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同じ方を見なくても 2

作者: 美月
掲載日:2025/12/30

受験前の自習時間

空き教室の窓辺で

単語帳をめくりながら

向かいで居眠りしてる

君を見る


ノートにビッシリ書かれた数式と

問題集の山に埋もれて

顔も見えない

くせっ毛のつむじが

右巻きでうねってる


大学に行ったら

離れちゃうね

前から分かってたでしょ

今さら寂しがっても違うでしょ

同じ大学に行きたいなんて言ったら

それこそ違うでしょ


私は君が

正反対の方向に進んでも

地球の裏側に行ったとしても

寂しくても

応援するよ

君が頑張る分

私も頑張るから

行かないで欲しいとは言わないで


手をつないで

同じ方向に

同じ歩幅で

歩いていくことが

私達に合ってるのか考えた

考えて考えて

のんびりやの私は

回遊魚みたいな君のようには

動けないと

君の求めるゴールは

私のゴールではないと

そう 思った

そう思ったらほっとして

なおさら反対へ行こうと

違う景色を見ようと

違う風景を伝えたいと思った


目が覚めた君が

さも寝てなかったように

ものすごいスピードで

ノートを埋めていく

綺麗な数字に

見惚れた




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