文化祭前夜、少女たちの微熱
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(夕方の教室。
窓の外では夕陽が傾き、オレンジ色の光が机の上に伸びている。
ティナたちのクラスは、飾り付けの最後の仕上げに取りかかっていた)
ティナ「よし、装飾はこれくらいで大丈夫かな!」
リオナ「メニュー表の確認もばっちりですわ♪」
(教室の中はまるで森の中。
木の枝をモチーフにした装飾、可愛いキノコの置物、緑の布で覆われた壁。
黒板にはカラフルなチョークで【獣人喫茶 Beast Café】の文字が描かれている)
(カレンが教室に駆け込んでくる)
カレン「校舎にポスターの貼り付けも終わったよー!
他のクラスも結構気合い入ってるみたい!」
ティナ「おつかれ〜!明日が本番だね!」
(クラスメイトたちは飾りを整えながら、和気あいあいと談笑している。
どの顔も笑顔で、文化祭への期待が弾けていた)
(カレン、少し喉に違和感を感じて咳払い)
カレン「(なんか……喉が痛い気がする……でも、大丈夫、大丈夫!)」
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(放課後。夕焼けの通学路。
空が茜から群青へと変わる中、ティナ・カレン・リオナの三人が並んで歩いている。)
ティナ「いよいよ明日だね〜。楽しみだけど緊張するなぁ〜。」
カレン「そういえばティナのところ、リリサさん来るの?」
ティナ「(リリサには文化祭で何やるか言ってないんだよな……
だって、獣人喫茶の話なんてしたら絶対見に来る!
絶対写真撮られるし、
またリリサコレクションが増えたら俺が恥ずか死ぬ……!)」
ティナ「あ、あー……なんかポーションの研究が忙しいとかで来れないみたい!」
カレン「そうなんだ〜。
あたしのお父さんとお母さんも仕事で来れないんだって。」
リオナ「わたくしのお父様は……クラスメイトの皆様に“詩の朗読”を贈りそうですから、
“絶対に来るな”と釘を刺しておきましたの。」
ティナ「そ、それは……正解かもね……」
(三人、笑いながら別れ道へと進む)
カレン「じゃあ、また明日ね!」
ティナ「うん!また明日〜!」
リオナ「また明日、ですわ〜♪」
(それぞれの家路へ。夕陽の残光が遠ざかり、街灯がひとつ、またひとつと灯っていく――)
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(夜。ホワイトロック家。
月明かりが差し込む寝室。カレンはベッドに腰掛け、喉を押さえて小さく咳をする。)
カレン「うぅ……やっぱり喉痛い……なんか体も熱っぽい……」
(机の上には文化祭の準備メモと、メニュー表が置かれている。)
カレン「でも……せっかくみんなで頑張ったんだもん……
明日は、ちゃんと出なきゃ……」
(枕に顔を埋め、目を閉じる)
カレン「……それに……ティナの獣人コスプレも見たいし……」
(頬がほんのり赤く染まる。
それが熱のせいなのか、想像のせいなのか――カレンにもわからなかった。)
カレン「……今日は、早く寝よ……」
(部屋の灯りが静かに消える。
窓の外では、遠くの星が瞬いていた。)
――文化祭前夜。少女たちの胸に灯る期待と微熱が、
静かに夜の空へと溶けていった。
次回【文化祭当日!】
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