第二十八話 お粥
第二十八話 お粥
朝のバイキングは、早朝からやっている。インド人の団体がいた。
インド人は道を譲るなんてまるでしない。まるで目の前に人がいないとでも思っている国民だろう。
中国人のマナーも色々言われるが、中国人とインド人が喧嘩したらまず勝てないだろう。インド人の方が自分勝手だ。
インド人専用のスペースがあったりするのだ。井の中の蛙の日本人達は、アジアや、世界の人々が、自分たちのような常識を持っていると思っている人がいるが、大間違いだ。
ホテルのジムやプールで、ロシア人と会話をしていて、格闘技経験者だと知ると、ロシア人は平気で喧嘩を売ってくる。
「やらねえよ」と断ると、すんなり引いたが、喧嘩上等の目ん玉は、いっちゃっていた。
しかし、それらの時代も今は変わって来ている。マナーもどんどん良くなって来てるみたいだった。
タイに旅行に来る外国人も日本人も、家族連れが増えて、ホテルのレストランは昔とはだいぶ変わっていた。
そもそも料理は、昔から美味しかった。前出の先輩達は、朝、死ぬほど食って、寝て、昼過ぎに起きて、ホテルのプールでダラダラ過ごし、そこから女を買いに行ってたそうだ。なんなら、ホテルの中でも買っていたそうだ。
しかし今はそんな時代ではない。タイ政府もイメージをあげようとしているのかも知れない。
「とりあえず食べようぜ」と言うと、早苗ちゃんは、
「うん」と言って、最初は少しずつ取って来ていたが、いっちゃんは、おかゆを食べていた。
「おかゆ美味しいの?!」
「うん」と言うと、少しちょうだいといっちゃんのおかゆを一口食べると
「すご、めっちゃ美味しいやん」と言ってお粥を山盛り入れて来た。
「正直まだ、慣れてないのよね〜、でもおかゆ最高!!」とか言っていた。
食べ物は人それぞれだが、二日もいると多分なれるだろう。
いっちゃんも昔、タイから帰る頃には、タイ料理が死ぬほど好きになっていた。
「これ食べたら、バイク借りに行くぞ!」
と早苗ちゃんに言うと、
「少しビビるわね〜」と言うので、
「怖いと思ったら、辞めよう」と言うと、少し安心したみたいだった。
朝ご飯を食べて、また両替に行く。バイクも借りるし、ちょこちょこ行った方が、レートの良い店が見つかるのだ。
「早苗ちゃん、両替してみるか?!」
「うん」と試しに、両替に行ったが、言葉少ない圧のある両替商に、綺麗な学校英語で会話している姿が可愛いかった。笑笑 帰って来て、
「大丈夫だった?!」と言うと、英語が通じないとか言っていた。
「綺麗な学校の英語なんて、最初は役に立たないよ、タイ人の訛りは、そんな酷くないけど、聴きとりは慣れで、会話は、大きな声で、サムライイングリッシュが一番通用するんだよ」と言うと、
「偉そうに!!」と少しぷんぷんしていた。笑笑 英語の成績が良い人程、会話は最初慣れないのだ。
それから路上に行き、比較的安い店を見つけて、少し大きめのスクーターを借りた。スクーターの方が安定してるし、タイのスクーターは荷ケツが楽だし、良く走る。
「さあ〜 行こうか?!」と早苗ちゃんを後ろに乗せて、最初のスクランブル交差点の信号まで行った。
“ブォ〜ん “と凄い喧騒のなか、赤信号のカウントダウンが始まった。
「しっかり掴まっていてよ」と昨日買ったゴツいゴーグルを付けた早苗ちゃんが、
「わかっているわよ」と言った瞬間、青信号に変わった。
「いくぜ!!」でバイクのスロットをあげると、周りが ”グォーン“ と雄叫びをあげた。五、六十台、もしくはそれ以上のバイクが一気に暴走した。
続く〜




