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機動兵器『MA』 ーMulti task Armorー 作者:神楽旭

第二章 裏の世界の住人達

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紫の初陣

某日・ウクライナ。
「……何だ。あの紫のMAは……」
第三世代MA『ルース・シベリェ』(ロシア・シベリア)のパイロットの男は、酷く混乱していた。
『国籍、識別信号共に不明。警戒してください』
「……分かっているさ。だが、『アレ』は今までのヤツとは違う」
MAパイロットとなって二十数年。彼の第六感が、『危険だ』と警鐘を鳴らしていた。
「……アイツ、動くぞ!」
初撃は不明機のグレネード砲撃。牽制程度しか意味の無い攻撃。男は難なくそれをかわし、主武装の電子ビーム銃を向ける。
「さあ、お前の回避と俺の電子ビーム銃。どっちが速いか勝負だ」
そう言うや否や、男は電子ビーム銃を発射する。
一条の光線が空を切り裂くが、既にそこに不明機の姿はない。
「いない……?」
不思議に思った直後、ロックされている事を知らせるアラートが鳴り響く。
「いかん!」
間一髪のところでレーザー銃撃を避けるが、熱量によって装甲が溶けてしまった様だ。
「(……マズいな。レーザー武装は攻撃を見てから避けられん。かといって当たれば二、三発で大破だ。どうする……)」
男はMAに搭載されている大規模演算装置を使ってシミュレーションを行う。
「(まず補助武装のレーザー砲で牽制しつつ、機を見計らって電子ビーム銃撃。それを繰り返し隙を作り、近接用ナイフでいっきにカタをつける)」
男はシミュレーションを元にそう戦術を立てると、即座に実行する。
腰部につけられたレーザービーム砲が細い光線をばらまく。
時おり不明機にレーザービームが命中すると、『本当に生身に喰らったかのように』機体が震えていたが、男はそれを『攻撃が効いている』と判断した。
「(……今だ!)」
その隙を利用して、電子ビームを撃ち込む。致命的命中(クリティカルヒット)とはならなかったものの、装甲板を吹き飛ばした。
不明機は苦しそうに身をよじらせ、時おり明後日の方向に砲撃したりする。
「……む?ヤツめ、逃げていくぞ」
理由は不明だが、不明機が撤退していく。
男はそれ以上の攻撃は行わず、撤退する不明機を見送った。
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