25 みなと池・再整備 現在進行 ポンプ稼働 水位をはかるには 1998年2月
25 みなと池 再整備 現在進行 すずがも通信108号 1998年2月号
ポンプ、稼働
ポンプが動いています! 大型ポンプの配管のやりなおしが終わり、だいたい1日に16時間程度動かしておけるようになりました。そのためには、朝いちばんに様子を見に行く(このところは朝に湊排水機場の遊水池の排水が行なわれ、水位が下がるため、ポンプが空気を吸って止まるので、この時にいったんスイッチを切る)、昼すぎに見に行く(うまくすれば、この時にポンプの復旧をして動かす)、場合によっては、夕方遅くもう一度見に行く、という生活をしています。
ちょっと残念なのは、5月に設置された時には最大で1日2千トンの揚水ができたはずの大型ポンプが、日に千トン上がらないというところまで揚水量が落ちていること。配管のせいか、ほかに原因があるのか、よくわかりませんけれど。
ま あ、ともかく、水位が上がった時を別にすれば、もうまる13日間ポンプが動いていることになります。このままうまく行くといいなあ。
目下、あっちのコック、こっちのコックと開閉しては、どのくらいの水を入れるとどうなるか、状況を見ているところです。新しい棚田にも、小気味よく水が入りましたよ。もっとも、土手の外に水がもるとか、土中を抜けて浸透する方が水路を通って進むより先だとか、いろいろ問題があります。1+1=2、と、きちんと型どおりに進まないのがやっかいでもあり、面白くもある、ということ。
最終的には、土中を抜けた水が水深の深い長靴池にたまります。長靴池の水質を一定に保つためには、どの程度の揚水量が適正か。答えが出るのはいつかなあ。
水位をはかるには
水の管理には、ポンプ揚水の量とか、水位の変化などをきちんとつかまなくてはなりません。揚水量をはかるのは、バケツが何秒でいっぱいになるか、という、きわめて原始的かつ確実な方法。これって体力がいります。大黒柱2号の佐藤君が年末年始と2年越しの風邪でダウンしているので、体力勝負はもっぱら1号の石川君の役割です。
水位変化の記録には水の中に標識をとりつけなくちゃ、と思っていましたが、ちょっと発想を変えました。標識をつくるには、まず白ペンキを塗って、乾いてから黒ペンキを塗って、と日数も時間もかかります。おまけに、よく水につかるところは汚れてきて、いちばん見たい目盛が見えなくなりがちです。そこで、コンクリートの土手の上縁など、特定できるところから水面までの距離をはかることにしました。周囲が土ばかりの長靴池などには、材木をうちこんで水平の基準点を設けました。竹にビニールテープを巻いた測定用のポールはわけなく作れます。測定をはじめてまだ1週間もたっていませんが、長靴池の水位が1日に1~2㎝上昇中(予想していたように、土中を浸透した水が長靴池にたまる)とか、水源であるどぶ池(湊排水機場の遊水池)の最低水位は上から水面まで410㎝程度、それからわずか20㎝しか水が増えていない上から390㎝くらいまでであれば、大型ポンプでの揚水が可能、などということがわかってきました。もっと早く気がつけばよかった。
水が入った棚田はすてきです。冬のさなか、まだ生きものがふえるわけではないけれど、見違えるように生き生きした風景に見えます。ポンプさん、お願い。しっかり動いていてね。




