声劇『お前は誰だ?』
キャスト 2名
A…男女どちらでも可
B…男女どちらでも可
A「どーもー佐藤でーす!」
B「鈴木でーす!」
AB「2人合わせて田中でーす!」
A「と、言うわけでね伊藤と2人でやって行くわけなんですけども!」
B「待って?ちょっと待って?」
A「何?」
B「結局お前は誰なの?てか我々は誰なの?」
A「え?大丈夫?自分で田中でーすって言ってたじゃん。」
B「いやまあ確かに言っちゃったけど流れで。…何で言っちゃったんだろ?催眠術とかかけた?」
A「いや催眠術なんか使えるわけないでしょ?自分はただのどこにでも居る普通の斎藤だよ?」
B「あれ?斎藤じゃなくて佐藤じゃなかったっけ?」
A「1文字しか変わらないからどっちでもイイじゃん。」
B「イヤイヤダメでしょ。今全国の佐藤さん及び斎藤さん敵に回してるよ?」
A「え?イヤイヤイヤ。「い」のある無しだけでそんなに怒らないでしょ?」
B「「い」は大事でしょ。軽んじちゃダメだよ。」
A「例えば?」
B「え?例えば??」
A「具体的には?」
B「具体的に??…えーと…」
A「あ!そうか!イカ!」
B「イカ?あの海にいる?」
A「そうそうそのイカ。」
B「前にアニメで大流行りした語尾が「何とかでゲソ」って女の子?」
A「それは知らないけど。ほら、イカから「イ」をとったらカになっちゃうよ?蚊だよ?刺されると痒いよ杉田?」
B「鈴木ね?もしくは田中ね?痒いのは今関係ないよね。」
A「ほら、あとは動物のイタチ!「イ」をとったら太刀!刃物だよ!物騒だね!」
B「あ、うん。物騒かもね。」
A「あ、乗り物のイカダもヤバいね!「イ」をとったら「華佗」だよ?三國志の人だよ三國志の人!」
B「いや三國志の人って。」
A「さらに貝もヤバいね!海にいる貝!「イ」をとったらまたまた蚊になっちゃう!痒いね!めっちゃ痒いね!!」
B「うるせーー!!」
A「…えぇ?」
B「うるせーよ!もうどうでもいいよ!蚊が2周目なんだよ!!は?蚊になっちゃう!痒いねー…って何!?なんなのお前のその蚊に対するテンション!めんどくさいんだけど!」
A「そんなに怒らなくても良いだろ鈴木…杉田?田中?」
B「もう苗字なんてどれでもいいんだよ!お前も華佗でイイよ!三國志好きなんだろ?」
A「いやどちらかと言うと魏より蜀の方が好き。」
B「んじゃあもう劉備でいいや!お前のこと今日から劉備って呼ぶから!」
A「おいおいヤメロよカッコいいじゃん♫」
B「喜んでんじゃねーよ!」
A「まあでも確かに俺(私)は劉備顔じゃいからなー。」
B「劉備顔?劉備顔とは?」
A「俺(私)醤油顔だからなー。」
B「え?醤油顔と対を成す感じなの?劉備顔。」
A「1人だけ劉備って呼ばれるの恥ずかしいからお主の事は諸葛亮孔明って呼ぶね。」
B「辞めて!そんな知略にたけてないから!敷居高いから!あとお主って言うな!あと何でこっちだけフルネーム?」
A「んじゃあこっちのことも劉備玄徳って呼んでイイヨ?」
B「嫌だよ!お互いを諸葛亮孔明!劉備玄徳!って呼び合う2人とか街中でみたら痛々しいどころの騒ぎじゃ無いでしょ!何の罰ゲーム?」
A「そっちが最初に劉備とか言い出したんじゃん!」
B「お前の華佗がきっかけだからな!むしろ蚊の痒さへの執着が始まり!」
A「じゃあ何て呼べばいーの?もうわかんないんだけど!お手上げなんだけど!知恵熱でそう!」
B「子供か!普通に本名で呼べば良いでしょ?お前の本名結局なんて言うんだよ?」
A「五十嵐だけど?」
B「ごごごごじゅうあらし!??五十嵐では無くごじゅうあらし?」
A「どっちでもイイヨ?」
B「どっちでも良くはないよね?」
A「ふりがななんて飾りですよ?地球の引力に魂を引きずられたオールドタイプにはソレが解らないんです。」
B「何か色々混ざってるけど?」
A「あーもう面倒臭い!面倒臭いから結婚しよ!」
B「…え?…は!?俺たち(私たち)結婚するの!?何でいきなりそうなる!?」
A「そしたら苗字一緒になるじゃん!「ごじゅうあらし」だか「いがらし」だかから解放されんじゃん!」
B「えぇー?そんな理由で?」
A「で、君の苗字は何だっけ?」
B「え?角田だけど?」
A「うわマジか!角田とだけは結婚できないんだよ。」
B「何でだよ?」
A「私(俺)の名前、ヒロなんだよね。」
B「…ああ。」
A「流石に苗字と名前の間に⭐︎(星マーク)入れらんないわ、おこがましくて。」
B「確かに苗字と名前の間に⭐︎入れてるのつのだ⭐︎ひろかゴー⭐︎ジャスか遊⭐︎戯⭐︎王くらいだもんな。無理だわ。」
A「もう面倒臭いから佐藤でいいや。」
B「私(俺)も鈴木でいいや。」
終わり。