きっかけ
読んでくださり、ありがとうございます(*´ω`*)
どうやら私はいじめられてるらしい。
え?今更って感じだよね(笑)ばっちり机の上には汚ったない字で死ねやらなんやら書かれてたし。現にトイレに閉じ込められたし。
ははは。笑うしかねえわ。
どうせボロいし蹴破るか!と思ったけどもっと楽しい手段がある。なーんだとおもいまっか。ぴんぽーん!魔法です。
実はわたくし、魔法少女ですの♡....うん、そんなキャラじゃないわ。どっちかというと、釜の中で怪しい液体混ぜる方だけど。どんだけ設定盛ってんだよ、ていう感じよね。わかります。でもかーちゃんも魔女なんだから、しょうがないよ。
「#%^**%#」
呪文を唱えるとさらっと空いちゃうドア。魔法って優秀だね。異世界で俺TUEEEEしたくなるのも分かるよ。だから無闇矢鱈と使うとかーちゃんに怒られるんですね。
さて、家に帰るか。
♪〜
帰り道に鳴る着信音。弟からだった。
「もっしもーし。秀紀ちゃんどったー」
『相変わらずテンション高いね~。言葉はちゃんと喋ってくれないとわかんないよ』
秀紀は私の双子の弟。イケメンで優しくて神。要件は統夜の忘れ物をとってほしいとのこと。他ならぬマイスウィートブラザーの頼みなので、快諾。明日は新しい幹部の任命式で、忙しいらしい。
本音を言えば、今すぐに連れ出したいけど、弟の人生だからね。人の道を思い切り外れそうだったら連れ戻すけど、という条件で愉快なお兄さん方と遊ばせてる。
統夜の忘れ物は秀紀の部屋にあった。適当にそれを掴むと、部屋を出る。机の上に私と秀紀のツーショットが何枚も飾られてて、ちょっと照れた。
「....」
なんじゃいこりゃ。近所のおばあちゃんのような口調になってしまったのは許して欲しい。でもドア越しに聞こえるのは、艶めかしい女の嬌声。もちろんそれがえーぶいではない事は時々聞こえる「とーや」によって分かる。
愛するブラザーのお使い先にやって来た私を待っていたのは、彼氏の浮気という事実だった。
主人公が迷走中。やっぱり深夜に書いちゃうからダメなんですね(笑)