第四十三話 フェイスマッサージ
第四十三話 フェイスマッサージ
その晩は、早苗ちゃんパパの家で、しこたま飲んだので、泊まっていっても良かったのだが、けっきょく遅くにホテルに帰って来て、昼からは早苗ちゃんのお父さんとミズキさんと四人で買い物に行く事になった。
パッタヤーにも、昔のイズミヤ、ダイエーと、イオンモールの中間みたいな、フードコートなんかもある複合施設の大型スーパーがあって、ごくごく普通の庶民の味方がいっぱいあるので、日本の普通のデカい地方都市と変わらない。
そこには、楽器やギターなんかも売っているので、もちろんギターを衝動買いしたかったのだが、日本に送ったりを考えたら面倒いので諦めたが、実は結構、面白いギターもあった。個人の地元の職人が作ったのだろうか?!なかなか丁寧に作られていた。
最近は個人の職人工房や、質の高いマイナーメーカーもあるし、ギター自体、一本一本違うので、当たりギターに遭遇する事もあるのだ。まあ、でも結局今回は買わなかったので、それほど執着するほどのギターではなかったと言う事だ。
しかし、まぢで当たりギター拾ったら、世界中どこでも絶対買う。一生のうちで、そんなに会える事はないし、今までに一本しか出会った事がないのだ。
とりあえずギターの話はこれくらいにして置いて。モールの中はバッタもんで溢れ返っている。しかも質が全然悪くないのだ。なんなら本家より、全然良さげだ。
何が本物で偽物かわからない。けれど、こんな所に高価なブランド品など置いてる訳はなく、中途半端なブランド名なら、偽物ものでも十分格好良かったし、質感も悪くなかった。モールを四人でウロウロしていると、美容系のマッサージがあった。フェイス何とかで、顔のマッサージや、肌を綺麗にしてくれるらしい。なんか、海とかでタイガーバーム塗って貰ってやって貰ってた昔とはだいぶ変わって来ているみたいだった。
「お父さんやって貰いましょうよ」と言うと、
「お、おう」とミズキさんの表情を見ながら言っているが、ここはいやらしいお店ではなく、角栓をとってくれたり、マッサージにスチームにと、普段汚れたおっさんの顔には優しいはずだ。
「良いわよ、綺麗にして来て、その間に早苗さんと買い物して来るし、今夜はもう泊まって行ってね、昨日帰るのしんどかったでしょ、遠慮は無しよ」と言ってくれたのだ。酒呑みまくったら、ホテルに帰ったって早苗ちゃんと一発出来るほどの体力残ってないし、和室もあるお父さんの部屋でダラダラ寝た方が楽なのだ。それに明日はラン島に行こうとも約束もしている。
「ちなみにミズキさん、晩御飯何ですか?!と言うと」
「しゃぶしゃぶよ」と言ってくれた。タイ料理ばかりで、ポン酢や、和風鍋が恋しかったのだ。昨日実は、明日何が食べたいと聞かれていて、「すき焼きかしゃぶしゃぶと言って置いたのだ」
「ぢゃあー、いこか?!」でフェイスマッサージに入った。
予想通りに角栓取りは痛かったが、あったかいタオルで蒸されたり、ストーンをやって貰ってええ感じだった。全身のマッサージに行けばもっと色々とやって貰えるが、今日はこれくらいで丁度良かった。次からマッサージ行っても、何も疑われなくなるし、良い前振りにはなった。笑笑
「これで、次からマッサージ行きやすくなりますね」と早苗パパに言うと、ニヤリと悪代官の顔になった。
それからマッサージを50分くらいやって貰って、早苗ちゃん達と合流した。
続く〜




