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超最難関攻略不可能な天才王子に溺愛されてます!!~やる気のなかった王子は生きる意味を見つけた。~  作者: 無月公主


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外伝⑤【若返りの魔法】

「死神の声がしたと思えば。お前の声か。」

エルメロイと呼ばれた男性は自分の体をあちこち触ったり手をグーパーしたりして体の調子を確かめているようだ。

「死神だなんて失礼な。仕事を3つほどお願いしてもよろしいですか?」

ヒスイはエルメリーチェをエルメロイに押し付けた。

「ん?なんだ?誰の子だ。」

「自分の曾孫です。」

「は?」

目が点になってしまうエルメロイ。

「その子の世話と、後サルバトーレ家が腐りきってるようなので一旦次元の狭間に封印します。規模が大きすぎるので自分も一緒に狭間へ入ります。ですから、後の領地運営もろもろよろしくお願いします。」

「待て待て、1つ1つの内容が大きすぎるだろ!!老人イジメだ!!」

「最後にもう1つ。世直しをするか、力をつけるかして迎えにきて下さい。人質もとってます。」

「いや、待ってくれ!!どういう事だ!人質って誰の事だ!」

エルメロイは慌てふためく。

「時間がありません。リーチェ、その体では不自由でしょうからこの指輪を。」

ヒスイは魔法を使い赤黒い宝石のついた指輪を作り出してエルメリーチェに渡した。

「それを着けていれば日が出ている間は18歳の姿になる事ができます。上手く使って下さい。では行きますね。可愛いリーチェ。」

ヒスイは直ぐに紫の閃光を放ちワープした。

「おい!!人質ってなんだ!!曾孫に18歳だ?全くわけがわからん。」

誰もいないのに怒鳴るエルメロイにドン引きのエルメリーチェ。


-そもそも、この人誰。-


エルメリーチェは手に持たされた大きすぎる指輪を無理やり指にはめてみた。すると体が大きくなって勝手にヒラヒラした赤いドレスを身に纏っていた。

「うわぁ!!凄い!!凄いわぁ!!曾祖父様って天才だわぁ!」

こんな魔法アイテム生きていて見た事がないといった感じにはしゃいでしまうエルメリーチェ。

「おい、俺の上ではしゃぐな。」

「きゃっ!!」

エルメロイの上に乗っかっていたのを忘れて急いで降りるエルメリーチェ。

エルメロイはパチンッと指を鳴らして自分にピッタリな服を着た。

「す、凄いわ!どうやったのですか!?服を作り出して同時に着るなんて…どのように調節すればできるのですか?」

意外と魔法好きなエルメリーチェはワクワクした顔でエルメロイを見つめる。エルメロイもまたエルメリーチェをまじまじと観察した。

「とんでもない魔法にかかってるな。お前。」

「わかるのですか?」

「あぁ。アイツほどじゃないけどな。ティファニールが好きそうな呪いのかけ方だな。」

「あ!いけない!ティファニール王はまだ生きていますよね!?私、信じてもらえないかもしれませんが未来から来ました!王が死んじゃったら…クロエルが王になればまた未来が崩壊してしまいます!」

慌てるエルメリーチェを冷静な表情で見つめるエルメロイ。

「お前が嘘を言ってない事だけは分かる。ふむ、しかし未来が崩壊か。また規模がデカすぎるな。」

小さく溜息をつくエルメロイ。

「ところで、エルメロイ様は曾祖父様のご友人ですか?」

「アイツの話が本当なら、お前から見て俺は曾祖伯父(そうそはくふ)だ。エルメラルダの兄だ。」

「うぇ!?えぇ!?それでよぼよぼだったんですね。」

驚いて口元を抑えるエルメリーチェ。反対にエルメロイはとても冷静で次にやるべき事を既に頭の中で構築させながら長い髪の毛をポニーテールにする。

「俺の魔法力では若返りが限界だろうが、まずはティファニール王に会うぞ。恐らく最優先だ。」

「え?ですが、謁見にはとても長い時間と身分を証明する何かが無ければ無理です。」

エルメリーチェがいた時代ではそれが常識だった。

「王宮内をワープできる許可なら随分と昔に取得している。それが消える事はない。」

「はい!?」

-待って、エルメロイ様って何者!?回りが凄すぎて逆についていけないんですけど!!-


エルメロイはエルメリーチェの肩に手をのせると紫色の閃光を放ってワープした。

ワープで着地した場所はドンピシャに玉座の前だった。玉座にはかなり年老いた王が厳つい杖を持って座っていた。その瞬間、エルメリーチェはフラッシュバックが起きてしまい過呼吸になってしまった。粗く息をして胸を抑えて床にしゃがみ込んでしまう。

