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超最難関攻略不可能な天才王子に溺愛されてます!!~やる気のなかった王子は生きる意味を見つけた。~  作者: 無月公主


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第十七話【誕生祭で大事件ですわぁ~~~~~~~~~!!!!】

ミロード第三王子の生誕祭当日


ヒスイは少し鼻歌を歌いながら準備が終わったエルメラルダの部屋に入った。

「エル、行きま…。」

部屋に入ってみれば、目を疑うほどに美しく綺麗で、いつもより大人っぽくもあり、色っぽくもあるエルメラルダを見て驚いて大きく目を見開いてしまう。

「あ、ヒスイ様、お待ちしておりました。」と今まで勉強してきた喋り方と微笑み方を実践するエルメラルダ。今のエルメラルダならエレイン・リンバルド公爵令嬢にも負けないくらいの気品が備わってるといっても良いだろう。

「…教えるんじゃなかった。」とボソリと呟くヒスイ。

「え?」と聞き返すエルメラルダ。

「あぁ~もぅ~結婚式じゃあるまいし、どこをどうしたらこんなに綺麗になっちゃうんです?」とエルメラルダをぎゅっと抱きしめる。

「ヒ、ヒスイ!?…ち、近いよ///」と照れながら慌てるエルメラルダ。

「抱きしめてんだから当たり前だろ…。」といつもの口調を外して低い声でエルメラルダの耳元で囁く。

「ヒ…ヒスイさん?///お、お言葉が…///」と声がひっくりかえしながら目をぐるぐる回すエルメラルダ。

「おっと…いけませんね。自分とした事が…理性が吹っ飛びました。はっはっは。」と言ってそっと抱きしめていた手を降ろして距離をとってストンとしゃがみ込み、片手で顔を隠すヒスイ。

「ヒスイ、大丈夫?」とエルメラルダもしゃがんで顔を隠してるヒスイの手をどけてみる。そうすると顔を赤らめてこっちを見ていて心臓がドキドキしてしまう。それだけではない。今日のヒスイは髪の毛を半分だけオールバックにしていて、いつもと違った魅力があり、服だって毎日ほぼ似たような服装なのに今日は緑と白ベースに金の刺繍が入ったズボンにいつも羽織っている上着をキッチリと着こなしていて、大人の色気のようなものが出ていた。だからエルメラルダも顔が真っ赤になってしまう。

(何これ…何これ!!!カッコイイ…カッコよすぎる。)

「…おっと、エル、ドレスに皺がつきますから…。」とヒスイはエルメラルダの腕を持って一緒にゆっくり立ち上がる。

「あの…写真・・・とかないのかな///」とヒスイを直視できず顔をそらしながら話すエルメラルダ。

「……写真?」と眉をひそめるヒスイ。

「ない・・・か。姿絵じゃなくて、このままを映したかったのになぁ。」と つい、残念そうな顔をしてしまうエルメラルダ。

「エル、目の前にいるのは誰ですか?」

「ヒ、ヒスイ…。」

「そのヒスイはどういう人ですか?」と優しく微笑みかけるヒスイ。

「…天才王子…ヒスイ、もしかして!!」と目を輝かせながらヒスイを見るエルメラルダ。

「それは姿を映すものなんですよね。誰かが描いた絵とかではなく。」

「うん。眼鏡みたいなレンズを使って、ピントを合わせたりして、シャッターっていうかボタンを押したら、光が紙に焼きつけられて、それを何かの液体につけて現像するみたいなの!!わかる?」

と一生懸命身振り手振りで説明するエルメラルダ。

「ははっ。全く、綺麗な姿して何してるんですか?理解はし難いですけど、でも、イメージは整いました。」と言って手の中にキラキラした魔法の光を作り出すヒスイ。一瞬強い光を放ってから直ぐにおさまってバスケットボールのようだ。ヒスイの手の中にそれはおさまっていた。

「ボール?」と首を傾げるエルメラルダ。

「エル、どういう風に写真とやらを撮りたいですか?」

「えっと…二人ならんで…その…///」と つい、モジモジしてしまうエルメラルダ。

(結婚式っぽい写真を撮りたいとか…恥ずかしくて言えないよ///)

