白夢-心が教える今-
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(9月の終わり・夜。虫の声が遠くで響いている)
――真っ白な空間。何もない。
足元も空も境界がわからないほどの白。
ティナ「(……ここ、どこだ?)」
(振り向くと、目の前にカレンが立っている。
いつもの笑顔で、風に髪が揺れる)
カレン「ティナ、ごめん――先に行ってるね!」
ティナ「……え? 行くってどこに!?」
(カレンに駆け寄ろうとした瞬間、光が一気に弾ける)
ティナ「待って! カレン!!」
(声も、姿も、すべて光に溶ける――)
カレン「――またね……」
……目が覚めた。
ティナ「……夢、か……」
(寝汗で額が少し湿っている。
リビングのほうから、かすかに灯りが漏れていた)
---
(リビング。ランプの下、リリサが書類を整理している)
リリサ「あら? まだ起きてたの? 明日も学校でしょ?」
ティナ(ぼんやり)「……夢、見たんだ」
リリサ「夢? どんなの?」
(ティナ、ゆっくり語る。
リリサは手を止めて、黙って聞いている)
リリサ「……そう。」
(短い返事。
それでも、表情はどこか優しくて、少し寂しそうだった)
ティナ「エルフってさ……長寿なんでしょ?
そしたら、俺より先にカレンやリオナが――」
(言葉が途切れ、頬を一筋の涙がつたう)
ティナ「……消えちゃうのかな」
リリサ(静かに)「ティナ……」
ティナ「……リリサも、今まで人間の友達っていた?
見送った人、沢山いた?」
(リリサ、しばらく黙ってティナを見る。
その瞳の奥に、長い年月の記憶がちらつく)
リリサ「……ええ、いたわ。
笑って送り出せるようになるまで、随分時間がかかったけどね。」
(リリサ、ゆっくり微笑む)
リリサ「でもね――思い出は、置いていかれないのよ。
一緒に生きてた時間が、ちゃんと残る。
だから、悲しむより……“今”を大事にしてあげて。」
ティナ(涙を拭いながら)「……今、を……か。」
リリサ「そう。
夢は、過去でも未来でもなく――“心が教えてくれる今”なの。」
(ティナ、静かにうなずく)
ティナ「……ありがと、リリサ。」
リリサ「……ほら、もう寝なさい。泣き顔で学校行ったら笑われるわよ?」
(ティナ、小さく笑って部屋に戻る)
---
(自室。ランプを消しながら、ティナは小さくつぶやく)
ティナ「……明日、カレンに会ったら……笑おう。」
(カーテンの隙間から差す月明かりが、
まるで夢の残光のように、ティナの横顔を照らしていた)
---
鳥の声がして、カーテン越しに光が差し込む。
ティナは布団の中で丸まったまま。
ティナ「……ん〜……あと5分……」
(時計を見て、飛び起きる)
ティナ「うわっ、待ち合わせ時間ギリギリじゃん!!」
(慌てて制服を着て、パンをくわえながら玄関へ)
ティナ「リリサー! 先行くねー!」
リリサ(奥から)「寝坊は自己責任よー!」
ティナ「わかってるー!」
---
(街の広場前。いつもの待ち合わせ場所)
カレン「もうっ、ティナ遅い〜!」
ティナ(息を切らしながら)「ご、ごめん!リリサが起こしてくれなくて…」
カレン「またそれ?もう慣れたけどさ〜」
(カレンが苦笑しながらティナの髪を手で整える)
カレン「ほら、寝ぐせ。ちゃんと直してきなよ〜」
ティナ「え、あ、ありがと……」
(少し恥ずかしそうにうつむくティナ)
カレン「でもなんか、今日のティナちょっと雰囲気違う?」
ティナ「そ、そう?」
カレン「うん。なんか落ち着いてる感じ。寝不足のくせに。」
ティナ「……夢、見たんだ。」
(ふっと表情が和らぐ)
ティナ「ちょっと変な夢だったけどさ、起きたら“今を大事にしよう”って思えて。」
カレン(にっと笑って)「ふーん、なんか深いねぇ。」
(しばらく沈黙。朝の風が通り抜ける)
カレン「じゃ、そろそろ行こっか。走れば間に合うし!」
ティナ「また走るの!? 朝から運動部かよ!」
カレン「体も目も覚めるって!ほら、早く!」
ティナ「も〜……勘弁してくれ〜!」
(二人は笑いながら並んで駆け出す。秋風に金色の葉が舞う)
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(校門前)
リオナ「まぁ!お二人とも、朝から随分とお元気ですわね!」
ティナ「ぜぇ……ぜぇ……おはようリオナ……」
カレン「おっはよー!リオナ!今日もお嬢様感マシマシだね!」
リオナ「ふふ。お二人もなかなか息ぴったりですわ。」
ティナ「……うん。今日も、いい日になりそうだね。」
(三人、笑いながら校舎へと歩いていく)
(昨日までの不安はもうどこにもなく、
いつもの日常が優しく流れはじめていた)
次回【ギャルとオネエによる放課後ギャル講座!(カオス)】
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