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第六章⑦
やはり、朝、同じ時刻。
ミソラのコレクションルームの屋根裏部屋で、ミソラは小さな欠伸をしていた。
今、目を覚ましたんじゃなくて、いわゆる徹夜明けだった。
屋根裏の壁一面には液晶ディスプレイが十二個、光り輝いていた。それらには真奈が映っていた。スライドショーで様々な真奈が顔を見せる。セクシーな真奈、キュートな真奈、お凸を出し舌を出し悪戯に笑う真奈、ミソラを苦悩させる様々な真奈が顔を見せる。
そうすることによって寂しさは、少しだけ紛れた。
けれど、夢か幻なのか、ミソラはよく分からなくなっている。寝ても覚めても、ミソラは真奈のことばかりだから、真奈に会って、その熱を確かめないと訳が分からなくなってしまう。
真奈に会いたい。
いや、会いに行く。
出来上がったばかりの、セーラー服を持って。




