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ETRAL  作者: E:自由なめこの輪
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第7話 カチュアノの部屋

エートラがカチュアノだと思い、部屋の扉を開けます。

??「わっ、こんにちはー。」

エートラ「!!??」

??「あれ?」

エートラ「サ、サム?」

サム「サムだよー。」

エートラ「何で屋敷の中に?」

サム「ここは森の中だよー?」

エートラ「???」

サム「ここは新しいね。」

エートラ(とにかく助けを呼ばないと…トパル!)

エートラは袋からトパルを出した!

エートラ(トパルなんとかして!)

トパル(あれは無理です。ナガルを出して一気に押し潰しましょう。)

エートラ(ダメだよ。そんなことしたら部屋が滅茶苦茶になっちゃう。)

サム「君見たことあるねー。サムだよー。サムに何かくれるー?」

トパル(ほら、何とかしないと。)

エートラ(くぅっ、ナガル!)

トパルに続いてナガルを出したエートラ。

エートラ「ナガル、目の前にいる人をやっつけて!」

しかしナガルは困惑している!

サム「わぁ、珍しい魔物だねー。」

トパル(こうなったら…。)

トパルが屋敷を壊そうと部屋の柱を攻撃しだしました。

トパル(エートラさんも手伝ってください。この部屋ごと壊して脱出しますよ。)

エートラ(え、えっ。)

サム「じゃあねー。」

ナガルがサムに連れていかれようとしています。

エートラ「あっ!ナガル!」

ナガル「ガアアアァ!!」(わあああぁ!!)

サム「わー。」

エートラ「ナガル!」

トパル(柱が壊れましたよ!)

エートラ「トパル!?」

トパル(崩れます!)

エートラ「うわぁぁ…!」

トパルが柱を壊したことにより2階にあったカチュアノの部屋が崩れ初めました。

そのがれきは1階にまで落ち、元カチュアノの部屋には屋根から1階に貫通する大穴があいてしまいました。

エートラ「うぅ…私、生きてる?」

トパル(2階から落ちて無事なんて凄いですね。早く逃げますよ。)

エートラ「ナガルは…!」

ナガル「ガゥ」

エートラ「良かった…。」

エートラたちの回りには、屋敷の使用人たちがすぐに集まってきました。

エートラ(トパル!)

トパル(エートラさんがモタモタしてるから。なら、そこに倒れてるやつが全部やったことにしましょう。私達はそれを捕まえたってことで。)

エートラ(うん。えっと、ちょうど落ちてたロープで…。)

執事「何事だ!」

エートラ「カチュアノさんの友人のエートラです!不審者を捕らえました!」

エートラはサムを縛って執事に引渡しました。

執事「お前は…!どういうことか説明しなさい!」

エートラは使用人たちにサムの異常さを説明しました。

執事「事情はわかった、しかし屋敷を崩壊させなければならないほどの事なのか?」

エートラ「えっと…すみません。」

執事「お前の処分は旦那様が決める。そいつと一緒におとなしくしてろ。」

使用人たちは屋敷にいた人たちの安否を確認したり、がれきの片付けをしたりと忙しく働いています。

カチュアノ「エートラ!」

エートラ「カチィさん…。」

エートラはカチュアノにも事情を説明しました。

カチュアノ「えぇ…?そんなことがあったの?」

エートラ「うん…。」

カチュアノ「まあ、エートラが急に暴れだすとも思えないし、そのサムって奴がよっぽどだったのね。」

エートラ「部屋に穴あけちゃって、ごめんなさい…。」

カチュアノ「いいわよ、今日は星空を見ながら眠れるし。……冗談よ、そんな顔しないで。部屋ならまだいくつもあるから大丈夫よ。」

エートラ「うん…。」

カチュアノ「それに、エートラは不審者を捕まえてくれたんだし、お父様もきっと…いや、分からないわね。」

エートラ「え…?」

カチュアノ「お父様がまた何を言い出すか分かったもんじゃないわ。エートラはギルドに行って、さっき私が出した依頼を受けてちょうだい。」

エートラ「いいんですか?」

カチュアノ「ええ。私の友人なんだもの。エートラは無罪!さ、早く行って。」

エートラ「ありがとうございます…!」

カチュアノ「帰ってくる頃には何とかしとくわ。」

エートラは何度かお辞儀を繰り返しながら屋敷をあとにしました。

エートラ「お皿もらって早く帰らないとね。」

トパル(まずギルドに行ってからです。)

