表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

アメリカへようこそ

「なんですか、これ…」

身長3メートルの大きな骨骸が重そうな斧を持ってる。こんな、化け物…

「きゃっ」

骨骸さんがいきなり私を攻撃した。

遅いスピードでしたが強い一撃でした。慌てて避けたが死ぬところだった。

「なんですかこれは!戦いますか?私が!?」

「これがお前も倒せる雑魚だ。頭で考えろ。強くなりたいよね?」

女性が無慈悲なセリフを言っている。

退魔巫女になったばかりなのに、戦うことができない見習いなのに、急に知らないものと戦うなんて!

「だから、頭を使えー。最弱のこいつを倒せないとアメリカに生きていけないぞー」

「もうー、わかるわよ!」

私は檜扇を取り出した。五行を使える私はどうやって戦うのかなぁ。

凜先輩ならどうやって戦うの?こんな敵には陰陽術を使う?昔に凜先輩が木の五行を使って葉で豆腐とタケノコを切るシーンを見たことありそう。私もそうやってみるか。

「五行よ、力を貸してー」

私は意志を檜扇に集中して葉を作ってみた。

自分の意志で大量の葉を操って、風暴のようにその骨骸さんを囲んだ。

「お前、葉でスタルフォスを拭いているかい?」

「…!」

効果がない、どうして…!

「ひィ!」

骨骸さんは二度目の攻撃をしたが、私はうまく避けました。

大丈夫、骨骸さんは何もかも遅い。避けながら考えることができる。動いていると同時に対策を考えないと…

「!」

骨骸さんが砂を私の目に投げ捨てた。

檜扇で受け入れたが、当たると視線を失う!

「見るからに遅くて頭がないスタルフォスだってお前の視線を奪って動きを制約できる!だから瞬間の判断と決断は大事だぞー!」

「もうー、静かにして!」

落ち着いて、その骨骸さんの動きをちゃんと見て。

自分でも遅いことがわかってるから、骨骸さんは私の動きを止めさせる行為を行う。斧に攻撃されるとヤバいのでその行為にもっと注意しなければいけない。

そして、今の私は先輩みたいに五行で攻撃することができない。私のやり方よりもっと敵の樣子から攻略法を考えなくちゃ。

その骨骸さん、身体のバランスが悪い。

鈍いというか、むしろ動き方が怪しい。四肢が人形のように動いていて、まるで頭からの指令ではないみたい。

もしかして、

「操作されていますか!?」

「オレはなにもしてないぞー」

絶対に操作されている。しかし陰陽の道を通らない私はその操作者の正体を見ることができない。

見えなくても、やってみるしかない。

「これを喰らいなさい!」

私は木の五行の力で花弁を作った。

先輩の話によるとこれは不浄なものを滅ぼす花弁、見えない汚いものを退治できれば!…

「…?」

花弁が骨骸さんを囲んだ途端に、骨骸さんが綺麗になりました。

そしたら、

骨骸さんは電車みたいなスピードでこっちに向かってきた。

気づいたら、骨骸さんはもう私の前にいた。

怖い。次の瞬間に斧に攻撃される。

どうする、どうするどうするどうするどうする。

目が骨骸さんに合わさった。この瞬間に心の中で次の一手をたくさん考えた。

そして、

「桜の結界は、如何なる汚物でも阻隔できるわよ」

凜先輩が言ってたセリフが心の中に現れた。

木の五行で、結界を作らなくちゃ!…

「殺鬼万千、凶穢消散ー!」

思考する時間もない、私は凜先輩が言ったことある呪文を叫んで結界を作ってみた。

そして、

急に桜の木の下に立っている優しい感じがした。

私は自分しか守れない小さな桜の結界を作った。

「お見事ー。やるじゃねぇか」

女性は拍手している。結界に触れた骨骸さんは動けなくなって私の前に倒れた。

「終わりました…?」

警戒を解いた途端に結界も消えてしまった。

「そもそもこれはなんですか?」

「この胞子をこの人骨に入れたんだー」

女性は軽い態度である小瓶を取り出した。

「これ、フロリダの沼地で発見された知らない胞子だ。胞子なのに知能は10歳の人間と同然。ものに付くとこの胞子たちは協力してものを操って全ての生き物を攻撃しようとする。攻撃性はあるけど強くないから地元の政府と実験室に管制されていない。こんな生命力が強いやつ、よく滅ぼせるなぁ」

「退魔巫女の使命は五行と陰陽を操って不净を滅ぼすことですので」

「なにあれ?日本人のおもちゃかい?オレが見たところお前はただ自分の魂を花草に転化している。弱い生き物がやり過ぎると寿命が短くなる。だから力を鍛え上げた前になるべく出力し過ぎるなよ」

と、女性がその綺麗な目で私を見て、

「って、オレのパートナーになるのかい?様々な依頼を受けて、このような異常個体にたくさん接触して、コズコズ強くなれるよ。どう?」

誘われているね。

不安だけど、今の私はどこにも行けない。受け入れるしかないか。

私は再び先輩の言葉を思い出した。

日本に帰る前に、強くならなくちゃ。

「あなたがいいなら、いいです。私はここに修行したい」

私は慎重に女性にお辞儀をしました。

「お願いします、強くなりたいです!なんでもしますのでここに働かせてください!」

「その日本マナーやめろみこ、オレたちはチームだ、仲間だ」

女性は笑っていて私の前に来た。

「じゃあ決めたなぁ!はい」

と言いながら、女性は拳銃を取り出して私にくれた。え、え?え!?

「アメリカへようこそ。安全安定に生きていく日本と違うこの国ではチャンスだらけだ、自分の目標のために生きていこうか。あ、名前忘れてた」

頭が女性になでなでされている。嫌だなぁ。

「この業界ではあんまり人に名前を教えないから、オレのことをコリーンっていいんだ!これから仲良ししようぜ、みこ!」

(人・ω・)。o↓↓↓

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