第七十ニ話 ジャングル配線の中の天使
第七十ニ話 ジャングル配線の中の天使
「ん〜、結構いっぱい間違っているわね。liquid crystal I2c が落とせないから、何とか自力で乗り切ろうとしてるけど、LCDの大きさって、アナログ版とそんな大差あった?!数センチよね。
とにかく理想のコンパクトの前に、アナログで繋ぎなさいよ。ジャングル配線でもいいから。家からパソコン持って行って、最新のアプリで、はい出来ましたぢゃ、中学生どころか、小学生でも出来るわ、苦労するプロセスが大事なのよ。
そのプロセスをそのまま提出すればいーんぢゃない?!、次の後輩の中にアルディーノとラズパイをくっつけてみたいという、無駄な事をする強者がやっぱりいるはずだから。でもね、そのど素人の気持ちは尊い。答えてあげなさいよ。あなたの得意な歌やギターだって、最初は何も出来なかったはずでしょ」
「ええ事言うなぁ〜 笑笑」
「相変わらずの阿呆ね」
そう言いながらも早苗ちゃんは、笑っていた。
「うん、確かにギターのコードはわかっても、譜面は読めないし、書けなかった。
最初にルールを教えてくれた人は、譜面なんか読めなくて良いのに、と言いながらも教えてくれたよ。わかんなかったけどね 笑笑
midi のソフトで必死こいて書き出したら、耳と譜面が合体して、読めるようになった。調子こき出して、しまいにヴァイオリンもピアノも習いに行った。ヴァイオリンは美人先生だったから 笑笑 いやいや、本当に超絶美人だっだのよ」
「どーでもいいって 笑笑 とにかく明日学校行って自分でやりなさいよ、今日は梅田行こっ!!」
それからホワイトティーに行って、丸男とかずみちゃんと合流した。
JR大阪駅の近くの、新しい地下のビルのおしゃれな飲み屋街に行った。
相変わらず丸男は酔っ払っていたが、
「いっちゃん、早苗ちゃんに怒られたらしいやん、精進しろよ」
「うるせえよ、お前、それより会社は?!」
「辞めねえよ、東京も断った。上司をシメテやったよ」
「酒呑んで会社行ったんか?!笑笑」
「おう!!」
酒を飲むと、丸男は最強になったのだ。
楽しい時間が過ぎて、夕方にはもう帰って来ていた。丸男とかずみちゃんは二人でどっかに行ったみたいだった。
晩御飯は、お化けアパートで、すき焼きを作ってくれた。
いっちゃんはリラックスして、饒舌になって馬鹿話ばかりしていた。
「美人先生、どうしてるかなぁ〜 千人の何とかってイベントが大阪であってさぁ〜
参加して、美人先生の真横でヴァイオリン弾けそうになったのに、スタッフに移動させられされそうになってさあ〜 こんな機会でしか、先生の隣にいられねぇ〜よ、とか言って食い下がったらさー 笑笑」
「ねえ、いっちゃん、
あたし、子供が出来たかも」
「........... えっ」
お化けアパートの中に入ってくる夕日が眩しかった。
続く〜




