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超最難関攻略不可能な天才王子に溺愛されてます!!~やる気のなかった王子は生きる意味を見つけた。~  作者: 無月公主


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外伝⑥【魔法と魔力】

エルメリーチェとエルメロイはとりあえず王宮の3階の端に位置する部屋を与えられた。

夜になってエリメリーチェは赤子となってしまった。不思議な事に指輪ごと小さくなった。

「生後何日だよ…。俺にどうしろっていうんだよ。」

エルメロイは生まれて数週間しか経っていない姿のエルメリーチェを見て落胆する。


-別にどうもしなくても良いわよ。ミルクなら日が暮れる前にたらふく自分で飲んだし。早くベッドに寝かせなさい。-

「待ってろ。今ミルクを作ってやるからな。」

魔法でミルクを生成しようと頑張るエルメロイ。

-飲んだってば。しかも魔法でミルクを作ろうだなんて…頭の中魔法馬鹿なの?-

「調整が難しい。ビタミン…これは木属性だな、鉄分、銅は地属性か水か…水属性、何パーセントだ?出力はどうすればいい。いや一気に木属性で果物を作ってしまったほうが早いか?」

自身の手に色んな属性の魔法の光を灯しながらブツブツと独り言をつぶやいていた。


-翌日-


机の上でイビキを掻きながらミルクが入った哺乳瓶を持って眠っているエルメロイがいた。

それを見てげんなりとした顔になるエルメリーチェ。

「エルメロイ様、朝です。起きて下さい。」

「んー……。おはよう…ルディ…。」

「ルディじゃありません。エルメリーチェです。」

「ん?リー……あっ。」

やっと目が覚めたエルメロイはとりあえず手の中にある哺乳瓶をエルメリーチェに渡す。

「はい。」

「いりませんわ。流石に作り物は。」

顔を引きつらせるエルメリーチェ。

「栄養も何もかもこっちの方が効率よくとれるはずだ。俺が実際に飲んで試したから間違えない。」

-飲んだ?この男今、哺乳瓶のミルクを飲んだといいましたの?…なんと恐ろしい。-

エルメリーチェが固まっていると口に哺乳瓶を押し込まれて後頭部を抑えられた。一瞬何が起こっているかわからなくてゴクゴクとつい飲んでしまうエルメリーチェ。

味は驚く事にミルクだった。なんの変哲もない粉ミルクの味がしたのだ。そして不覚にも美味しいと思ってしまう。

「ぷはっ……!でも、気分的にとっても気持ち悪いです。」

今にも吐いてしまいそうな声で感想を述べるエルメリーチェ。

「さて、じゃあここを出るか。会いたくないだろ?クロエルに。」

-エルメロイ様は意外としっかりしてますのね。私が少し恐れていたのを知っていたのかしら。-

「はい。それにしてもこの部屋、変わった部屋ですね。まるで曾祖母様(ひいおばあさま)のお部屋みたいです。」

エルメラルダは周囲を見渡す。普通の屋敷には絶対にないであろうものがゴロゴロしていた。それもそのはず異世界で常識として使われているもので溢れているのだから。

「ここはヒスイがエルメラルダの為に魔改造した部屋だ。そのまま残してあるらしい。」

「へぇ。」

「さぁ、夜になったら大変だから急ごう。サルバトーレ邸がどんな感じになってしまっているか気になる。」

「はい。」

エルメロイはエルメリーチェの肩に手をのせると紫色の閃光を放ち雷領サルバトーレ邸へワープした。


「アイツ…まじかよ。」

落胆し脱力するエルメロイ。サルバトーレ邸は塀だけ残して城ごと綺麗に無くなって平地になっていたからだ。

「まぁ。綺麗に無くなっておりますわね。」

「当主の座を奪い、家まで奪うのか…ヒスイ。」

「当主の座も奪われたのですか。」

「あぁ。昔にな。狭間に城ごと入れたんだったな。どうせ元に戻せんだろ。1から建てるか。」

よろけながらも少し進み、手に魔法の光を灯す。

「魔法で建てるのですか?」

「あぁ。どこの家の建物も魔法で建ってるぞ。知らないのか?学校でも習うだろう?」

「学校ですか?いえ、お父様やお母様は私が女性だから魔法を勉強する必要はないと仰ってて学校どころか全く教えて頂けませんでした。小さい頃は曾祖父に基本的な事を学びましたが…1000年も幽閉されてたせいか、あまり覚えてなくって。」

「そんな馬鹿な事があるか。魔力を持って生まれた者は必ず魔法学校に通わなければならないはずだ。本当に腐りきってたみたいだな。いったいどこからだ?全員って言ってたな?姪や甥もだろ?俺の息子もか?どうなってやがる。」

