第三十五話 ナーラック
第三十五話 ナーラック
(コリャア、少しだけプログラムの話をして、あとは、他の話題に持って行くしかねぇ〜な)と、いっちゃんは、作戦を考えていたが、中々上手く行かなかった。
学校の話をしながら、釣りとかの話題に持って行こうとすると、早苗ちゃんが、プログラムの話題に戻そうとするのである。
(明らかに英会話の仕返ししているなぁ〜)と早苗ちゃんの目を見ると、少し意地悪な顔になっていたのである。
まあ、そう言う所も可愛いくて好きなのだが、早苗ちゃんのお父さんの知識は凄かった。今まで丸暗記攻撃だったのが少し緩和されたのだった。早苗ちゃんのお父さんがトイレに行った隙に、
「いぢわるしやがって」と言うと、
「べーっ」っと、されてしまった。
「いっちゃんが時々イヂワル言うから復讐や」と言った瞬間、二人で大笑いしてしまった。早苗ちゃんはAB型だ。時々訳の分からない所が本当にオモロイ。
「でも、勉強になったでしょ」
「まあ確かに、またじっくりと教えて貰うよ」と言うと、
「そうね、お父さんと仲良くしてね」と早苗言われたので、それから、お父さんと爆飲みになった。魚も美味しかったし、調子乗って来た。女の店員さんに絡むまでは行かないが、二人でタイ語で、
「ナーラック・ナ、可愛いねぇ〜」とか言い出すようになってしまった。早苗ちゃんは怒るのかと思いきや、意外と楽しんでいたみたいで、
「あの店員さん、魅力あるわねぇ〜」と早苗ちゃんも言い出したが、その店員さんは男の格好で男の姿なのだが、女性っぽいのである。ちょっと前にも書いたが、モロ男の格好でも、愁いを帯びた表情は、女性っぽいのである。
「ケツ出せよ、ケツぅ〜」と日本でなら、すぐに言いそうだったが、ここはお父さんと早苗ちゃんの目の前だったので、酔っ払っていても下品な事は言わなかったが、そういうヤバい魅力は、早苗ちゃんみたいな女性でもわかるのだろう。もろニューハーフ的な人とは付き合っても、お互いクールにいつか別れられそうだが、そっち側の世界に行ったら、もう抜けられそうにないような気がする。日本では殆ど見かけないが、タイには時々そういうタイプがいるのだ。
ちょっと怖いような気もする。
早苗ちゃんと、早苗ちゃんお父さんと呑んで楽しかったが、お父さんが
「少しゴーゴーバーに行ってみようか?!」と言い出した。意外にも早苗ちゃんは、
「行ってみた〜い」と言い出した。
それからまたタクシーでウォーキングまで戻ると、まんまの歩行者天国の時間になっていて、凄い人で賑わっていた。
端から端まで歩いても一キロくらいなので、プラプラ覗いたが、人数多すぎて、入れないのだ。それでお父さんが、
「よし、ツリータウンに行こうか?!、屋台もあるし、バイクタクシーで行こう」と言う事で、ツリータウンまで三台のバイクタクシーで行った。早苗ちゃんと二人で一台でも良かったのだが、酔ってるし、安定が悪い、昔、バイクタクシーでケチって、運転手と女の子の三人乗りで、一台のバイクタクシーに乗って、ホテルまで行ったが、女の子に山程嫌味を言われた事があったので、ひとり一台、三台で行く事になった。
ツリータウンは最近急激に流行っている街らしい。屋台もいっぱいあるし、ゴーゴーバーもド派手だ。バイクタクシーを降りて三人は、一番ド派手なゴーゴーバーに入った。
続く〜




