や『斧』なら『筋力』が500を超えないとスキル値が上昇しないから、技を覚える事は出来ないし、武器の性能を引き出す事も出来ない設定だった。

例えば、攻撃力300の両手剣を未達成の人が使うと、その人の筋力値にも影響されるけど、200ないし100、といった感じに威力が減少する。

だから、必要スキルとレベルを上げるまでは、手に入れても倉庫の中に埋もれてるか、たまに気分で使う位しかない。

 ダンも、銃のスキルを手に入れる為に、色々と頑張ってたからな。

 僕は、魔法一択だったから、そこまで大変じゃ無かったけどね。

 でも、この中を見ても、やっぱり杖を持ってる人が異様に少ない。多分、両手剣と槍を足した位の人数。

 人気が無いのか、それとも・・・・・・






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