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第六十一話 UPデート❤️

第六十一話 UPデート❤️

お化けアパートをノックすると、もちろんすぐに早苗ちゃんが出て来たが、ここは、いきなり抱きつかずに悲しい顔をした。

「どうしたの?!」と言った瞬間、辛そうな声で

「実は....」

「えっ」

「面接が決まった〜っ」と言った瞬間、逆に早苗ちゃんが飛びこんで抱きついて来たのだ。

「ええっ」

「いつかこんな日が来るのを信じてた」と猫や犬に頬ずりする様に早苗ちゃんが抱き締めて来たのだった。

「なんかそんなんが近づいて来たの感じてたから」といっちゃんは逆に引いてしまった。

 早苗ちゃんの直感は凄いのだ。神がかっている。

「相変わらず、超能力者かよ」といっちゃんはびっくりしたが、いつもの事なので、逆に冷静になって、事の顛末を話した。

「いっちゃんみたいな面白い人が最近いないからね、そんな会社もあると想っていた」と相変わらずの泣き上戸の早苗ちゃんはまた泣いていたが、

「おいおい、試験前!!そんなベンチャーが簡単に通してくれるとは思わないぞ」

「大丈夫よ、落ちたって練習になるし、こう言う事は続くのよ、それに先生も認めてくれてるんでしょ、やっぱ、いっちゃんは凄い!!あたし普通の男要らないから」

 完全に早苗ちゃんに支配されてしまっていた。人間は好きな人なら許してしまうのだ。嫌いな人間なら半径二十メートル以内にも近づかないのに。早苗ちゃんが身体の一部になるのは良いが、雄として、漢としてはいかがなものかとも思ってしまった。

 若い女の子のうちは良いが、婆あには支配されたくないなぁ〜とも思った。母親に支配されてる晩年の親父が可哀想だったからだ。若い女の子は良心的だが、婆あは嘘をつく、つい来ないだも倉庫近くの商店街のトイレを借りているが、毎回俺が汚しているとか嘘をつくのである。毎回使わせて貰っているので、終わりには必ずブラシで擦っているのに平気で嘘をつくのである。

 ある日ブチ切れたが、婆あの店は潰れる寸前だったのだ。八つ当たりも勘弁して貰いたいものだ。早苗ちゃんのいっちゃんへの愛情は有り難かったが、少し引くところもあったのは事実だ。

「何をしてんのよ、早く入って」

「うん、いや嬉しいねんけど、早苗ちゃんって奥さんなの?!」

「あたりまえぢゃん、嫌なの?!」

「いえ、ありがとうございます」

 借金減っても通帳もキャッシュカードも取られたままだったし、なんだかなぁ〜と思いながらも、でも今夜は、やっぱりウヰスキーを出してくれた。笑笑

「今日はもう倉庫に行くのやめようか?!」

「そうね、良いわよ、たまには接客してあげる」

「きゃばくらごっこか?!いいねえ(^^)」

「お客さん、この店初めて?!」

「あっはっは、おう、たまたま飲み放題のお店見つけて」

「飲み放題のお店ぢゃないわよ、一時間千円でボトルは半分まで、マリカリ代から頂きます」笑笑

「アホな!!金取るんかよ」

「嫌なの?!チェンジする?!」

「指名するよ」

「指名料も千円です」と二人で笑ってしまった。

「でも、これなら借金も減るわね」

「阿保な」

「冗談よ、今夜はゆっくり飲みましょ」

「そう言えば、今日は金曜日ぢゃん」

「“飛魚”行きたい?!丸男さん居るわよ」

「早苗ちゃん指名で」

「しょうがないわねぇ〜」

 と、先にお風呂に入っていた早苗ちゃんは、着替えに行った。

「お、セクシーきゃばくらにアップデートか?!」

 と早苗ちゃんはいやらしい服を着たのだった。


 続く〜 

 

 

 


 

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