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俺とアイツの青春録  作者: JALっぷー
1/1

記憶喪失

進学テストおわった^-^

今回の話は軽く読むだけでも大丈夫です。

あと主人公の名前は潮山しおやま 大和やまとに再決定。

結構改変しました。

去年の冬、俺がまだ中学三年生だった頃。路地裏で傷だらけの姿で倒れていた(らしい)俺は発見してくれた善良な爺さんに病院まで運びこまれ、三日間意識不明だった(らしい)。


 目を覚ますと目の前には見知らぬ人々(家族)が心配そうに見つめる姿。そして俺が起きたと分かった途端に皆がどこか安心した様な表情で喜んでいた。しかし俺はその時点から記憶がまっさらな状態だったため状況が把握できず、しかもその時ちょうど尿意をもよおしていたので、状況把握とトイレのために横で安心しすぎて泣いてる母親に向かって、

「・・・すいませんトイレってどこですか?あと俺とあなた達は誰ですか?」

と聞いてしまった。その言葉を聞いた瞬間、その場にいた俺以外の人物はフリーズし、母親に至ってはショックで気絶してしまった。


 とりあえずトイレに行ったあと、精神科の先生にいろいろと頭を見てもらい一過性の記憶喪失と診断された。しかし中学三年生の冬から高校一年生の春になった今でも記憶が戻る兆しはいっこうに無い。幸い、生活に必要な知識や勉強の知識は覚えていた。だが、周りの人間関係についてはさっぱり覚えてなく、家族構成から覚えなおす羽目になってしまった。


 目覚めて何日か経ち、家族と話すのにも少し慣れてきた頃、病室に記憶喪失以前の友人が乱入してきた。その友人というのが冬沼と夢路である。乱入してきた直後、冬沼は今と全然変わらない軽さで

 「初めまして、やまとく~ん。調子はどうだ~い?皆のアイドル冬沼梓くんだよ~!」

と言ってきたのは今でも忘れない。もちろん冬沼のことも忘れていたが、かなりイラッとした。


 二人(というか冬沼)は何も覚えていない俺に対して容赦なく(初対面として)話しかけてきた。そのマシンガントークぶりに少し気圧されつつもその時俺は、結構うれしく感じた。それまで家族からは多少の気遣いはあったものの記憶喪失以前の自分に話えしかけられているように思えてなんだか早く記憶を取り戻さなくてはいけないと焦っていた。だけど二人と話していると妙な安心感みたいなものを感じたのを覚えている。そのことに関しては本人は無意識だろうが密かに俺は感謝している。その後は特に問題はないと分かり仕事で海外を飛びまわっている両親は冬沼と夢路に俺のことを任せ(まだ少し心配そうではあったが)今度はスペインに飛び立っていった。


 その後、入院中に夢路は学校で休んだ分の授業の内容を教えてくれた。正直ちんぷんかんぷんだったが夢路は分からないところも根気よく、授業を受けてるくせ何故かに分かっていない冬沼にも教えてた。中三だった俺たちは一応高校受験を控えていて、俺は家族と話し合い地元の者もあまり受けない高校(あまり頭は良くない)を受けることにした。冬沼も俺と同じぐらいの学力なので「じゃあ俺もそこ行くわ~」と簡単に決めてしまった(それでいいのか)。しかし、夢路はかなり頭が良いのに俺達と同じ学校を受けると聞いてびっくりした。もしかして気を遣ったのかと一度だけ聞いてみたが、

「違うよ。私もそこに行きたかっただけ。」

と微笑みながら言われ、それ以上聞くのもなんだったのでやめといた。他にも二人は町を案内してくれたりと世話を焼いてくれた。


思い返してみると今まで二人がしてくれたことはありがたい事なんだろうし俺を心配してくれての事なんだろう。その事に俺は感謝してるし二人は友達だと思っている。だけど・・・正直まだちゃんと信用できない。どう言えばいい分からないがたとえば、普通に暮らしていた人に見知らぬ人から「彼らはあなたの前世の親友でした。だから仲良くしてあげてくださいね。ちなみに私はあなたの親でした。」と言われホイホイと信じるだろうか。そいつ等がなんの害もなく良いやつらだったら普通に友達にぐらいはなるだろうが、不信感はぬぐえないだろう。もちろん二人にはこんな不信感を抱いてるのに申し訳なく思っている。だけど、どうしたって拭えないこの気持ちをどうすればいいか分からない。せめてきっかけが欲しい。俺だってこのままでは嫌のだから。





最後の数行だけ見ると恋愛小説にみえなくもない。

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