少女達のおトイレ問題 〜濁流と爆音を添えて〜
『えるてん!』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(午後、教室。窓から秋の光が差し込む。文化祭準備でざわつく教室の中、ティナたちは装飾係の机に集まっている)
ティナ「ごめん!ちょっとトイレ!」
カレン「じゃぁあたしも!」
ティナ「(えっ、また!?なんで毎回ついてくるの!?)」
(廊下を並んで歩くふたり。ティナは困ったように眉をひそめる)
ティナ「(女子ってなんで連れションするんだろ……音とか気まずいんだよなぁ……)」
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(夜、フローレンス家。ランプの灯りが揺れ、食器の音が静かに響く)
ティナ「リリサぁ……女子って、なんでトイレも一緒に行くの?」
リリサ(紅茶を飲みながら)
「それはコミュニケーションよ。友情の儀式みたいなものね。」
ティナ「いやいや、儀式って……
あれ、気まずいんだってば。お互い音聞こえるし……」
リリサ(少し考え込みながら)
「……なるほど。つまり“音問題”ね。」
(その目がキラリと光る)
ティナ「……リリサ? 今なんか変な顔してない?」
リリサ「ちょっとした発明の予感がしただけよ。」
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(翌朝。ティナが玄関で靴を履こうとすると、リリサが駆け寄ってくる)
リリサ「ティナ、ちょっと待って。はい、これ持って行きなさい。」
(手渡されたのは奇妙な形の小さな魔道具。見た目は貝殻のように輝いている)
ティナ「……何これ?」
リリサ「昨日言ってたでしょ?音が気になるって。これを使えば、周囲の音を“マジカルサウンド”でかき消してくれるの。」
ティナ「(……前世で言う“音姫”か。進化系だな)」
リリサ「ただし試作品だから、出力は控えめにね?」
ティナ「うんうん!助かるよ、リリサ!」
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(学校。文化祭準備の合間)
ティナ「ちょっとトイレ行ってくる。」
カレン「じゃぁあたしも!」
リオナ「わたくしも同行いたしますわ!」
ティナ「(あぁもう……また連れション三重奏だよ……)」
(個室に入るティナ。手にした魔道具を見つめて小さく息を吐く)
ティナ「よし……リリサの特製“音姫”の出番だ……!」
(スイッチを押す)
――ゴォォォォォジャバー!!ブッ!バゴォォン!!
(その音、まさしく濁流のごとき爆音。
まるで魔法実験に失敗したかのような爆発音。
ランプが激しく点滅し、壁が震え、鳥が一斉に飛び立つ。)
ティナ「!?!?!?!?な、なにこれ!?止まんないんだけど!!!」
(別の個室内)
カレン&リオナ(ビクゥッ!)「!?!?!?!?!?!?」
ティナ「リリサぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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(数分後。沈黙を取り戻した廊下)
ティナ(髪を乱しながら出てくる)
「……終わった……」
カレン(肩を震わせながら笑いを堪えつつ)
「ティナ……すっごい音してたけど……
お腹の調子悪いの……?くっ……ふふっ……」
リオナ(真顔で)
「人類というのは……排泄だけであんな爆音を出せる生物なのですわね……」
ティナ(顔真っ赤)
「違うからぁぁぁ!!!」
(教室に戻ると、窓の外で魔力探知鳥が群れを成して飛んでいた)
ティナ「……これ、世界的ニュースになってないよね……?」
リリサ(自宅の研究室でくしゃみをする)
「……あら、誰か私のこと噂してるわね。」
――こうして、魔道具“音姫”の初号機は爆音と共にその生涯を終えた。
次回【文化祭前夜、少女たちの微熱】
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