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□始まりの草原
私は現在目をパチパチさせて惚けている。
だってそうだろう?
こんな世界、本当に有り得るのか?
風の質感も草の感触も頬を抓った時の痛さも水の冷たさも何もかもリアルのものとそっくりだ。
五感の全てをこの仮想現実で実感できると友人は言ってたけどどうやら本当だったようだ。
ピコン!
▷チュートリアルクエストです。
▶スライムを3匹討伐しましょう。
▶スライムの核を冒険者ギルドに納品しましょう。
▶冒険者ギルドに新規登録しましょう。
▶他プレイヤーとフレンドになりましょう。
▶アイテムを売買しましょう。
▶報酬を受け取りましょう。
なるほどね。
VRになってもこの辺は変わらないって訳だ。
先ずは…
「メニューオープン!」
すると目の前に半透明のパネルが現れた。
大きさはタブレットくらい。
メニューリスト
・ステータス
・スキルリスト
・装備リスト
・インベントリ
・フレンドリスト
・ミニマップ
・掲示板
・ヘルプ
上から順番にこんな感じ。
そして私はスキルリストを開けた。
召喚士:Lv1
・召喚:MP10消費(30分間)
錬金術師:Lv1
・変換:(MP消費3)
まずはここで戦闘しろって事ね。
「我のしもべとなるモノよ 異界の世から来たれ 召喚!」
と言うなんともまあ恥ずかしい中二セリフを唱えなると地面に大きな魔法陣が出てそこから小さな犬が現れた。
可愛い。
▶召喚獣の名前を決めて下さい。
▶名前:「ポケ」
取り合えずこの可愛い子犬に指示を出し、スライム狩りをさせる事に。
「スライム狩りにいこっか」
「わん!」
元気いいね。
一緒に並んで歩きながらスライムを探す。
スライム生息場所はこういうゲームだと大体水辺が相場なので地面が濡れてる方へ向かう。
今日は大型アップデート当日と言う事もあって私のような今日から始めるプレイヤーも多いから人が多かった。
とはいえそこら辺の配慮は行き届いているようでチュートリアル中は黄色い枠に囲まれていてその範囲内で戦闘をすると横取りも横入りも出来ない仕様になっている。
私もスライムを見付けたのでスライムを自分の枠に入るようにしてポケに指示した。
「あのスライム狩ってきて、ポケ」
「わん!」
ポケはスライムに突撃?体当たり?してからスライムは目を覚ます。
そして目を覚ましたスライムに更に噛付いたり引っ掻いたりしてHPを徐々に削っていく。
スライムも反撃とばかりにポケを吹っ飛ばす。
するとポケも怒って更にスライムに体当たりし噛付く。
そして10分経過しようやくスライム1匹を倒した。
結構掛かったな。
周りは1、2分で倒して何処かへ行ってしまうのに。
まあ文句も言ってられないのでポケに初級HP回復ポーションを飲ませる。
ポケのHPが徐々に回復していき、しっかり回復したので再びスライムを探して狩りを繰り返す。
3匹目のスライムを倒すとスライムの核が出た。
そしてポケはボンっという煙と共に消えた。
「あら…」
もう一度呼び出してみようとすると、どうやら召喚獣は消えてから1時間経たないと再召喚は出来ない仕様になっているとの事だ。
てことはこれから一時間は狩りが出来ないという事か。
私は取り合えず草原に落ちてる枝や草や石なんかをスタック限界まで拾ったり毟ったりしてから冒険者ギルドへ向かった。




