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徒然詩

作者: 東 香織

5/17

分かってる

自分を愛せないやつが

他人を愛せるわけがないって

分かってる

楽しいことを求めれば求めるほど

辛いことも一緒についてくるんだって

どこまで行けばいい?

どこまで行けば満足?

どこからが過去?

どこからが未来?

明日の自分も昨日の自分も

同じ自分なはずなのに

とても遠くに感じるよ

もし今の自分さえも遠くに行ってしまったら

君は探しに来てくれるかな

なんて甘えたことを思うけど

きっと来ないよな

むしろ離れていくかな

せめて自分から会いにいく勇気があれば

救われるのに


5/21

ねぇ私は今こんなにも不安で

底のない闇に身を投じてるけど

世界はただ穏やかな夜が明けていくだけだね

ねぇあなたはどうしてその孤独を

明るい笑顔の裏にしまっておけるの

暗い海の底みたいな心で美しい朝を呪うよ


辛いなんて絶対に言えないと

いつでも生きることに疲れてた

いつでも過去の自分に甘えてた

いつでも未来の自分から逃げてた

他人のことならいざ知らず

自分のことも他人ごとのように諦めた

諦めたふりをしようとした

自分を捨てることなんて出来ないのに

ただただもう辛くて辛くて辛くて辛くて

楽になりたかった

それなのにまだ

楽になることを許せない自分がいるんだ


6/11

怖い

その欲望がその感情がその思想がその行為が

怖い

見えない何かを手に入れ何かを捨てることが

怖い

いつか強制的に訪れる死と別れと孤独と絶望が

怖い


思い通りにならない世界で

胸をかきむしるような思いを重ねて

死にたくなる夜もある

それでも

君のことが好きだと

この世界はとても美しいと

心が訴えかけるから

生きたくなる


6/13

ああ

息が苦しい

あの魚みたいにずっと休む間も無く泳いでいれば

苦しくなくなると思っていたけど

どうやら違うみたいだ

止まったら死ぬんだと思っていたけど

どうやら死なないみたいだ

分かったのは

死なない程度の苦しみが

生きてる限りずっと続くということ

苦しみの恐怖に縛られて

あの魚のように全力で泳ぎたいのに泳げない

それでもいつかこの恐怖を背負ってでも

あの魚みたいに美しく泳ぎたいと思うよ

ずっと思っているよ


6/16

心が欲しい

他でもない君の心が

どうしたら僕のものになる?

その目も口も指も声も

僕だけのものにしたい

僕がいないと生きれなくしたい

僕と君でひとつになりたい

どうしてこんなに君に惹かれてしまうのか

僕にも分からない

気付いたら好きになってた

太陽と月のような関係

君に僕は近付けない

近付きすぎたら壊れてしまう危うい関係

でも それでも僕は

君の心が欲しい


6/18

目を閉じるとさ

そこにはもう1人の自分がいて

いつでも僕を責めるんだ

過去には戻れない

もう取り戻せない

現実を突きつけて

僕を心の奥へ奥へと追いやるんだよ

深い闇の中で光を見つけても

それは星のようで

どんなにもがいても近付けやしないから

いつからか光からも目を逸らした

でも光はずっと消えずにそこにあった

涙を流す僕をそっと見つめてた

そこで気付いた

ああ僕は光になりたい

誰かの心に小さく灯る光に

目を閉じたときに

またもう1人の自分が僕を責めても

揺るがない光を心に灯し続けるよ

もう目を逸らさない

僕は目を開いた


6/20

嘘だって本当にすればいいって

君がいうからそれは嘘じゃなくなった

思ったことを恐れず素直に言葉にする

君はとても眩しかった

光から生まれる影ですらも美しい

やわらかな君の体温を

手のひらから感じてる

今僕の心に芽生えた気持ちを

どう伝えたらいいだろう

これから生きる時間をずっと

君と一緒に過ごしてみたい

なんかプロポーズみたいだ

いやプロポーズなのかな

君がいてくれるのなら

どんな嘘も本当に出来る気がするんだよ

どうか君のそばで

どうか僕のそばで


12/3

どうしようもないクズだよお前は

って誰も私に言わない

言ってくれたら

そっかぁ私ってクズなんだ!って

開き直れるのに

誰も言ってくれないから

私はクズじゃないって諦めきれずにいる

苦しいよ

自分を諦められないんだよ

クズでバカな私を笑わないでよ

クズでバカな私を受け入れてよ

クズでバカな私を怒らないでよ

悲しいよ

寂しいよ

頭の中がぐちゃぐちゃだ

ぐちゃぐちゃだ

言うほどぐちゃぐちゃもしてないけど

ぐちゃぐちゃだ

ぐちゃぐちゃの心で冷たい朝を迎えて

もう温かい闇とさようなら


1/5

意味もなく、嘘をついた

それもまた嘘で、意味はあった

そこには私の虚勢があった

世界に私を受け入れさせるため

世界に私を強く見せるため

世界に私を好きになってもらうため

嘘をつくたびにどんどん私は

すぐそこにある世界を受け入れたくなくて

見たくなくて好きになれなくなっていく

苦しみも悲しみも過去も未来も記憶も想像も

私に嘘をつかないのは知ってるから

私は私に嘘をつく

いつしか疲れて眠るまで


2/9

好きなことだけ考えていたいね

幸せなことだけ考えていたいよ

楽しいことだけ考えていたいな


そう願うけど、願うけど、願うけど

考えてるだけじゃひとりぼっちだから

色々考えたことあなたに伝えたいから

勇気を出して、ここから抜け出すよ

さらけ出すのはとても怖いけれど

それでもあなたに伝えたいから

たとえ拙くても言葉にするよ


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