表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/66

第四十話 赤ワイン

第四十話 赤ワイン

愛情ってなんだろうといつも想う。

そもそも、人間って面倒だ。

 生きたくなくても生きている。

たった今、LINEでひとり知り合いが死んだとメールが来た。他人なので、知ったこっちゃないが、なんだかなぁ〜とは思う。心の病からの別の病気らしいが、誰だって心の病は抱えている。タイに来ているので、大麻吸ったら治るんかなぁ〜と想ったが、タバコと同じだろう。結局依存して、習慣性になってしまう。

 日本ならCBDはオッケーだが、CBNは禁止になった。いっちゃんは、体力もりもりで普通の人間よりは、強いが、気管支があまりよくないのだ。肺もあまり強くない。この二つだけが弱点だった。肺が苦しまなくて吸えるのものが、常々欲しいといつも想っていた。

 誰か生きる苦しみを緩和してくれよぉ〜といつも想っている。そんな訳ないやん。最後は自力だ。しかも、されに公的機関から電話かかって来たが、健康診断やってくれと言う。やる事は血液検査とお腹周りらしい。ふざけんなでしょう。

「税金無駄に使うな!!やるなら、人間ドックの割引しろ!!と言ったが、形式だけやってどーすんねん。の世界である。年寄りは血液検査は、定期的な血圧と中性脂肪の薬貰いに行く時にやっているし、ちっこい日本人がお腹周りとかやってどないすんのやろ!!意味不明。^_^

 って、今は早苗ちゃんのパパの家の話しだ。奥さんは上品な人だった。元々は、ええとこのお嬢さんなのだろう。家の中もこ綺麗していた。その人がちゃんとした人かどうかは、部屋が綺麗かどうかで決まる。学校の勉強などどうでも良いのだ。日常生活をきちんと送れる事が一番大事で、忙しい時は別として、普段部屋掃除も出来ない人間は何をやっても駄目なのだ。早苗ちゃんパパの家は高級だったが、それ以前に、家具の配置とかが上品なのである。成金特有の変なものは置いていないし、普通の一般の上品な感じなのである。

 そんなミズキさんが、

「でもね、日本人街に引越そうと想っているの、子供が学校で苦労しないように」

「へっ、?!」と早苗ちゃんもいっちゃんも固まってしまった。

「お父さんまさか?!」とそのまさかだった。ミズキさんは妊娠していた。

「は〜っ!!」と流石に早苗ちゃんは声をあげてしまった。それから少し黙って、

「そうよね、お父さんまだ五十代だもの子供作れるね」と冷静に対処した。

 (これで早苗ちゃんと結婚させて頂きます、このおっさん、自分はイイんかい!!)と、いっちゃんは思ったが、ここは、少しはお父さんを庇う側に回ろうとした。

「そうだよ、収入あるし、第二の人生を早苗ちゃんが認めてるのだから、そうなるのは自然だよ」と言うと、

「そうね、お兄ちゃんに言わなきゃ」と早苗ちゃんが言うと、

「ああ、辰夫は知っているよ、引越しの時に辰夫家族も遊びに来る」と軽く親父は無責任男みたいな感じで言った。言い方が高田純次みたいな親父だった。笑笑

「ああ、でも言ったのは昨日やで、早苗が遊びに来るからの流れで、全部話した。別に悪いことをしてる訳ぢゃないしな」

 確かに、誰も悪くない。けれど、冷静に考えると、すぐには受け入れられないのが人間だ。まあしかし、やってもたもんはしゃあない。男女が二人いたらそれはそうなる。早苗ちゃんに弟が出来る訳だ。

「まあ、でも良い人で良かったぢゃん」といっちゃんが言うと、

 早苗ちゃんは、しばらく固まっていたが、開き直ったのか、赤いワインを飲み出すと冷静になって来た。

「ふーっ、疲れた」と言って、ワインをガブガブ飲み始めた。


 続く〜

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