エートラ「…またここに来ることになるとは。」

シルベベシア「中央ダルカールギルドへようこそ!ってシエラさん!」

エートラ「シルベベシアさん!」

シルベベシア「久しぶりねー。」

エートラ「あの、私に依頼が来てるはずなんだけど…。」

シルベベシア「そうなんだ、ちょっと待ってて。えっと、これね、えっ、報酬650万ラレって…この依頼で間違いない?」

エートラ「依頼主はカチュアノで…、内容は食器の受け取り…。はい、間違いないです。」(カチィったら、600万ラレで良いのに…。)

トパル(まあ貰えるものは貰っておきましょう。)

エートラ(あ、トパル出したままだったな…。トパルはそこまで目立たないし、ダルカールでは魔物をカゴに入れるよう言われてないから大丈夫だよね。空にドラゴンも飛んでるし。)「ドラゴン!?」

シルベベシア「おっと、急に叫ばないで。ドラゴンってあの小さいやつのこと?」

エートラ「小さいんですか?」

シルベベシア「あれはね。普通のは人ぐらいのサイズで、多分、荷物運び用に飼ってるのよ。」

エートラ「へぇ。ドラゴンってもっと大きなイメージでした。」

シルベベシア「まさか、シエラさんは大きなドラゴンを見たことがあるの?」

エートラ「んー覚えてはないですかね。」

シルベベシア「幼い頃にみた可能性はあるわよね。ここダルカールにはね、『天界ドラゴン』って言う凄いドラゴンがいるっていう伝説があるのよ。」

エートラ「天界ドラゴン…。天界に住んでるんですか?」

シルベベシア「伝説だから詳しくはわからないけど、多分そうなんじゃない?伝説って意外とふわっとしてるわよね。」

エートラ「へぇ…。」(そんなドラゴンとも仲良くになれたりするのかな。)

トパル(無理です。見かけたらすぐ逃げた方がいいですよ。)

シルベベシア「はい、じゃあこれ、依頼板。」

エートラ「ありがとうございます。」(そんなこと言わなくてもいいじゃない。ナガルみたいに優しいかもよ?)

シルベベシア「高額の依頼だけど、緊張しないようにね。頑張って!」

トパル(そんなことないですって。伝説になるような奴は絶対おとなしくないです。)

エートラ「ありがとう、行ってきます!」

エートラたちは店をあとにし、地図をたよりに歩いて行きます。

エートラ「この道をまっすぐ行って…右に行って…。」

トパル(…それいちいち口に出すんですか?)

エートラ(また迷子になっちゃうよ。)

トパル(…。もうついてますよ。)

エートラ「え!?」

トパル(さっき通りすぎた店が目的地です。)

エートラ(こんなに近いのにわざわざ650ラレで依頼をしてくれてたんだ…。)

トパル(安すぎません?)

エートラ(…650万ラレって意味で言ったんだよ、私は。しょーりゃく、しょーりゃく。)

トパル(…。)

エートラ「すみませーん。注文した者なんですが…。」

店主「どちら様…あ、王家の食器ですね。わざわざ、取りに来て頂きありがとうございます。」

エートラ「え、いえいえ。それで食器は?」

店主「実は、輸入先からまだ届いておらず…。まあ、いつも多少遅れるんですが、今回は随分と遅れてまして…。」

エートラ「そうなんですか。いつ頃届きそうですか?」

店主「いや、それはまだ何とも…。何か急ぎの予定が…?」

エートラ「ええ、まあ。あと1週間ぐらいでは欲しいんです。」

店主「うーん。途中で事故でもなければ、それまでに着くとは思いますが。」

エートラ「事故って…。このあたりでは、事故ってよく起こるんですか?」

店主「いえ、たまに。事故の中では荷物を運んでいる途中に魔物や盗賊に襲われるというのが1番多いですね。」

エートラ「そうなんですね…。」(それは事故ではなく事件では?)

