表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/76

第42話

  良は白山邸を出るとまず、駐在所へ向かった。大島に聞けば何かわかるかもしれないと考えたからだ。

ところが・・・あろうことか、既に大島は後方から袈裟懸けに切られ、口から血を泡のように吹き出し白目を剥いて事切れていた。正吉はピストルを所持していたが、刀は持っていなかったので直接手を下したのは白山だろうと判断した。なんてことだ・・・サイアクな事になってしまった・・・その無残な死体を見ているうちに良は腹の底からぐっと突き上げてくるものを押さえきれずその場で吐いてしまった。昨日から何も口にしていなかったせいで、出るものといっても黄色い水だけだったが、それでも何度も吐いた。

  フラフラになりながら今度は村長宅に向かった。独身の大島とは異なり、村長宅で事を起こすのは大変だろうと想像したが、行ってみると何事もないようにすんなり中へ通された。書生の話では、校長と神主さんは40分ほど前に来て、今も村長と土蔵の中で話しているとのことだった。2人に用事があるからどうしても会わせてくれとしつこく頼むと、その書生はブツブツ文句を言いながらも良を土蔵に通した。非常用の鈴を鳴らすと中に聞こえる仕組みになっているらしかったが、何度鳴らしても応答がない。なにかあったのかと書生は取って返し、しばらくして合鍵を持ってきた。イライラしながら鍵を開け重い扉を押し開いて中を見た途端、彼はギャッと一声上げるとそのまま腰を抜かした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