第三十七話 次の日
第三十七話 次の日
そうは言いながらも、ショックはデカかった。なんやかんや言っても(早苗ちゃんと結婚出来たらいいな)と密かに想っていたのは事実だった。
(まあ、しょうがないな)いっちゃんは、一呼吸して冷静さを保つと、早苗ちゃんが帰って来た。
「トイレっとペーパー流せないの慣れないわね」
「しょうがないよ」といっちゃんが言うとお父さんも笑っていた。
「さあ、そろそろ帰るか、明日はうちにおいで」
「わかった」と早苗ちゃんは言って、ホテルまでタクシーで送って貰い、早苗ちゃんのお父さんは、そのままタクシーで帰って行った。
「何かお父さんと話した?!」
「早苗ちゃんを大事にしろってさ」
「なるほどね」
(本当はいつか別れてやってくれ)と言われたと言いたかったが、そうも行かないだろう。
(やっぱり考えとかないと駄目か?!)と、かなり寂しくはなったが、覚悟を決めた。
「明日、楽しみだね、お父さんの彼女と会えるかもね」意地悪にならないように言おうと想ったが、心は少し漏れる。
「そうね、でも幸せそうだったらいいな」と言う早苗ちゃんの笑顔に、逆に打ち負かされた気分になった。
(自分はしょぼい男だなぁ〜)と思った。何を言われようが、早苗ちゃんが好きならとことん付き合って結婚すれば良いのだ。 世の中には年の差婚など溢れ返っているし、普通の結婚して、離婚する連中なんか五万といるのだ。
現在の離婚率は約三十八パーセントだ。それに離婚したってどうって事はない、また再婚すれば良いのだ。
その夜は早苗ちゃんを押し倒して、ガンガン攻めまくった。全然使えるとムキになってやりまくってしまったのだ。
次の日の朝、エレベーターの中で、
「昨夜凄かったわね、相当私が愛おしかったのね、
ねぇ、お父さんに何か言われたの?!」早苗ちゃんの直感は恐ろしく鋭いのだ。
「まあね」と言って早苗ちゃんを抱きしめると同時に、唇を奪って濃厚なキスをしまくったが、エレベーターがガタッと止まって開くと、家族連れが入ってきた。すぐに、「ソーリー」と言って外に出たが、早苗ちゃんは、
「私を離さないでね」と言ってニヤリと笑って、レストランに向かった。
「早苗ちゃんには、参るなぁ〜」と言うと、
「ふふっ」と笑って、
「お粥食べたい」と言った。
レストランでお粥を食べながら、ナビでお父さんの家の辺りを調べると、海沿いにあった。どんな暮らしをしているのだろうか?!普通であってくれとは思った。
現実的には、金持ちでタイ家族にたかられているパターン。逆に養って貰ってるパターンの二つだ。
もちろんちゃんと上手く暮らしている家族もいるのだが、この二パターンが妙に目立って、YouTubeとかでも出るのだ。
あとは、最初にお金散々使わされて無くなると、逆に嫁が働きに出かけて食べさせてくれるパターンも聞く。嫁や愛人の為に散々お金を使って文無しになると、タイ人女性は優しいので、普通に養う側に回るのだ。
ただ最近の若いタイ人女性は、ドライになって来ていて、若い男と浮気して、最悪凶暴して旦那を殺してしまう。
まあ、それは何処の国も同じだが、その前出の先輩が良く嘆いていたのである。
「タイも変わって来たなぁ〜」と、
昔は街に売春婦が溢れ返っていた頃の方が優しかったと。
続く〜