店主「また改めて来てくれませんかね。」

エートラ「はい…。」

トパル(ろくでもない店ですね。)

エートラ(しょうがないよ。途中で事故か…。)

トパル(また面倒なこと考えてますね。)

エートラ(お皿を運んでる馬車を迎えに行こう!)

トパル(いやいやいや、たらい回しじゃないですか。)

エートラ(よし!行こう!)

そう言うとエートラは走り出しました。トパルも後を追いかけます。

トパル(エートラさん、どこに行くか分かってるんですか?)

エートラ(あ、それを聞かないと。)

エートラは店に輸入先を聞きに戻り、そして、今度こそ出発することにしました。

目指すはダルカールより東の国ロロル。その最西端にある陶器の町カゴメです。

カゴメでは食器を筆頭に陶器製の商品で有名な町で、その品質はとても良く、ダルカールの王家でも使われるほどだということを店主から聞きました。

エートラ「また外国かぁ…。」

トパル(また声が洩れてますよ。)

エートラ(今のは独り言だよ。)

トパル(そうですか。)

エートラ(もう、この世界の全部を見て回ってるような気分になるねー。)

トパル(この世界が何れ程あるか知っているんですか。)

エートラ(ううん。トパルは知ってるの?)

トパル(知りませんけど。いつものよりも広い範囲が載った地図はないんですか?)

エートラ(そうだね、新しい国に行くし、買っとこっか。どこに売ってるんだろ。)

トパル(その地図はどこで買ったんですか?)

エートラ(これはトパルに会う前に、違う町のギルドで貰ったんだ。よし、いったんギルドに行ってみよっか。)

トパル(…エートラさん、疲れません?)

エートラ(どうしたの?トパルは疲れた?私はさっきまで寝てたし元気だよ。)

トパル(そうではなく…まあ、行きましょうか。)

エートラ(そう言えば、私もこの世界に来たばかりのときはすぐ疲れてたなぁ。きっと前に住んでた国では貴族とか王族だったよ。)

トパル(…へーそうですか。)

エートラ(お嬢様とかドラゴンについて詳しいし、世の中のことについてあまり詳しくないし。お屋敷にずっといたのね。)

トパル(へー、でもろくに食べ物食べなくても、寝なくても平気なんておかしいです。)

エートラ(だから寝たってば!二時間くらい…。)

エートラたちは雑貨屋で地図を買い、ナガルに乗ってロロルに向かいました。

エートラ「馬車と入れ違いになったら大変だから、この大きい道にそってロロルって国に向かおう。皆行くよ!」

ナガル「ガゥ!」

トパル(おー。)

エートラたちはナガルに乗り、道沿いに進んでいきます。

途中で何台かの馬車とすれ違いましたが、何れも荷物を運んでいるものではありませんでした。

日が暮れようとしているので、エートラたちは少し休憩することにしました。

エートラ(全然、いないね。やっぱり途中で事故を起こしてるのかな。)

トパル(さっきの見せて下さい。)

エートラ(ん。)

トパル(あ、そういえばエートラさん。これ買うときギルドに行くって言ってたのになんで急に雑貨屋に行ったんですか。)

エートラ(そんなことも言ってたっけ。雑貨屋の前を通ったときに地図があったからつい…。それにそのときはトパルとの話に集中してたよ。)

トパル(エートラさんが貴族って話ですか。そんな話に集中しなくていいですよ。)

エートラ(そんな話って…!自分の過去は気になるでしょ?)

トパル(私は記憶を失ったことないので分かりませんけど。それより、いま地図のここにいるので、距離的にはあと3分の2ぐらいですね。)

エートラ(角で指したら刺しちゃうよ。)

トパル(なに訳の分からないこと言ってるんですか。)

エートラ(いや、角で…。まあいいや。…なら、明日にはロロル国内に入れるかな?)

トパル(はい。何もなければ入れると思います。)

エートラ(じゃあ今日はこんなところにして、野宿しよっか。)

トパル(はい。ではいつも通り食料を集めたらここに集合ということで。エートラさん、暗いので気を付けて下さいね。)

エートラ(うん、ありがとう。でもなんで私だけに言うの?)

トパル(…さ、探しましょう。)

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