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はじまりの唄
初めての投稿です!
拙い部分もあると思いますが、温かい目で見てください(笑)
完結できるよう頑張ります!
ーーー僕は歌を聞いた。
それはまるで、ゆりかごの中でゆらゆら揺れながら聞いているような心地よさで。
ゆっくり、ゆったり、さざ波のように
僕の体に染み渡っていった。
…そう、これは子守唄だ。
透き通った声は僕を眠りへと誘い、夢の世界へ送り出そうとする。
まぶたが重い。体があたたかい。
きっと僕は、これからとても良い所へ行くのだろう。
少しだけ、四肢を動かしてみる。
ーーーーさぁ、行かなければ。
この子守唄の、誘うがままに。