夕焼け観覧車とサキュバス地獄
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(夕暮れ。お化け屋敷での悲鳴騒動も落ち着き、
二人は観覧車の乗り場に並んでいた。)
カレン「もう日が暮れるね。」
ティナ「うん……今日、すごく早かった気がする。」
(観覧車が夕陽を受けて黄金に光る。
二人は隣同士の座席に座り、ゆっくりと上昇していく。)
カレン「ねぇ、ティナ。」
ティナ「ん?」
カレン「……誘ってくれて、ありがとね。」
ティナ「わたしこそ。カレンが一緒でよかったよ。」
(静かな時間が流れる。
観覧車の窓越しに、オレンジ色の街が見渡せた。)
カレン「(……こうして二人で並んで座ってると、なんか、変な感じ……)」
ティナ「……あ、見て!下の噴水が光ってる!」
カレン「……もう、ロマンチックぶち壊し。」
ティナ「えっ、なんか言った?」
カレン「なんでもない!」
(照れ隠しのまま、観覧車は頂上を通過する。)
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観覧車を降りたあと
(降り口を出ると、近くのベンチに黒いローブの男が座っていた。
足元には風船を抱えた小さな女の子。)
???「おお、ティナではないか。」
ティナ「えっ……あっ!」
(目を丸くして立ち止まる)
ティナ「ま、魔王さまっ!」
カレン「え!? ど、どどどどうしてここに!?」
マリン「ぱぱー、このひとたち、おともだち?」
魔王「うむ。ワシの国を楽しんでくれておる客人たちだ。」
ティナ「は、初めまして……マリンちゃん。」
マリン「うんっ! はじめまして!おねーちゃんかわいいー!」
(ティナ、少し照れる)
魔王「クックックッ……お主らが満喫しておるなら何よりだ。
――ところで1つ提案がある。」
ティナ「えっ、な、なんですか?」
魔王「“サキュバスの館”をおすすめするぞ。」
ティナ「さ、サキュバスの館……!?」
魔王「うむ。遊園の外れにある観光施設だ。全年齢対象、安心して楽しめる。」
カレン「へ、へぇ……
(タイトルからして全然安心できないんだけど!?)」
ティナ「サ、サキュバス……ぐへへ……
(健全って言われても響きがもうダメだろ……!)」
(鼻の下がみょーんと伸びる)
カレン(ジト目)「ティナ、鼻の下伸びてるけど?」
ティナ「の、伸びてないし…!」
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サキュバスの館
(黒と白を基調にしたゴシックな建物。
入口に立つ看板には大きく“全年齢対象!”の文字。
ただしフォントがやたら艶っぽい……)
ティナ「……こ、ここが……」
カレン「……思ってたより……夜の街っぽい。」
(扉が開くと、ふわっと甘い香り。
中は淡い照明に包まれ、妖艶なサキュバスたちが微笑んで迎える。)
受付嬢サキュバス「ようこそ、サキュバスの館へ♡ 本日は“癒やしのコース”ですね?」
ティナ「いや、そんな頼んでない――ってあれ!?腕掴まれた!?」
(サキュバスがふたりをそれぞれ椅子に案内する。)
カレン「ちょ、ちょっと近い近いっ!」
サキュバス①(微笑みながら)「お客様、緊張してらっしゃいますね♡」
(そっとカレンの耳元に顔を寄せて囁く)
サキュバス①「――力を抜いて、わたくしに身を委ねてください♡」
カレン「ひゃぁぁっ!?!?」
(ゾクゾクっ!///)
(顔真っ赤、挙動不審……)
(別席のティナ。
サキュバスが膝の上にちょこんと座り、スプーンを差し出す。)
サキュバス②「はい、あーん♡」
ティナ「え、あー……ん……(な、なんだこれ……!全然健全じゃねぇぇぇ!!)」
(周囲は微笑と囁きの連続。
背後から羽音、香水の甘い香り、くすぐるような声。)
カレン「ちょっ……ちょっとくすぐっ……ひゃっ!///」
ティナ「や、やめっ……!近い近い近い!!」
(最終的にふたりとも、顔真っ赤で完全に固まる。)
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店を出たあと
(ドアが閉まる。
二人、ほぼ魂が抜けた表情でふらふらと出てくる。)
ティナ&カレン「……しゅ……しゅごかった……」
カレン「……あれ全年齢対象じゃないよね……絶対ちがうよね……」
ティナ「……たぶん……年齢の基準が魔族寄りなんだと思う……」
(肩を並べてふらふらと歩く二人。
背後の建物から、楽しげなサキュバスたちの声が響く。)
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帰りの馬車
(夜風が少し涼しくなり、馬車の車輪が静かに音を立てる。)
カレン「今日、ほんっとに楽しかったね。」
ティナ「うん。……カレンと来れてよかった。」
(カレンが少し赤くなって)
カレン「……そ、そんな真面目に言わないでよ。」
(会話が途切れ、馬車の窓から星が見える。)
(いつの間にかティナが舟をこぎ、カレンがその肩にもたれる。)
御者「……ふふ、若いっていいねぇ。」
(そのまま、ゆっくりと夜の街を進む馬車。
ティナとカレンの寝息が静かに重なり、
夏の終わりを告げる鈴虫の声が遠くで響いていた――)
次回【二学期編突入です!】
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