68 みどりの国オープン 2000年6月
68 鳥の国から スズガモ通信122号 2000年6月
「みどりの国」オープン
4月29日、丸浜川にかけられた橋と保護区西側の緑地のオープニング・セレモニーが行われました。千葉光行市川市長をはじめ、千葉県議会議長、市川市議会議長の臨席で、議員さん方や自治会連合会等20数名の来賓をあおぎ(幸いに鼓笛隊等はなし)、祝辞やテープカットといった型どおりの式典が実施されました。
一般利用は午後からということになっていたのが、ご近所の方々など当初から何人かの列ができていて、16時の閉園までに384名もの方々が利用されました。評判はまあまあというところで、ゴールデンウィーク中に合計7日間オープン。利用者は徐々に減ったとはいうものの、合計で1993名が来られました。
すべり出しは予想よりも順調でしたが、あいかわらず不安材料はいっぱいです。この場所は樹木の生育がいちばんよいところで、ともかく樹木たちを主役に置いて見ていただきたいと、「みどりの国のパスポート」というパンフレット兼整理札のようなものを作りました。透明なプラスチック製のポストカードホルダー利用し、さしこみ式にいろいろな情報が提供できるようなものを考えたわけです。30ポケットと少し厚いし、大きすぎるのが難点ですが、25年前に幼い苗木が植えられてから、現在のような森に育つまでをテーマにし、ぜんぶで6名(2名ずつ交代)の管理員のみなさんの顔写真も入れました。入る時にこれをお渡しして名簿に時刻や人数などを記入していただき、帰りにまた時刻を記入して戻していただくというシステムです。合わせて感想などもうかがうようにしています。
いちばん多い感想は「鳥がいない」。カモもカモメも帰った後で仕方ないけれど、痛い。緑地の一角のみの開放で、入ったところにまた戻ることになるので、「通り抜けできないのか」「一周できないのか」という感想も予想通り多いです。むろん「トイレがない」「ベンチがない」「もっと森の中を歩けるようにして」という声も多数。「樹木の名札がほしい」という要望にはすぐにボール紙の札をつけたところ、意外なほど好評でした。
ベンチや遊歩道の延長はわずかな努力で対応できます。トイレも考えるとのことでした。もっともっとこの場所を活用して「一周させろ」という意向が方向を転じるよう、ひいては「保護区全体を人間に開放せよ」という声がなくなるよう、一生けんめいやらなくちゃ。何を‥‥‥
当面は、現在も林内につけてあるルートを遊歩道にできるよう、それから休憩場所・観察壁のベンチや踏み台づくり、更にもっと木たちの魅力を引き出すための工夫かな。そのうちに、一角にある干潟の観察用木道も必要になるでしょう。
6名採用のシルバー世代の管理要員さんは、広報いちかわに1回出た募集記事に対して、21名もの応募があった中から残った方々で、親しみやすいお人柄です。いらしてください。そして、管理要員のみなさんともお友達になってください。みなでお待ちしています。
あいもかわらず忙しい鳥の国です。




