表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
(私を苦悩させるさまざまな女の子たちの)ミソラ  作者: 枕木悠
第五章 Hello,My Friend(ハロウ・マイ・フレンド)
42/63

第五章⑫

宮古は第四詰所を出てからまず風紀委員会が占拠する高等部校舎のとある部屋に向かった。

「麻美子!」叫びながら扉を開けた。そこには棗田と平安名しかいなかった。二人はパソコンの前でポテトチップスをかじっていた。この瞬間には、ポテトチップスに伸びる手が止まっている。二人ともビックリして宮古を見ていた。

「麻美子はどこ!?」

 宮古は恫喝するように質問した。二人は麻美子の従順な犬だ。だから、二人に事件のことを問い詰めることはしない。まずは麻美子をとっ捕まえることが最優先事項だ。宮古の顔が怖いのだろう。棗田と平安名は涙目で抱き合っていた。震えている。震えた指で、スマートフォンを弄って宮古に差し出したのは平安名だった。

「GPS?」スマートフォンの画面には明方女学園の簡略化された地図、そして点滅する三角形。「ウサギ小屋? ここに麻美子がいるのね?」宮古が聞くと諤々と頷いた。「待っていなさいっ、麻美子ぉ!」

 宮古は扉を壊す勢いで部屋を飛び出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