リリサの理性、バーゲンセール中 〜ティナの着せ替え地獄〜
『えるてん! 』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(夜。フローレンス家のリビング。
秋の虫の声がかすかに聞こえる)
ティナ「……カレン、今日は元気そうだったし……
まぁ、あれはあれでいいのかな。うん。」
(考えるのをやめて雑誌を開く)
ティナ「……猫耳カフェ、たぬき耳パーラー、うさぎスイーツバー……?
へぇ〜、獣人族のカフェって、やっぱり人気あるんだなぁ。」
(ページには可愛らしい獣人族の店員たち。
猫耳、たぬき耳、ふわふわのしっぽ――お客と笑顔で話す写真。)
ティナ「俺のエルフ耳もアイデンティティだけど……
やっぱり獣人族って可愛いなぁ〜。」
(ふにゃっと笑いながらページをめくる。)
リリサ(キッチンから)
「ティナー、お風呂入っちゃってー!」
ティナ「はいはい〜……わかりました〜。」
(名残惜しそうに雑誌を閉じ、ソファから起き上がるティナ)
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翌日・教室
先生「今年の文化祭、クラス企画の実行委員は――
くじ引きの結果、ホワイトロックさんに決定しました!」
(クラスから拍手)
カレン「うわぁ……まじかぁ……」
ティナ「おぉ、カレンが実行委員?がんばれ!」
カレン「全然わかんないよぉ!どうすればいいの〜!」
(チャイムが鳴り、放課後へ)
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放課後・帰り道
カレン「はぁ〜……文化祭の企画、何すればいいのか全然浮かばないよ……」
ティナ「(そういえば、俺が学生だった頃……喫茶店やったなぁ)」
ティナ「喫茶店とかどう? 定番だけど楽しいと思うよ?」
カレン「うーん、ありきたりじゃない?」
(ティナ、昨日の雑誌を思い出す)
ティナ「じゃあ、“獣人喫茶”とかどう? みんなで耳とかしっぽつけてさ!」
リオナ「じゅ、獣人喫茶……? 可愛らしい響きですわね!」
カレン「でもティナ、獣人族のコスプレなんてちょっと恥ずかしくない?」
ティナ「え? 全然よゆー! いつもリリサに着させられてるから。」
カレン&リオナ「えっ……どういうこと!?」
――ティナの脳裏に、あの地獄が蘇る。
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(とある日の夕方。湖畔のロッジ。玄関の扉が勢いよく開く)
リリサ「ただいまー♪」
ティナ(振り向いて)
「おかえり。……って、何その荷物!? 山盛りじゃん!」
リリサ(にやり)
「ふふっ、街でバーゲンやってたのよ。良い服がいっぱいでね、気づいたら腕いっぱい♡」
ティナ「また“可愛い系”ばっかでしょ?」
リリサ「もちろん。でも今回は“普通の服”だけじゃないの♪」
(袋から――チャイナドレス、メイド服、バニーガール衣装)
ティナ「いや、普通どころかイベントすぎる!!」
リリサ「ティナ、これ着てみて。」
ティナ「えぇー!? また着せ替え!? 夏なんてスク水買ってきて“季節限定”とか言ってたじゃん!!」
リリサ「だって可愛かったんだもの。あの時のティナ、ちょっと恥ずかしそうにしてて……ほら、最高だったわよ?」
(リリサ、写真を取り出す)
(写真にはスク水姿で赤面し、涙目のティナが写っている)
ティナ「やめてぇぇぇぇ!思い出を掘り返すなぁぁっ!」
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(数分後。チャイナ服姿のティナが登場)
ティナ(真っ赤)
「……これ、スリット深すぎない!?」
リリサ(うっとり)
「キャーッ♡可愛いぃぃ!……金髪ロングにこの深紅、映えるわ……」
ティナ「褒め方がセクハラおやじになってる!!」
(さらにメイド服、そして――)
ティナ(抵抗)
「バニーは無理!無理無理!耳がもう恥ずかしい!!」
リリサ(目を細めて)
「可愛いわぁ♡……記録として写真撮っておきましょ。」
ティナ「やめて!撮らないで!!!」
(最後にはティナがソファに崩れ落ちる)
ティナ「……もう、疲れた……」
リリサ(にこにこしながらティーを差し出す)
「お疲れさま。ね、たまにはこういう息抜きも必要でしょ?」
ティナ「これを“息抜き”って言う人初めて見た……」
リリサ「でも……やっぱりどれも似合ってたわよ。ほんとに。」
ティナ「……素直に喜んでいいのかわかんねぇ……」
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回想が終わる
ティナ「……って感じで、もう慣れっこなんだよね。」
リオナ(呆然)
「……な、慣れっこ……?」
カレン(苦笑)
「リリサさん、やっぱすごいな……」
ティナ「でも、獣人喫茶なら絶対盛り上がると思う!」
カレン「うん、面白そう! 明日みんなにも聞いてみよっか!」
リオナ「わたくし、うさぎ耳が似合うと思うのですわ♡」
(三人の笑い声が夕暮れに溶けていく。)
――こうして、“獣人喫茶”計画が静かに幕を開けた。
次回【カレンの文化祭計画!お嬢が本気を出した結果】
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