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第五十三話 かなぴぃ断捨離

第五十三話 かなぴぃ断捨離

なか卯で朝ご飯食べて、二人でプラプラ帰りながら、今度はお互いコーヒーが飲みたいとか言い出した。豆だけ買って帰ろうとドトールで買って帰って来た。

 お化けアパートには、コーヒーメーカーだけは上等のオートマティックの機械があった。

「コーヒーだけは、美味しいのが飲めそうね」と早苗ちゃんが言うと、

「うん」といっちゃんは、笑った。

 その時にスマホがピンとなって、マルカリで商品が売れたと表示された。

「いっちゃんマルカリなんかやってんの?!」

「うん、家には要らんもんあるし、丸男のipad とかも売ってやってる」

「へえ」

「ああ、早苗ちゃん、こっちに一部荷物を持ってくるなら、俺の家の中のもの売っぱらってしまおう、二台のスマホで売ればだいぶ無駄なもん減る」

「そうね、でも送るの面倒くさい」

「ああ、それはそれは俺が全部やるよ、早苗ちゃんは俺のiPadでやってくれたら良いよ、時々AI間違うから気をつけて!それだけ」

「へえ、AIがやってくれんの?!」

「うん、マルカリのアプリにもついているし、ジェミニ先生もいる、全然楽勝、やけど、間違いには注意して、時々全然違う商品だと認識する。それと後ろの背景や、置いてる台を箱と認識して、箱付きとか判断して、そのまま送ると、箱がないとか苦情が来る、大概は送る前に気がついて、大事に至った事はないけど、タイトルには箱ありで、説明文には箱がないってどうゆう事やねん、とか苦情が来る」

「なるほど、結構面倒いのね」

「確認すれば良いんやけどね、大量に出す時は見落とす」

「ふ〜ん、やっぱり面倒い」

「ぢゃあ、軽く掃除だけするか?!売れそうなやつだけ固めといて」

 と、部屋の中で売れそうなやつだけ、

探す事にした。

 アルディーノやラズベリーパイ、昔のMacのパソコンや、ギター、エレキヴァイオリン、ブルースハープやオカリナなどの楽器、ラジコンや釣り道具や数学本など、ガラクタが結構出て来るのだ。

 ラズベリーパイやアルディーノは、学校の最後の発表に使いそうだが、ラズベリーパイは学校にも置いてるので売れそうだ。リールなんかも売れるし、ブルースハープはマイナーキーもメジャーキーも殆ど揃っていた。セットで売れば売れそうだった。

「いっちゃん、色々持っているのね、でも楽器なんか売って良いの?!魂を売るみたいな?!」

「生活優先、また買えばええやん」と、いっちゃんは、やっぱり破滅型人間の典型だった。確かにパソコンなど、昔のものは使えなくなるので、早く売った方がいいが、ブルースハープなど、一本一本が結構高い。コツコツと一本ずつ買って来たのに、セットで売るのは、一本ずつ売るよりは高いが、やっぱ少し褒められた行為ではない。

 とは言え、生活の為にはお金が必要なので、売っても罪に問われる事はないだろう。

「なんか、そこまでしなくても良いわよ、

悲しくなるわ、ひとり口よりふたり口の方が生活は出来るし」

「ぢゃあ、とりあえず、本当に要らないものだけ出そうか?!部屋掃除にもなるし」と、いっちゃんは言いながら、やっぱ半同棲の未来は明るくないかなと思って落ち込んでしまった。

しかし、

「大丈夫よ、就職は出来る。あなたを信じているわ」と笑っている早苗ちゃんの髪のシルバーがかすかに光っていた。

(希望の光か?!)といっちゃんも笑った。



 続く〜

 

 

 

 

 

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