「おいっ!!俺は聖属性が使えない。」

エルメロイが焦っていると、玉座に座っていた人物が立ち上がって聖属性の光をエルメリーチェに送った。

「ティファニール王!!」

驚くエルメロイ。

「もう、あまり力は残っていないがこの程度なら治せるはずだ。」

エルメリーチェはティファニール王の力により、なんとか呼吸ができる程度に回復するが、とても話せる状況ではなかった。

「ティファニール王、この子はヒスイ・サルバトーレの曾孫です。」

「…よい。ワシにもわかる。魔力痕の匂いでな。余に易々と会える相手もまた限られておる。何用だ。」

「流石は賢王です。私の力ではどこまでできるか分かりませんが、よろしければ若返りの魔法をかけてもよろしいですか?」

「かけろ。いくらかマシになるだろう。」

「失礼します…。」

エルメロイはティファニール王へ虹色の粒子を手からだして振りかける。するとティファニール王の皺がジワジワとなくなっていく。

「おい、若返らせすぎだ。エルメロイ。」

ティファニールが怒るのも無理ない。先程まで皺くちゃのおじいちゃんだった人が美少年に早変わりしたのだ。これでは王の威厳もクソもないだろう。

ティファニールはエルメリーチェがヒスイから貰った指輪と似たようなものを自ら作り出し、指にはめた。すると先程と同じ老人の姿に早変わりした。

「力は戻った。余の曾姪孫(てっそん)と言ったか。この空間にトラウマを持っているようだな。」

ティファニールが魔法の光を厳つい杖に宿らせて振りかざせば周辺がどこまでも広い花畑になって、オマケに青い空に白い雲が動いて見えた。

「これは?」

エルメロイが辺りを見渡す。

「余の妻は心が病んでいた。それを少しでも癒そうと編み出した魔法だ。どうだ。少しは楽になったか。」

ティファニールは頬杖をつく。

エルメリーチェの呼吸は完全に落ち着いて、なんとかよろけながらもエルメロイに支えられて立ち上がる事ができた。

曾祖叔父(そうしゅくふ)様?え?えっと…。」

頭が混乱しているエルメリーチェを見て軽く溜息をついた。

「皇帝陛下と呼べ。頭が高いぞ。」

「皇帝陛下。」とすぐに口を開くエルメロイ。

「おい、お前に言ってない。」

こめかみを抑えながら溜息をつくティファニール。

「皇帝陛下。私は未来から来ました。貴方の孫のクロエルに不死の呪いをかけられ、白い離塔に幽閉され、1000年という時を過ごし、またここへ戻ってきました。」

「あのバカ孫め。すまんかったな。若返りの魔法は兄上とエルメロイにしか使えないからどうする事もできなかった。アイツだけは余も王にさせてはならんと思っておる。聖女の力を封じる装置を早々に破壊し、手が滑った等と抜かし折ったわ。あれには高度な魔法をかけられていてな。手が滑って壊せるような代物じゃない。大人になるにつれてドンドン邪悪になりよって。その呪いもアイツがかけたものだろう。しかもご丁寧に、命まで削ってなぁ。」

「え?」

エルメリーチェはティファニールの言葉に唖然として口元を両手で抑える。

「ティファニール王子の目から見てもそう見えますか。」

「おい、皇帝陛下だ。もう王子ではないだろう。」

ティファニールは少し不機嫌そうな顔をする。

「すみません、つい昔の癖で。」

「愚か者ばかりだな。生命エネルギーを使われては、いくら若返って魔力が戻ったからといっても俺には解呪できん。兄上ならどうにかできそうではあるが、まぁ良い。で?兄上はどうした?」

「ヒスイは腐りきったサルバトーレ家をそのまま丸ごと次元の狭間に封印中です。」

「また規模がデカイな。となると、狭間に一緒に入ったか。で、俺様の政治力が弱いか。ふむ、了解した。余はこれから本気で動く。腰痛も治ったしな。」

席を立つティファニール王。

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