-エルメロイ様、とても美形なのに口が絶妙に悪いです。-

「ところでエルメロイ様、私にも魔法を教えてくださいませんか?」

「あぁ。そうだな。家でも建ててみるか?」

「えぇ!?そんな難しい魔法いきなり使えません!無理です!」

「問題ない。1から教えてやる。それに魔力共有魔法をかけられてるようだしな。」

「なんですか?魔力共有魔法って。」

「名前の通り、自分と魔力を共有する魔法だ。大体は夫婦が、夫が妻へ掛ける魔法だ。それは魔力と直結する魂に刻まれる。つまり今俺から見えるお前の魂には2重3重に色んなもんが掛かってるように見える。」

「マジですか?」

「マジだ。」

-いったい誰が魔力共有を?曾祖父様かしら、夫婦に多いのなら、もしかして婚約者だったロジェル王子が?軽率にやりそうといえばやりそうね。-

エルメロイは唐突にエルメリーチェの手を握った。

「いいか。イメージが全てだ。より綺麗にイメージできればそれが現実になる。その際に必要なのが、属性魔力だ。城を頑丈に建てたいのなら大量の鉄を使う。なら地属性を100%出力する必要がある。もっと頑丈な鉱物で作りたいのなら120%の魔力を出力するんだ。イメージが大事だ。俺が魔力を計測してやるから出して見ろ。」

エルメリーチェは人差し指に地属性の魔力を出してみる。淡い茶色の光が人差し指に灯る。

「どうですか?」

「70%だ。もっとイメージしろ。そうだな…太陽を200%と考えろ。」

「太陽を200…ならこれくらいですか?」

さらに濃い茶色の光が人差し指に灯る。

「お、才能があるじゃないか。丁度良い。なら次は人差し指の光を維持したまま、外装に使う木属性だ。80%は出力しろ。」

エルメリーチェは人差し指に光を灯したまま中指に木属性の魔力を出力するがとても光が弱かった。

「俺も最初難しかったんだよなぁ。別の指に同時に魔力を放出させるのが。慣れるしかない。それは今15%だ。」

エルメロイのスパルタ魔法授業は昼過ぎまで続いた。


「やればできるじゃないか。」

エルメロイは満足そうに笑う。とても立派で頑丈そうな城を見事作り出したエルメリーチェ。王城だと言われても違和感がないほどに美しい造りとなっていた。特に正門の彫刻部分はきめ細やかで、エルメリーチェの美術教養の高さが全面に出ていた。

「驚きです。こんなにも上手くいくだなんて。もっと、もっと魔法を使ってみたいです!!」

初めて高度な魔法を成功させ、感動しながら目を輝かせてしまうエルメリーチェ。

「今日はもう魔法を使うのはやめておけ。ヒスイならぶっ倒れてるレベルの魔力を使っているはずだ。共有者は今頃ぶっ倒れているだろうな。」

「そんな!?共有者は誰なのですか!?」

とんでもない話を聞かされて顔を青くしてしまうエルメリーチェ。

「共有者に心当たりはあるが、まだ確信に至っていない。判明したら知らせるよ。」

「そうですか…。」

シュンとして落ち込んでしまうエルメリーチェ。

「とりあえず中に入るか。」

エルメロイは重そうな玄関の扉を開いて中に入った。すると驚いた事に中には何もなかった。

「おい。内装をイメージし忘れたな?」

「え!?あ、そういえば!!」

「はぁ…馬鹿者。」

エルメロイは手に魔法の光を灯してフカフカなソファーを作り出して玄関の近くにそれを設置した。

次にソファーに横たわって、手に虹色の魔法を宿してから両手でパチンと音を鳴らした。

すると虹色の粒子が飛び散り段々と内装が造られていく。

「す、凄い…。エルメロイ様!!凄いです!!」

しかしエルメロイはダラリと脱力しており、顔色も青くなっていた。

「えぇ!?どうしたのですか!?」

慌てふためくエルメリーチェ。

「これが魔力切れだ。エルナザール城を50周くらいした疲労感だな。」

「えっ。」

エルメリーチェも顔を青くして口元を抑える。

「普通の人間は指一本に100%宿せばもう魔力切れになる。魔力量を増やすには単純に運動だな。あとは魔力切れを何度も起こして運動する。…あとは…。」

エルメロイは目を閉じて眠ったしまった。相当疲れている事がわかった。

「エルメロイ様…。」

外伝を小説コンクールに出してまして、当選したら著作権が相手側に行くという事で此方に投稿できませんでしたが、外れたので全てお見せできます!!ブクマとイイネ まじでありがとうございます!!

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