番外編
通勤ライナーの車内 電子 広告は、いつもボクに天恵を与えてくれる──
《恵方巻きを食べましょう☆》
( ≧∀≦)ノ これだッ!
───
( ^ω^) なんでも、恵方巻きを食べると、願いが かなう らしー……。
天はボクを見放さなかった。
ボクのよーなシロウト怪盗が、監視の厳しい統制 社会で『奇跡を起こす お宝』探しに奔走しても、行き詰まるだけ……。
しかし、ちゃんと逃げ道が用意されていたのだ!
(* ´ ▽ ` *) そうと決まれば、さっそく ご近所のスーパーに予約だぁ♪
───
予約 当日、代金を支払ってブツを入手したボクは、帰宅してイザ、儀式にとりかかろうとしていた。
(・・;) ……たしか、食べ終わるまで離しては いけないんだっけ?
がぶっ!
ピタッ。
もぐもぐ もぐ……
ごっくん──
がぶっ!
ピタッ。
もぐもぐ もぐ……
ごっくん──
がぶっ!
ピタッ。
もぐもぐ もぐ……
ごっくん(ry
・
・
・
ほおばって、(ノドに つまらないよう)よく かんでは飲み込み、また ほおばる──
それを十回 近く繰り返し、しかし、その間、恵方巻きを『けして口から離さないよう』注意するという、緊張の ひととき を過ごした。
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・
・
( ´∀`; )b 終わった……
ルールを守った上で完食したぜ、ベイビー☆
(・・;) ……んぅ~?
でも、な~んか、おかしいな?
(-_- ;)だ、大事なことだし……
もっかい、注意 事項を確認してみるかな……?
ボクは、さっそくスーパーで確保しておいたチラシを読み返す──
(毎度の事だけど、端末を使って調べると、ボクが奇跡を起こそうとしていることが、国に気付かれるかも しれないので、アナログ頼みなのだ。
ゆえに予約の際も、ネット経由ではなく、店舗に直接 出向いた。)
~恵方巻き 大原則・その1~
恵方巻きを食べてる間、話を しては ならない!
( ´ー`) ………。
( ̄□ ̄;) ──ハッ!?
(・・;) く、口から離しては いけないんぢゃなくて……
(; ≧◇≦) 『話を してはいけない』んだったのくわぁ~ッ!
───
そも、確認 不足の原因は、(ひょっとしたら、ひょっとしたら だけども、)国に よって視覚 情報を乗っ取られてる可能性が あったからだ。
そのため、チラシを長時間 ながめないよう 気を使ったのだけど、かえって、いらぬ苦労を招いてしまった……。
──なお、願いは かなわなかった。
~怪盗の微妙な冒険・番外編~
(完)
ど、どうやら……
私はこれまでのようです……
かゆふま




