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新しい巫女

「大人になったら、わたし、稲荷さまの護衛になる!」

「はいはいよしよし」

小さい頃、私はよく神社に遊びに行った。そこにはある美しい女性がいた。

あの方はいつも綺麗な古風服を着ていて、上品な笑顔をしている。巫女のおばあちゃんの話によると、彼は神でした。

「稲荷さまは神さま? 」

「そう、妾はこの村を守る神、すなわち、五穀豊穣を確保する者ー」

「かっこいい!」

よくわかんないけど、小さい頃私はこのかっこいいお姉ちゃんが大好きだった。

そして、中学の時。

「はぁ…」

初めて、稲荷さまの護衛たちを見た。

服もオーラもいつも見た巫女と違う。稲荷さまの護衛は、みんな美しい戦闘巫女でした。

「はああぁぁー!」

この神社の巫女たちはあまり人の前で力を使わないが、ずっと稲荷さまと仲良しの私は神祭の準備日に、神社後で巫女たちの、力を使う姿を見た。

戦闘巫女服を着てる巫女たちが檜扇を持って美しい動きで戦って、互いに磨き合っている。

全員強い。

戦っていると同時に、綺麗な花弁と幽火が見える。今はただの巫女同士の磨き合いですが、みんな信じられない強い力をもっている。

「なんだ、見学しに来た小学生かな?」

「え、あ、はい! い、いいえ、中学生なんです」

「ここまで来られるってことは、あんなはそのあの方に認められた子供ね。私たちの戦闘、どうかしら?」

「すごかったです!」

私に話しかけた人は八代目の頭領、二十代くらいの巫女さん。いつも自信満々で、楽勝な態度で、他の巫女さんに「りんさま」と呼ばれて、かっこいい女性でした。

「でも、みんなの服はテレビでよく見た巫女の服違うようですね」

「我らは稲荷さまの直属退魔巫女だなぁ。人間が、神社本庁が決めた巫女装束を守る必要はないわ。それに、戦えるならどんな服も構わない思いますし」

と、巫女さんが私の前で檜扇を振った。

「八隅八気、大哉乾元っ!」

聖なる桜の結界が現れた。大きな結界が神社を守っていた。眩しい桜の海の下はとても暖かい、それに、綺麗…

「我らのお仕事は護衛と退魔。稲荷さまを守って、稲荷さまに庇護されて、稲荷さまのために戦ってる巫女。不浄なものを全て退治し、この町とこの神域を守る者」

この瞬間の頭領さんは、すごく美しかった。語彙力がない私は叙述できませんが、この完壁な絵みたいなシーンの中にに立っている頭領さんの姿は私の心を捕まえた。

あれは、女神のように強くて、上品で、全人類の前輩になるに足る、この神社の最強巫女の姿でした。

「…あの」

目線が頭領さんの吸い込まれた私は振っている声で、

「私も、あなたみたいな存在になれるのですか…?」

「みんなを守る気持ちがある限り誰でもできるわ。まぁ、今に決意があってもこの決意がいつまで続くのかわかんないし、大人になったらまた来いよ」

と、お姉さんみたいな態度で私の頭をなでなでして、

「16歳になったらまた来い。その時に退魔巫女になりたい気持ちが変わってないのなら、見習いの子にならせるわ」

まるで星のように輝いてる頭領さんは、私にこう言った。その時の巫女さんたちはみんなすごかった。

私もみんなと同じく神社と町を守る人になれるのかなぁ。

ワクワクしていて、私はまた数年待っていた。

そして、

高校生として、16歳の私は再びこの神社に来ました。

「やはり、私は稲荷さまの助力になりたい」

神社の後で、私はお茶を飲んでいる稲荷さまと頭領さんにお辞儀しました。

「お願いします。ここの巫女、ならせてください!頑張って修行します!」

「さぁ、どうしようじゃのー」

稲荷さまは笑いつつ頭領さんを見た。相変わらず芸術品のように美しい。

「凜、この子がいいぞ」

「わかってます。むしろこの子をここの巫女にならない理由がないわ」

頭領さんも笑いつつこう言ってた。相変わらずかっこいい。

「堅苦しい儀式は抜こう。今日からあんたは見習いよ」

「…」

お辞儀して地面を見ていたけど、嬉しくて飛びたかった。

「あと、私のことを『先輩』と読みなさい」

「は、はい!」

「まずは…まぁ、修行とお仕事のことは明日説明してもいい。まずはあんたの檜扇と服、それとあんたの五行ね」

「五行…?」

「ついてきなさい。人によって陰陽五行も違うわよ。私たち退魔巫女は自分の霊力で戦ってるが、五行によってみんなの戦い方も違うよ」

と説明しながら、凜先輩が私を社務所に連れてきた。

そして、古いワードローブの中を探して、凜先輩は巫女の服をくれた。

「サイズを確認しなさい。あ、その前にこれを掴んでみなさい」

凜先輩が取り出したのは、古風で、綺麗な檜扇でした。

「もらっていいですか?こんな服と檜扇は少なくとも200万円以上ですよ?…」

「檜扇も服も全部あんたのものよ。早く掴みなさい」

私は震えてる手で超高級な檜扇を掴んだ。

そしたら、

魂の一部がこの檜扇に注入された気がしました。

「絵を見ればわかる。あんたの五行は木、霊力は陰だわ」

檜扇には絵が現れた。浮世絵みたいな桜の木の絵でした。

不思議な感じ。なんか魂が自分で檜扇に注入した。それに、形も変わってるそう…

「今なら不浄なものを滅ぼす花弁を作れるはず、やってみなさい」

「…」

檜扇が身体の一部になった気がしたので、私は意志を檜扇に集中してみた。

檜扇から花弁が現れた。操ることができる花弁でした。

「木の五行で戦えるようになる、それとものを浄化できるようになる、見習いとしてこれが最優先事項よ。あ、ちなみに私の五行は火と木、陰陽両利きだ。歷代最強の退魔巫女だからね!」

と、笑っている先輩も少し力を使ってみた。

「はぁ…」

私は空間を歪めるほど強い力を感じた。一瞬だったけど、先輩から鬼神みたいなオーラを放った。気のせいではなく、外のカラスたちも先輩のオーラによって叫んでいる。

これが、最強の巫女、先輩の力。

「陰陽五行は天地万物の根底であり、陰陽と五行を操り動かせる者は誰もかもそのバランスを保つ義務がある。まぁ、あんたにとって陰陽の道はまだまだ早い、まずは木の五行を勉強しなさい」

「は、はい!」

稲荷さまと先輩の前では、私の語彙力は低くなっておとなしい子になる。憧れる人の前に立つと、自分の意見はこうなるんだ。

先輩、かっこいい!一生推し!

「でもあの、明日からですか?今日はだめなんですか?」

「今日は無理ー。午後は夜刀と川の神と会議します、凜は妾と一緒に行くのじゃー」

「あら、稲荷さま!」

稲荷さまもここに来た。

「神の宮人になっておめでとうございますー。これから神の御坂での修行、頑張ってなぁ。まずは、そうですね。第一段階としてなるべく早く鬼を倒せるように自分の五行を鍛え上げましょう」

「…はい!」

また稲荷さまになでなでされた。今日は生まれてから一番楽しい日かもしれなかった。

この女性は私が侍奉したい神さま。この先輩は私がついて行きたい先輩、この町は私が守りたい町。

こんな優秀なみんなと一緒なら、どこでも行ける気がします。

絶対に、お役になる。絶対に!…

「柳葉あかり、これからみんなにお世話になります!よろしくお願いします!」

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