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壊滅した神社

前略、私は神社の退魔巫女になりました。

今はまだまだ未熟で、何するのか全然わかりませんけど、巫女としての修行は今日から始まります。朝五時に神社に行き、朝の修行とお仕事が終わったら学校に行き、放課後はまた神社に行く。これから一日の流れはこうなります。

「…よし」

明けない早朝、私は自分の部屋で退魔巫女の服を着てみた。

やはり私は可愛い。こんな服を着たら更に可愛くなる。新しい服を着て、鏡の中のもう一人の私を見て、なんかやる気がたくさん出てきた。

自分を見ながら、私は軽い気持ちで「意志」を檜扇に集中してみた。

意志(霊力?)が花弁になりました。

先輩の話によると、この花弁は修行を通じて不浄なものを退治できる花弁になる。どうすればできるのかわかりませんが、とにかく頑張って修行しましょう。

「では、行ってきますー!」

距離は長くないし、私は巫女服のまま出発しました。

いつもの田舎の町、いつも神社への道。こんな薄暗い朝、いいなぁ。

「なんか、雷が明るいですね…」

雨は降ってないのに、黒い空には雷の光がいっぱい。先輩がよく使った言い方で説明するなら、五行が不安定だ。

今は実感がないが、いつかこんな力を把握できるようになるね。

楽しい気持ちで歩いて、私は神社に到着した。

そこで見たのは、壊滅した神社でした。

何もかも破壊された。

ずっとここにある鳥居は赤い木材クズになっていた。参道の木と灯籠も全部消えた。慌てて神社裏に走ったが、拝殿や本殿は全部廃墟になっていた。

「どうして…」

小さい頃から毎日遊んでる場所がいきなり廃墟になって、私は頭がまっしろになった。

そしたら、

「先輩、みんな!…」

私は反射的にみんなの姿を探し始めた。

一生懸命探しているが、何もかも廃墟になった。泣きたい声でみんなを呼んでいるのに、誰もいなかった。

「稲荷さま、凜先輩!みんな!聞こえますか!?誰かいますか!?」

雷の音はどんどん大きくなっている。こんな空の下でみんなの安全を確認していて、心もなんかイライラしていた。

そして、最後に、

「…先輩?」

私は樹林の中で先輩の姿を見た。

先輩は堂々と立っている。かっこいい笑顔をしている。それに、血だらけ。

「先、輩?あれ、血?え…?」

「来たね、あかり。悪い、あんたは早く逃げな」

「救護車、早く、救護車を呼ばなくちゃ!…」

「落ち着けぇ、泣かないで、そして聞けぇ」

先輩のオーラは慌ている私に、

「稲荷さまと一緒に神たちの集会に行ったが、あれは罠だった。みんな、人質になってしまった。だから最強の私も、戦わないまま屈すしかなかった…」

「もうしゃべらないでください!今すぐ救急車を…嫌だ、スマホが、使えない、として!…」

「もういいよ。ここの巫女はもう全員そいつのエサになったから、あんたも早く逃げぇ」

「なに言ってますか!離れるなら先輩と一緒に離れます!言いたいことあったら病院で言って!」

「上、見ろう」

「上?」

上に見上げたら、

私は大きな生き物を見た。

「なに、あれ…」

町の空を遮り、君臨し、大気層を覆った黒い大蛇でした。

「蛇…?」

「電気ウナギだ。電気用品も使えなくなったでしょう?結局、稲荷さまと巫女たちを丸吞できるのは、天狗じゃなく河童じゃなく竜じゃなく、その電気ウナギ妖怪だったなぁ…あかり、改めて言おう。逃げよう。早く逃げよう」

「な…っ」

足元には何かが現れた。これが…

「霊脈であんたを遠い場所に転移させるわ」

「そんな!…凜先輩と一緒にいたいのです!諦めないでください!すべての巫女が一緒なら、きっと、如何なる敵でも…」

「日本にいる限り、危険だ。だから世界の果てに行けぇ」

全然私の泣き叫ぶ言葉を聞いていない、先輩は紫い霊脈を拡大させた。

「もう、帰らないで。どうしても日本、自分の故郷に帰りたくなったら、帰る前に強くなれ。全員を救えるようになるまで帰らないで。せめて、その、上のその町を丸吞できるウナギ妖怪を倒せるまで修行してな」

先輩はかっこいい態度で笑っている。あれは、後輩の私を安心させたい笑顔でした。

そしたら、

「さよなら、あかり。生きて、元気で」

空にいるウナギ妖怪が町を壊滅できるような気合いで舞い降りてくる。

「先輩ィ!」

言いたいことがたくさんあるのに、先輩の霊脈は私を覆ってしまった。

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