ヒスイがボールを放せばボールは独りでに浮いてヒスイとエルメラルダから距離をとった。

「…こうですね。」と言ってエルメラルダの隣に立って腕を出すヒスイ。

エルメラルダは嬉しそうにコクリと頷いて腕にしがみつくように抱き着く。

「ほら、見えますか?球体のとこに赤い点があります。そこに目線を合わせて下さい。」とヒスイが説明し、エルメラルダは赤い点に向かって幸せを表すかのように笑う。ヒスイも胸が熱くって嬉しくて自然と笑ってしまう。その瞬間カチっと音がして一瞬眩しく光った。まるでカメラのようだ。

影がヒスイに紙を渡した。渡された紙を持って机に置いてその上に球体を置けば。ジワジワと紙にさっきの光った瞬間の二人が印刷されていく。

「うわぁぁぁ!!凄い。」と感動するエルメラルダ。

「…なかなか、恥ずかしいですね。」と少しだけ照れ臭そうにするヒスイだが、生まれて初めて心があったかくなったせいか手を胸に当てて目を閉じて噛みしめてしまう。今の幸せな瞬間を。


コンコンと部屋をノックされる音が響いた。

「ヒスイ様、時間です。」とオミドーの声がドアの向こうから聞こえる。


「行きましょうか。お姫様。」と言ってヒスイは姿勢を正して、手のひらを上に向けるようにしてエルメラルダに差し出す。

「はい//」とエルメラルダはヒスイの手のひらの上に手をのせた。


王族が入場する入り口の前へ行くと王と王妃が先頭に立っていて、次にアナスタリア、次にハルク、次にヒスイ&エメラルダ、次にティファニール、そして最後のメインにミロード、隣には謎の女性がいた。謎の女性は薄い桃色の髪を美しくアップにしていて、それが映えるように真珠が散りばめられている、それから薄いピンクベースに紫の線が縦に入っていて、ミロードを現しているかのようなドレスを着ている。エルメラルダは全ルートをクリアしているからこそ分かる。ミロードの隣にいるのはキャサリンという女性だ。エルメラルダは青ざめていた。何故なら・・・キャサリンは今日死んでしまうからだ。

ミロードルートをプレイした時にミロードの誕生祭が開かれる。しかしそこにミロードは現れない。ミロードは城下町で女の子と遊び歩いているのである・・・2年前の誕生祭が原因で。つまり、今日これから起こるであろう惨劇のせいで・・・。

それを思い出して小刻みに震えてしまうエルメラルダ。エルメラルダの震えを感じたヒスイは耳元で「大丈夫。全て上手くいきますから。」と囁いた。

(ヒスイ・・・もしかしてわかってくれてるの?)と驚いた顔をする。

そしてアゴを少しクイッとして皇后の方を見ろとヒスイは指示を出す。先程まで前を向いていた皇后が後ろのどこかを見ていた。とても不敵な笑みを浮かべて。エルメラルダは思わずバッとヒスイの顔を見ればヒスイは自信ありげな笑みを浮かべてコクリと頷いた。


入場の音楽が流れて、順々に入場していく王と王妃が会場に入り、会場の人々に礼をする。

次にアナスタリアが出て行った。そこを見計らって、ヒスイはエルメラルダから少し離れてミロードに近づく。

「何してるんだっ!順番がっ。」とぎょっとして焦るミロード。

「ヒスイ様、ミロード様の首の後ろです。」とキャサリンが真っ直ぐヒスイの目を見て言う。

「兄上、時間がありません。見せて下さい。」と真剣に言えばスッと髪の毛を避けて首の後ろを見せてくれた。そこには火傷のような痕があった。ヒスイは手に魔法の光を灯す。

第二王子ハルクが会場に入った。

「やばいぞ。時間がない!!」とミロード。しかし、ヒスイは自信ありげな笑みを浮かべたままじっと火傷の痕を見つめる。

「ヒスイ様時間がっ。」とキャサリンも心配する。

「にー様?」と不安そうにティファニールもクマを抱きしめながら見つめている。

「ヒスイ・・・。」と一番心配そうにヒスイを見つめて、祈るエルメラルダだった。

沢山のブクマとイイネありがとうございます!!度々誤字報告ありがとうございます!!修正いれていってます!!ありがとー!!!平日なので1回更新になります!!お楽しみくださいませー!!

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