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「…」

迷っちゃった。

道に戻る方位は知ってるが、ここはどこかがわからない。カリフォルニアの砂漠はどこでもこのようね。

「あの、誰かいませんかー」

未知実体を狩ろうと言われても、そもそもその未知実体は何なのでしょうか?

綺麗な夕焼けを見て、なんか影も長くなったな。

「…?」

私の影の隣には誰かがいる。なに、え?子供?

もっとその子供の影を確認しようと思ったら、

「熱い!?」

子供の影が私の影を燃やした。

どうして、なんて!?袖が燃えている!

いや、落ち着いて、先輩が言ってた、この巫女装束は耐火性が高くて鬼火も狐火も防げられる。落ち着かないと…!

「え」

子供の影が私の影に釘を刺した。足が何かに突き通されて、動けなくなった!

痛い、嫌だ!

「もう、おとなしくして!」

慌てて意志を檜扇に集中して、私は五行の力で子供の影を攻撃してみた。しかし葉が地面を切り開いて、何も起こらなかった!

どうしよう。どうしようどうしようどうしよう。子供の影が大きな斧を取り出した、このままだと…!

「影に!」

「え!?」

遠い場所からFBIジャケットを着てる女性がそこで叫んでいる。

「影に入って!」

「いやこの何もないカリフォルニアの砂漠では自分の影しかいないけど!?」

大きな影に入ること?でもどこ?考える時間もなく、子供の影はもう斧を持ち上げた。

もうダメ、やってみないと!…

「役使万霊、五雲浮蓋!」

とにかく先輩がよく言った呪文を読んで桜の結界を作った。私よりちょっと高い桜の木を召喚して、自分の影を桜の木の影に入れた。

子供の影たちが瞬間に目標を失って迷っちゃった。

なんか、セーフ?いや、次はどうすればいいの?

「そこで待って、行きますわよ!」

「あ」

FBIの女性がたくさんの発炎筒(みたいなもの?)を地面に投げた。

そしたら、全ての影がバラバラになって、子供の影たちも駆り立てられた。

「大丈夫?あなたは日本人ですか?英語を話せます?」

FBIの女性が私の隣に来ました。若いですね!

「あの、その!FBIさん、この影なんですか?…」

「正式名称はないけど、我々のコードネームで呼ぶと『恨みを忘れない懺悔の影』ですよ。もう大丈夫、一緒に帰りましょう」

「いや、あの、子供ではないです!」

「まさかあの女、仕事をこんな小さな子供巫女に任せたわね。あなたが遭ったのはその個体ではなく懺悔の影でよかった。あの女は今その個体と戦っているだろう。そいつに任せよう」

「それって、コリーンさんは今さらに強い未確認生物と戦っているということですか?…」

「とにかく、もう大丈夫。安心してね」

FBIの女性が私の頭をなでなでしている。やはり私のことを子供と考えてるの?

「上司が『ほって置いて』と言ったけど、さすがに子供をほって置けないわね。私が…あ」

女性の腕が落ちた。

「え!?」

隙があった?影に攻撃された!?私が慌てて地面に見たら、

「大丈夫、私は大丈夫!」

片腕を失った女性は笑顔を私に見せた。

その腕は、機械の腕だった。

「上司に怒られるけどこれは交換可能な部品です…だから、うん、怖がらないでね、ね?安心して」

これはもはや安心とか怖いとかの問題じゃない。

FBI女性の機械の腕を見て、私は再び呆然とした。

(人・ω・)。o↓↓↓

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