星空の下で——すれ違う初恋とギャルの乱入
(キャンプ場からすぐの林道。木々の隙間から星が瞬いているのが見える。)
ティナ「……なんか、星が近いね。」
カレン「うん……綺麗だね。」
(少しの間。ティナは空を見上げ、カレンはティナを見ている)
ティナ「……さっきのサラの話、なんかすごかったね。"当たって砕けろ"とか、ほんとあの人らしいよ。」
カレン(少し震えた声で)
「……うん。」
(また沈黙。ティナは振り向かず歩く。カレンは一歩、止まる)
カレン「(……サラさんが言ってた。"勢い"って、こういう時のことなんだよね)」
ティナ(気づいて)
「? カレン、どうしたの?」
(カレン、深呼吸。決意を固める)
カレン(まっすぐ見つめて)
「……ティナ。あたし、ティナのことが——」
ガサガサガサッ!!
(茂みから突然サラが登場)
サラ「待ったぁぁぁぁっ☆」
ティナ&カレン「うわぁぁぁぁっ!?」
サラ(息を切らして)
「ちょ、ちょっと待って! 今"いい雰囲気"だったでしょ!?」
カレン(真っ赤)
「な、なんで戻ってきてんの!? リオナは!?」
サラ「お嬢様は執事さんが迎えに来たから大丈夫☆ でね、アタシ気づいちゃったの!」
ティナ「……何を?」
サラ(キラキラした目で)
「カレンちゃん、今から告白するでしょ!?」
カレン(噴き出す)
「なんで分かんの!?」
サラ「ギャルの第六感☆ あと木の陰から双眼鏡で見てた♡」
ティナ「ストーカーじゃん!!
えっ!?てか告白って何!?」
サラ(真面目な顔で)
「でもね、せっかくの告白なんだから……もっと盛り上げないと!」
カレン「え、いや別に——」
サラ「ちょい待ちぃ☆」
(サラ、ポーチから携帯オルゴールを取り出す)
♪~落ち着いた優しい音色が鳴り出す~♪
ティナ「BGMつけんな!!」
サラ(ラメを撒きながら)
「はい、ムード作り☆ これで映画みたいになるよん♡」
カレン(咳き込む)
「ラメが肺に入った!!」
サラ「よし、じゃあカレンちゃん! もう一回最初から! せーの!」
カレン(半泣き)
「……ティナ、あたし——」
(オルゴールのぜんまいが……切れた)
サラ「あ、ごめん☆ ちょっと待って。巻き直すから☆」
ティナ&カレン「待たせんな!!」
(ぜんまいを巻き終える)
サラ「OK! じゃあ今度こそ!」
カレン(深呼吸)
「……ティナ。あたし、ティナのことが——」
――ホーホー……(遠くでフクロウが鳴く)
ティナ「……今のは自然現象だから続けて。」
カレン(顔真っ赤)
「……好き。」
(静寂)
サラ(大声で)
「……小っさ! もっと大きい声で☆!」
カレン「うるさい!!」
ティナ(少し呆れて)
「……ねぇサラ、もう帰ってくれない?」
サラ「え〜!? でも告白の返事聞いてから——」
ティナ&カレン「帰れぇぇぇぇっ!!」
---
(サラ、しぶしぶ去っていく。再び二人きり)
カレン(ため息)
「勇気出して告白したのに……こんな事になるなんて……」
ティナ「……なんか、落ち込んでる?」
カレン「……ティナはあたしの気持ち、どう思った?」
ティナ(笑顔で)
「え〜と……
もちろん嬉しいよ!
カレンと友達でいられて、めっちゃ楽しいもん。」
カレン「え?」
ティナ「え?」
カレン(ハッとして)
「ちがっ!!そういう事じゃ!
……はぁ……もういいや……」
ティナ「? なんか怒ってる?
ごめん、何か変なこと言った?」
カレン(ジト目・小声で)「……ティナのバカ。」
次回【カレンの赤面デーとティナの天然デー】
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