カレンの文化祭計画!お嬢が本気を出した結果
『えるてん! 』は
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通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(翌日の教室。窓からやわらかな光が差し込み、黒板には「文化祭企画案」と大きく書かれている。
カレンの提案した“獣人喫茶”が、多数決の末に正式採用された)
ティナ「……ほんとに獣人喫茶に決まっちゃったねー。」
カレン「でもみんなノリノリだったし、楽しそうじゃん!」
リオナ「わたくしも“コスプレ”というものにチャレンジしてみたいですわ!」
(クラス全体が盛り上がる中、カレンがノートを見ながら苦笑する)
カレン「でもなぁ……クラス全員分の衣装と食材費合わせると、予算オーバーなんだよねぇ……」
ティナ「あー……衣装なら手作りって手もあるけど、わたし裁縫ムリだし……」
カレン「あたしも無理ー。針見るだけで指チクる……」
(そのとき、リオナが椅子を優雅に引き、すっと立ち上がる)
リオナ「――そんな時こそ、このリオナ・ヴァレンシュタインにおまかせあそばせ!」
ティナ「で、出た……お嬢様モード……」
リオナ「我が家の仕立て部と召使いを使えば、衣装の準備など朝飯前ですわ!」
(教室の扉が静かに開き、グレイが入ってくる)
グレイ「すでにクラスメイト全員分の身体測定結果を入手しております。採寸は不要です。」
ティナ「ど、どうやって入手したの!?」
グレイ「学園の健康診断記録を、正式な手続きにより閲覧いたしました。」
カレン「正式……? なんか怖い響きだな……」
グレイ「加えて、実際の獣人喫茶から五名のスタッフ、邸宅よりキッチン長含む三名を手配済みです。」
ティナ「文化祭にガチすぎるっ!!」
カレン「文化祭って、生徒たちだけでやらなきゃいけないから……獣人族のスタッフさんとコックさんたちはお断りしてね。」
リオナ「あら、そうですの? では――衣装だけでも、わたくしが用意させていただきますわね。」
ティナ「……文化祭、すごいことになりそうだなぁ……」
(夕暮れの鐘が鳴る。教室の窓にオレンジ色の光が差し込み、文化祭への期待が静かに膨らんでいく――)
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(数日後。放課後の柔らかな光が差し込む中、ティナたちはヴァレンシュタイン邸に招かれていた。
白い大理石の廊下を歩き、案内された部屋には整然と並ぶ衣装の数々――)
ティナ「うわぁ……すご……。これ全部、文化祭用の衣装?」
リオナ「ええ。仕立て部が夜通しで作ってくれましたの。
男子は執事風の黒スーツ、女子はメイド風のスカートとエプロンで統一いたしましたわ♪」
(部屋の中央には、白い布をかけた大きなテーブル。その上に並ぶ、黒いスカートと白いフリルのエプロン。
そして――棚の上には、獣人族を思わせる耳のカチューシャがずらりと並んでいる)
カレン(試着しながら)
「すごい! 本物のメイドさんみたい!
あとなんか……生地があたしの知ってる服の生地と違う……」
リオナ「ヴァレンシュタインの名に恥じぬよう、王宮御用達の布を使用しておりますの。」
カレン「(さすがお嬢……スケールが違う……)」
ティナ(猫耳カチューシャを手に取りながら)
「これ……猫耳? あ、可愛い……。
……って、うわっ!? つけたら耳がぴょこぴょこ動くんだけど!?」
リオナ「ふふっ、魔力をこめて作らせていただきましたの♪
付けている方の感情に反応して、自然に動くようになっておりますのよ♪」
ティナ「え、じゃあ……恥ずかしいとぴょこぴょこ動くってこと!?
やだこれバレバレじゃん!」
カレン(爆笑)
「あははっ、いいじゃんティナ! 感情が耳でわかるとか、まさに獣人喫茶って感じ!」
ティナ「笑いごとじゃないよぉ〜!」
(ティナの耳がしゅんと垂れる。それを見て、リオナがくすっと微笑む。)
リオナ「ふふ……本番がますます楽しみですわね♪」
(カレンは鏡の前でポーズを取り、ティナは顔を真っ赤にして耳を押さえ、
リオナは優雅にお茶を口にする。)
――ヴァレンシュタイン邸の広間には、笑いとフリルの音が軽やかに響いていた。
次回【ティナ、濁流と爆音のトイレ事情】
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