番外編③【アナスタリアとルディ㊤】
~《これはもう一人のエルメラルダの物語》~
【アナスタリア視点】
エルラダイ・サルバトーレが小さなエルメラルダを連れて王に挨拶へ来た時だった。
(か、可愛い///)と心に思うのはアナスタリア第一王子。
アナスタリア王子は、小さなレディに一目惚れをしてしまった。だけどエルナザール帝国には【星降る夜の儀式】の後には必ず聖女が現れて、次期王となる王子と高確率で結ばれるという言い伝えがあった。現王帝陛下も【星降る夜の儀式】の後に現れた聖女と結婚していた。ほぼ決まっているようなものだった。
アナスタリアの母、現王妃は必ず第一王子を王にしたいと思っており、王妃は幼いアナスタリアに「私の一番の推し、アナスタリア。あぁ…貴方が王になる事をこの母は一番に思ってるわ。」と言い聞かせていた。幼少期から天才で時期王は第四王子にと国民の皆が思っている中、王妃はずっとアナスタリアを王にする事を模索していた。
「貴方が聖女と結ばれれば必ず王になれるわ。あぁ、でもどうしましょう。聖女の推しがアナスタリアだとは限らないわ。」等とブツブツ独り言を言う王妃に内心ウンザリとしていたアナスタリア。
(弟のヒスイが王になれば良いのに。俺には聖女なんかいらない。父上の宰相の娘が欲しい。)
それからというものアナスタリアはひたすらサルバトーレ家にプレゼントを贈りつけた。
(俺以外の男は絶対に近づけさせない。だからドレスはうんと奇抜なのにしよう。俺の可愛いルディなら何を着ても絶対に可愛いはずだ。宝石は全て俺の瞳の色と同じものを贈ろう。いや、それだけじゃダメだ。毎日ルディの行動と成長を知りたいからメイドに俺の部下をつけよう。)
アナスタリアは毎日ルディの行動をチェックして過ごした。ルディの成長を感じる度に他の男にとられないかと心配し、ルディの兄のエルメロイにさえ嫉妬した。
そこでアナスタリアは良い事を思いつき学校へ通う第四王子の寮の部屋へ訪れた。
「ヒスイ。今ちょっと良いかな?」
「なんです?こんなところまで来て。毒でも盛りに来ましたか?」
「そんな物騒な事しないよ。母上がお前に毒を盛ろうとした時は俺が事前に教えてるだろう?」
「教えてもらわなくても、匂いで分かりますよ。で、なんの用ですか?」
幼い第四王子ヒスイはしっかりと言葉を話せ、頭は大人並みだった。
「実は…呪術の作り方を教えて欲しいんだ。2つほど。」
「2つもですか?どんな呪術を?」
「魔力を封じてしまうような失ってしまうような呪術を1つ。それから、口止めができるようなものがほしい。それを飴とかにできないかな。」
「魔力を失ってしまうと、体の機能が停止してしまう可能性が80%ですが大丈夫ですか?」
「ダメだ!!死んだら俺も死ぬっ!!」
アナスタリアは心を心底痛めたような切羽詰まったような感じで訴えた。
「は?……注文の多い兄上ですね。んー…じゃあ、魔力封じ型にして、2倍の魔力を使って生命維持させるようにしておきますか。うわぁ…ストレス溜まりそう。」
ヒスイはさらさらと呪術の作成方法を羊皮紙に書いてゆき、完成したレシピをアナスタリアに渡した。
「おぉ!やっぱり天才だな!ヒスイ!」
「兄上でも簡単に作れるように、ちゃーんと1から10まで書き記しておきました。」
「ありがとな。」
「まぁ、暇だったんで良いですよ。」
-後日-
エルメロイと同じ部屋のヒスイ。
(うわぁ~エルメロイ、呪いにかかってますね~。兄上の口封じしたかった相手ってロイだったんですね。)と少しげんなりした顔をするヒスイであった。
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